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【特別レポート出ました!!】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の2022年の投資方針とは??

こんにちは。かわ吉です。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の特別レポートが1月14日に発行されました。

このレポートのポイントは以下になります。

2021年の米国株式市場は、インフレ加速懸念などによる調整局面があったものの、好調な企業業績や金融・財政政策により、1年を通して堅調に推移

2022年の経済、起業業績の成長ペースは緩やかになることが見込まれるものの、バイデン政権の経済対策などが株式市場の追い風に。一方、脚元のような高インフレが継続した場合は懸念材料になる可能性あり。

金融政策の正常化に伴う流動性相場から業績相場への移行進展や、高インフレが継続した場合には、独自の成長要因を持つ『持続的な成長企業』を見極めることが重要。

今回は、このポイントについてレポートをベースにしながら解説していこうと思います。この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

2021年の米国株式市場を整理できる

それを踏まえた上で2022年がどのような年になるかイメージできるようになる

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の2022年の投資方針が分かることで、ホルダーが何に備えるべきか分かるようになる

この記事が、読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①2021年の振り返り

2021年の年初は、長期金利の急上昇を受けて変動制の高い展開になったものの、新型コロナウイルスのワクチン接種の普及や、大型経済対策による本格的な景気回復に対する期待感が台頭する中、米国株式市場は上昇基調で推移しました。

5月に入りインフレ加速懸念により再び長期金利が上昇したことを受け、成長株を中心に一時急落する局面もありましたが、1-3月期の企業決算において9割近くもの企業の利益が市場予想を上回る結果となったことから、中旬以降は力強い上昇を見せました。

出所:アライアンスバーンスタイン

9月に入ると、インフレ加速懸念が再燃したことに加え、中国不動産大手企業の破綻懸念などが嫌気され、軟調に推移しました。しかし、10月以降はこれらの懸念が後退したことに加え、順調に回復する企業業績に再度注目が集まり、株価は史上最高値を更新しました。

2021年はインフレ懸念との戦いが始まった年でしたね。そこを好調な企業業績で何とかカバーして株価は上昇したということですね。

おっしゃる通りです。あとはこの高インフレがしっかり収まっていくかどうかがポイントになりそうですね。

2021年の米国株式市場は、インフレ加速懸念などによる調整局面があったものの、好調な企業業績や金融・財政政策により、1年を通して堅調に推移

②2022年の米国経済および株式市場の見通し

2022年は企業業績についても、コロナショックからの回復により大幅増益となった2021年ほどの増益が想定されていないものの、着実な進展を見せる経済正常化を背景に、2021年12月末時点における2021年以降の業績予想は3か月前と比較してみも上方修正されています。またその水準も過去24年間(1997年-2020年)の年平均成長率を上回る増益が期待されています。このことを踏まえると、新型コロナウイルスの状況や経済環境などの動向によって一進一退を繰り返しながらも、堅調に推移する企業業績を織り込む形で米国株式市場は上値を追う展開が想定されます。

一方、市元のような高水準のインフレが継続することは、株式市場にとって懸念材料です。アライアンスバーンスタイン社では、インフレは供給制約の解消により徐々に低下に向かうものと見ていますが、直近では、多くの市場参加者が事前の想定を上回る長期化の可能性を懸念しています。今後、高インフレが長期化した場合には、消費回復に水を差す可能性や、予想以上の長期金利上昇を引き起こす可能性には注意が必要です。また、新型コロナウイルスについても、今後新たな変異株などの出現により感染が再拡大し、経済活動の停滞を招く可能性があることも考慮すべき点だと考えます。

出所:アライアンスバーンスタイン

『企業業績の伸びVS高インフレ』が2021年に続き、今年のテーマになりそうですね。

高インフレが長期化してしまった場合は、高いPERの企業などのグロース株の株価には大きな影響がありそうですね。

2022年の経済、起業業績の成長ペースは緩やかになることが見込まれるものの、バイデン政権の経済対策などが株式市場の追い風に。一方、脚元のような高インフレが継続した場合は懸念材料になる可能性あり。

③投資方針:”持続的な成長企業”の選別投資で安定したリターンを目指す

米国では、既に量的緩和の縮小(テーパリング)が開始されており、緩和によって支えられた流動性相場から個別企業の業績に注目が集まる業績相場への転換が始まるものと考えられます。したがって、2022年以降は高い成長を維持できる企業とそうでない企業とで株価が徐々に2極化していくものと見ています。

また、インフレが進行する局面では、利益率の高い企業ほど原材料費などの原価を含めたコスト上昇への耐性が期待されることに加え、コスト上昇をいかに製品・サービス価格に転嫁できるか、ということが個別企業の利益成長に影響を及ぼします。市場シェアや競争力の低い製品・サービスを提供している企業は価格決定力が低いため、2021年にみられた原材料費、燃料費および人件費などといったコストの上昇時において、製品・サービス価格を値上げすることが難しく、これまでの利益水準を維持できない可能性が高いと考えられます。一方、市場シェアや競争力や高い製品・サービスを有する企業は価格決定力が高いため、こういったコスト上昇を価格に転嫁することで、利益水準を維持もしくは引き上げることが可能であり、この点は株価2極化の要因に繋がると考えます。

出所:アライアンスバーンスタイン

加えて、2022年以降想定されている政策金利引き上げや経済正常化の更なる進展に伴い、長期金利が上昇する可能性も考えられます。企業の財務面への影響を考慮すると、外部からの資金調達に頼ることなく自らの利益を再投資することで、持続的に成長することのできる企業と、負債に依存する企業との格差が拡大する可能性もあります。

以上を踏まえると、革新的な商品・サービスで高い市場シェアを持つ『卓越したビジネス』を擁し、『外部環境に左右されにくい』構造的な成長市場を有し、そして『健全な財務体質』を有する『持続的な成長企業』が、どのような環境でも安定したリターンを創出できると確信しており、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は引き続きこのような銘柄を選考していく方針です。

成長株への投資方針は変更せずに高インフレとバトルする方針ということですね。金利上昇の影響が大きいグロース株への投資は継続しながら、影響が極力小さい『持続的な成長企業』で勝負する感じでしょうね。今年はホルダーにとっては我慢の年になるかもですね。

今はしっかり耐えましょう。大幅な調整局面が来たときは押し目買いも検討してもよいかもしれませんね。

金融政策の正常化に伴う流動性相場から業績相場への移行進展や、高インフレが継続した場合には、独自の成長要因を持つ『持続的な成長企業』を見極めることが重要。

まとめ

今回は、アライアンスバーンスタイン社よりAB米国成長株投信の特別レポートが発行されましたのでその内容について解説しました。

結論としては以下になります。

2021年の米国株式市場は、インフレ加速懸念などによる調整局面があったものの、好調な企業業績や金融・財政政策により、1年を通して堅調に推移

2022年の経済、起業業績の成長ペースは緩やかになることが見込まれるものの、バイデン政権の経済対策などが株式市場の追い風に。一方、脚元のような高インフレが継続した場合は懸念材料になる可能性あり。

金融政策の正常化に伴う流動性相場から業績相場への移行進展や、高インフレが継続した場合には、独自の成長要因を持つ『持続的な成長企業』を見極めることが重要。

もっと簡単にまとめると以下になります。

高インフレによる金利上昇などのリスクもあるが投資方針はこれまで通り成長株で勝負していく。その代わりに成長株かつインフレ時でも価格転嫁力の高い企業を中心に投資することでリスクヘッジをする。とはいえ金利上昇局面ではパフォーマンスは冴えない可能性が高いからホルダーにとって2022年は我慢の年になるかもしれない。

ふと思ったんですけど、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の投資方針は、日本のウォーレンバフェットである奥野一成さんがファンドマネージャを務める『長期厳選投資 おおぶね』と似ている部分がありますね。

それは私も感じました。非常に似ている部分が多いと思います。もし時間があればYouTubeなどでこのファンドや奥野さんについて見てみてください。

出所:農林中金全共連アセットマネジメント

書籍も出されています。

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私も購入して読みましたが、 日本のウォーレンバフェットである奥野さん流の投資や人生について分かりやすく解説されていますので是非一読ください。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

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