こんにちは。かわ吉です。
12月中旬あたりから米国10年債利回りが急騰する場面が続いていますね。この流れは、しばらく続く見通しです。
このような金利上昇局面に弱いのは、グロース株です。
そうなのよ。去年まで大活躍だったアライアンスバーンスタイン米国成長株投信も年末から年始にかけてパフォーマンスは絶不調よ。グローバルAIファンドもボコボコだし。。。
今は耐え時です。一緒に頑張りましょう!!
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信やグローバルAIファンドが金利上昇に弱い理由は以下の記事にまとめていますので、知りたい方は是非ご覧下さい!!
実はここだけの話ですが、この直近の金利上昇局面で予想分配金提示型でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりもボコボコにされたファンドって結構あるんです。
そうなんですか??アライアンスバーンスタイン米国成長株投信やグローバルAIファンドの下落もかなり大きかったと思うけど。。。ということはそれらのファンドのホルダーやこれからそれらに投資を検討している人は注意が必要ですね。
今回は、長期金利が急騰し始めた12月15日以降でパフォーマンが悪い予想分配金提示型TOP5を紹介します。
今回の比較条件は以下になります。
長期金利の急騰が本格的に始まった12月15日以降のパフォーマンスで比較する。為替ヘッジあり・なしが選択できるファンドは全てヘッジなしで比較することとする。
今回の記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりも金利上昇局面に弱い予想分配金提示型ファンドが分かる
これらのファンドが金利上昇局面に弱い理由も分かるようになる
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
第5位:東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン(予想分配金提示型)
このファンドは、米国株式ではなく日本株の中小型株をメインに投資するファンドです。
東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン(予想分配金提示型) | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースと12月15日以降のパフォーマンスを比較した結果がこちらになります。
このファンドの下落要因は、長期金利の上昇は直接的には関係ないと思います。アメリカ市場の連れ安といったところでしょうか??
ただ、ポートフォリオの大半が東証1部なのにもかかわらず日経平均やTOPIXにかなりアウトパフォームされていますから組入銘柄は現状の相場とはかなり相性が悪いと窺えます。
パフォーマンスは、予想分配金提示型の中でもかなり悪いですが長期金利との因果関係は非常に分かりにくいのこのファンドについてはこれ以上深く分析はしません。
第4位:次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(予想分配金提示型)【愛称:THE5G】
第4位は、THE5G でした。このファンドはファンド名の通り、次世代通信関連の株式銘柄に投資をします。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースと12月15日以降のパフォーマンスを比較した結果がこちらです。
長期金利急騰の耐性を図るのに最適なPERを検証してみましょう。
アドバンテスト、ASMインターナショナル、ノキア、ノバテックテクノロジーズは米国株式市場ではありませんが、それ以外の銘柄はS&P500種指数の平均PERを全て超えています。サービスナウはPERがほぼ500倍なので今後の金利急騰局面ではかなりリスクが高いと考えられます。
やはり長期金利が急騰する局面では高PERは、大きなリスクになりますね。
その通りです。組入上位10銘柄が高PERの銘柄で占められているファンドには注意が必要です。
第3位:サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
この分野はバリバリの成長分野ですからヤバそうな匂いがプンプンしますね。。。
このあたりからは本当に注意が必要ですよ!
まずはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースと、12月15日以降のパフォーマンスを比較してみましょう。
かなりやられていますね。
その理由はこのファンドのポートフォリオを見れば良く分かります。
クラウドストライク、Zスケーラー、アサナ、PALOの4銘柄についてはまだ利益を出していない会社ですから、金利急騰局面ではかなりインパクトが大きくなると考えられます。
S&P500種指数と比較してもかなりPERが高いことが分かります。
このポートフォリオでは、かなり厳しいことが予想されますね。
今から投資するのは少しリスクが高いと考えられますので少し様子見で良いと考えます。
第2位:グローバルDX関連株式ファンド(予想分配金提示型)
DX関連とは。。。こちらもヤバそうな臭いがプンプンしますよ。。。
そんな感じがしますね。。。パフォーマンスと組入銘柄のPERを順番に見ていきましょう。
ほぼアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの約2倍の下落率ですね。。。
ホルダーにとってはかなりしんどい局面ですね。では次に組入上位10銘柄のPERを見てみましょう。
PERの横軸の単位が大きすぎてオカシイデスネ(笑)赤字企業と高PERの詰め合わせだから、パフォーマンスが悪いのも納得です。。。
去年までは比較的相場を引っ張ていた銘柄でしたが、金利情勢が変わるだけでここまでパフォーマンスが悪化するとは。。。株式市場とは恐ろしい世界ですね。
第1位:デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(予想分配金提示型)
結論としてDX関連は大打撃を受けているようですね。
そうですね。第1位もDX関連ですからそのように言い切れると思います。ではパフォーマンスと組入銘柄のPERを見ていきましょう!!
わお。。。マイナス幅はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの約3倍ですね。。。
このファンドと比較するとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースが可愛く見えてきますね。。。
次に組入上位10銘柄のPERも見てみましょう。
このファンドのポートフォリオは高PERと赤字企業の詰め合わせパックです。予想分配金提示型のファンドの中で一番パフォーマンスが悪いのも納得です。
新規での買付けも押し目買いも今は少し怖いですね。
そうですね。このファンドについても少し様子見でOKだと思います。
まとめ
今回は、予想分配金提示型ファンドの中で長期金利が急騰し始めた12月15日以降でパフォーマンスが悪いファンドTOP5を解説しました。
TOP5は以下になります。
第5位: 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン(予想分配金提示型)
第4位: 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(予想分配金提示型)【愛称:THE5G】
第3位: サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
第2位: グローバルDX関連株式ファンド(予想分配金提示型)
第1位: デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(予想分配金提示型)
いくつか例外もありましたが、基本的には組入銘柄のPERが高いもしくはまだ利益が出ていない成長企業を多く入れているファンドほどパフォーマンスが悪い傾向があります。
2022年の見通しは高インフレによる金利急騰などで荒れる可能性はあるので、これらのファンドのホルダーやこのファンドへ投資を検討している人は慎重に投資判断をすべきだと思います。
以上、お役に立てれば嬉しいです。
ではまた