こんにちは。かわ吉です。
投資信託でインカムを狙うなら、なるべく多めの分配金が狙えるファンドに投資したいですよね??
もちろん、分配金の『質』と『量』のバランスは大切ですが。
とはいえ、インカムを狙う際に、どうしても分配金の『量』に着目して投資しがちになります。
ただ、『量』だけに着目して投資判断を行うと、予想外の損失を被るリスクが高まります。
だから、投資信託を選択する際は、ファンドの中身を時間を掛けて分析することをオススメします。
しかし、大半の投資家はこれから投資するファンドをいちいち分析している時間はないと思います。
そこで、かわ吉ブログではそのような投資家のために投資信託を分析する記事を定期的に書いています。
今回、分析するファンドは『グローバルAIファンド(予想分配金提示型)』です。
このファンドの2021年の1万口当たりの分配金は5,700円でした。分配金利回りで見ると30%は超えていたと思います。
ただ2022年以降は、基準価格も低迷して分配金も鳴かず飛ばずの運用実績となっていました。
ただ、このファンドはFRBの金融政策の転換で意外と面白い動きをするのではないかと考えています。
そこで、このファンドが一体どのようなファンドなのかここで一度整理しておきたいと思います。
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
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①ファンドの概要

まずはこのファンドの概要をまとめてみます。
委託会社 | 三井住友DSアセットマネジメント |
純資産(2/6) | 2,025億円 |
基準価格(2/6) | 9,173円 |
設定日 | 2019年10月7日 |
償還日 | 2026年9月25日 |
信託報酬 | 年率1.925% |
信託財産留保額 | なし |
このファンドの概要から分かることは以下になります。
・運用歴は5年未満でまだ若いファンド
・運用歴は浅いが、純資産は2,000億円を超えており人気のファンドである
・純資産も潤沢のため、早期償還リスクも低いと考える
・償還期限まで約3年半あり
・信託報酬は高め
②ファンドのコンセプト
このファンドのコンセプトは以下になります。
①世界の上場株式の中からAI(人工知能)の進化、応用により高い成長が期待される企業の株式に投資を行う
■AIテクノロジーの開発のほか、AIの開発に必要なコンピューター技術、AIを活用したサービス、ソフトウェア・アプリケーションの提供を行う企業や、AIの活用したサービスを駆使して自社ビジネスを成長させる企業等に投資を行います。
②為替ヘッジは行わない
■実質組入外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行いません。
(為替ヘッジありコースもあります)
③毎月の決算時に分配方針に基づき分配を行う

③具体的な組入銘柄と投資比率
まずは国別の投資比率からチェックしてみましょう。

ポートフォリオの約90%はアメリカ株で構成されていますので、アメリカ株の動向に大きく左右されるファンドという認識でOKです。
では次に具体的な個別銘柄をチェックしてみましょう。

有名な企業としてはテスラ・アリババあたりでしょうか??
では続いてセクター別の投資比率についてチェックしてみます。

情報技術セクターがポートフォリオの約50%を占めています。
ただ、これだけではこのファンドのリスク度合いがイメージしにくいので、この投資セクターを金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株の3つに分けて分析してみましょう。

参考:ポートフォリオを以下の3つに分けることで、そのファンドのリスクがざっくりではありますがイメージできます。
①金利敏感株:金利動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いが大きい
②景気敏感株:景気動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いは大きい
③ディフェンシブ株:金利動向や景気動向に左右されにくい銘柄で比較的リスク度合いが小さい

このことから以下のことが推測されます。
①ポートフォリオの大半は金利敏感株で構成されているため金利上昇局面には注意が必要
②ディフェンシブ株の比率が低いため、リスク度合いは高い
③FRBの金融政策が本格的に利下げに向かえば大きなリターンが狙えるかもしれない
④分配金実績
グローバルAIファンド(予想分配金提示型)の設定来の分配金実績は以下になります。

分配金は2020年10月から2021年1月までが凄いですね。ただ、2022年以降は厳しい状況は続いています。
基準価格についてもダラダラ右肩下がりとなっています。

ただ2023年1月以降は基準価格が少しだけ上向いていますね。
FRBの金融政策が本格的に利下げに転換すれば、面白い動きをすると考えています。
⑤販売会社
このファンドの販売会社は数えたくないくらいあります。
つまり、野村証券・大和証券などの大手証券会社に加えてSBI証券・楽天証券などの大手ネット証券での取り扱いもあります。
比較的、投資家の手が届きやすいファンドということです。
ただ、個人的にはグローバルAIファンド(予想分配金提示型)のような運用管理コストの高いファンドは『松井証券』で保有することをオススメしています。
それは、私のブログを通して松井証券の口座開設をしていただくと、私にインセンティブが入るからです(笑)
というのは半分本気で半分冗談です。
コストの高いファンドを松井証券で保有すべき理由は、松井証券には『投信毎月現金・ポイント還元サービス』があるからです。これは、松井証券が受け取る信託報酬のうち0.3%を超える部分を全て投資家に還元するサービスです。つまり、信託報酬が高いファンドほど還元率も高くなります。
具体的にどのくらい還元されるかというと、グローバルAIファンド(予想分配金提示型)の場合は以下になります。

もちろん、この還元分とは別に分配金ももらえます。
微々たるものかもしれませんが、ちりも積もれば山となります。しっかり証券会社を使い分けることで効率よく運用したいですね。
是非、松井証券の口座開設も検討してください!!
このファンドは個人的に好きなファンドの1つなので今後は少し深堀した記事も書いていきます。
以上、お役に立てれば嬉しいです。