こんにちは。かわ吉です。
現在、中堅銀行ファースト・リパブリック・バンク(以下、FRC)の経営破綻およびJPモルガン・チェース銀行によるFRBの買収を受け、銀行セクターに対する懸念が再燃しています。
2023年3月のシリコンバレー銀行やクレディスイスを巡る混乱の直後であるため、市場では世界的に不透明感が高まっています。
ただ今回の一連の流れがどのような影響を与えるかイメージで来ている人は少ないと思います。
そういったこともあり、アライアンスバーンスタインより銀行セクターを巡る市場動向に関する臨時レポートが発行されました。
今回は、その内容をまとめながらアライアンスバーンスタイン米国成長株投信やインベスコ世界厳選株オープンへの影響について考えてみようと思います。
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
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ABの見解①:当局による迅速な処理

2023年5月1日、米国連邦預金保険会社(FDIC)はFRBを公的管理下に置き、資産をJPモルガン・チェース銀行に売却すると発表しました。
JPモルガン・チェース銀行はFRBの大半の資産を取得し、預金保護対象外のモノも含め、全預金を引き継ぎます。
これまでのところ、市場では広範な金融危機のリスクを示す動きは見られず、懸念の対象は一部の中小銀行にとどまっている模様です。
ABでは、引き続き預金フロー、米国連邦準備制度の信用供与ファシリティの利用状況、銀行貸出動向、クレジット・スプレッド、社債の新規発行状況など、幅広い指標に目を配りながら事態の推移を注視しています。
ABの見解②:市場見通しと投資スタンス

ABの株式および債券のアクティブ運用戦略では、FRBの株式・債券等は保有していません。
マルチアセット運用戦略では、ごくわずかなポジションを持つものが1つありますが、例外的なものです。
ABの運用チームは、あらゆる資産クラスにおいて投資対象のクオリティを重視しており、2023年3月の銀行取り付け騒ぎを経て、このスタンスはいっそう強化されました。
長年の低金利環境下では成功していたり、問題が表面化していなかったビジネスモデルや企業が、昨年来の大幅な金利上昇によって大きなリスクにさらされるとの認識が背景にあります。
株式運用戦略では、銀行セクターへのエクスポージャーは、バリュー株投資を含むほとんどの戦略でベンチマーク並みかアンダーウエイトとなっています。
また金融セクターの中でも、システミックなストレスにさらされる可能性がより低い銘柄を厳選しています。
これには、証券取引所、資産運用会社、地域や事業の分散度が高い大手銀行などが含まれます。
中小型株戦略の中には、地方銀行銘柄を保有しているものありますが、その場合では、健全なバランスシートと強固な収益力を有する高クオリティ銘柄を重視しています。
債券運用戦略では、引き続き銀行セクターには魅力的な投資機会が豊富にあると判断しています。
特に、2008年世界金融危機後の規制強化や定期的なストレステストの義務化を受けて健全性が高まった各国の大手銀行は、不良債権や証券投資による損失を吸収する能力や、基本的な収益力といった観点から力強いポジションにあります。
多くの大手銀行は、高水準の自己資本比率を維持しており、不良債権比率も過去最低水準近くにあるほか、預金面でも分散度が高いことから預金流出リスクは小さいと見ています。
こうした指標は、今後の景気減速によって現在の水準からやや弱まる可能性があるものの、広範な信用格付けの引下げにつながるほどではないと予想しています。
また局所的な危機の兆候が表れた場合にも、迅速性、規模、多面的な連携など、各国当局の危機拡大を防ぐ能力は大きく進化していると考えています。
インベスコ世界厳選株式オープンへの影響は??

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信への影響は、ほぼないことがレポートから分かりました。
では、インカム投信として人気を博しているインベスコ世界厳選株式オープンへの影響はどうでしょうか??
実は、インベスコ世界厳選株式オープンのポートフォリオに占める金融セクターの比率は高いです。
直近の月次レポートでは金融セクターの比率は、23.9%となっています。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のようにレポートが出ていないので、現在のポートフォリオを確認することは残念ながらできません。
そこで直近(2022年12月)の運用報告書(全体版)で、ポートフォリオの中身を確認します。
ポートフォリオに組み込まれている銀行株は2銘柄のみでした。
1つはアメリカのJPモルガン・チェース銀行で、もう1つはイギリスのスタンダードチャータード銀行でした。
いずれも米国の地方銀行ではなく、大規模な銀行です。
直近で株価が大きく下落している銘柄は米国の地方銀行なので、これらの銘柄へ大きな影響はないものと考えて良いと思います。
ポートフォリオから判断すると、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信とインベスコ世界厳選株式オープンいずれも、本件で大きな影響は受けないと考えています。
むしろ、これら2つのファンドは財務状況が良好で堅実な企業をピックアップしていますから、ヤバイ企業に流れていた投資マネーがこれらの優良銘柄へ流れることも期待できます。
慌てずしっかり継続保有するスタンスで良いと思います。
これらの投資信託は松井証券で運用した方がお得

現状のポートフォリオで判断すれば、これら2つの投資信託は本件で大きな影響を受ける可能性は低いと考えます。ひとまず継続保有でOKです。
しかし、これらのファンドは信託報酬などの運用管理コストが高い投資信託です。長期保有すれば、その分の運用管理コストがかかります。
そこで、これらの投資信託のように運用管理コストが高い場合、松井証券で運用することをオススメしています。
なぜなら松井証券でこれらのファンドを保有すれば、運用管理コストの一部を、取り戻すことができます。
たとえば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信を1,000万円保有した場合、毎月3,750円の現金還元を受けることができます。ちなみに、インベスコ世界厳選株式オープンで同条件の場合、4,166円となります。
参考でインベスコ世界厳選株式オープンを1,000万円保有した場合の、証券会社別の還元分を比較しました。
証券会社 | 年間還元率(%) | 年間還元額(円orポイント) |
---|---|---|
松井証券 | 0.5 | 49,992 |
SBI証券 | 0.2 | 20,000 |
楽天証券 | ー | 残高が指定の金額に到達したときにポイント付与 |
運用管理コストの高い投資信託を保有するのであれば松井証券が圧倒的に有利です。是非活用してみてください!!
ただ注意点としては、積立投信は松井証券以外を活用した方が良さそうです。なぜなら、松井証券にはクレカ積立の特典がありません。SBI証券では積立金額の0.5%、楽天証券では0.5%~1.0%のポイント還元を受けることができます。
※それぞれ特定のクレジットカード(SBI証券:三井住友カード・楽天証券:楽天カード)でクレカ積立をする必要があります。
積立投信はSBI証券や楽天証券を活用し、アクティブファンドの運用は松井証券を活用するのが現状の最適解だと思います。
しっかり、証券会社も使い分けましょう。
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