AB米国成長株投信 インカム投資

【2023年3月】投資資産別の資金流入額ランキングTOP10 【AB米国成長株投信はいかに】

2023年5月1日

こんにちは。かわ吉です。

毎月、三菱アセットブレインズ㈱さまより投資信託の資金流入額が公表されています。

このブログでは主に外国株式型のインカムファンドを中心に紹介しているので、ついつい視野が狭い記事を書いてしまいます。

そこでみなさまに投信の全体を把握していただくと同時に私の視野も広くするために、発表されたデータをまとめてみようと思います。

ランキングは以下の資産別にはまとめてみます。

①国内株式型

②外国株式型

③REIT型

④複合資産型

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

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①国内株式型

まずは国内株式型のランキングを見てみましょう。

順位ファンド名運用会社資金流入額(億円)設定月
1位日本高配当リバランスオープン岡三61.982005.3.23
2位ジパング・オーナー企業株式ファンド日興38.262022.1.31
3位新光日本インカム株式ファンド(3か月決算型)アセマネOne24.302005.7.29
4位ノムラ・ジャパン・オープン野村22.541996.2.28
5位インバウンド関連日本株ファンド三井住友トラスト22.262015.9.7
6位トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド三井住友DS20.092003.11.14
7位スパークス・M&S・ジャパン・ファンドスパークス19.082007.1.31
8位日経平均高配当利回り株ファンド三菱17.282018.11.9
9位野村日本割安低位株オープン野村16.392018.2.23
10位ダイワ金融新時代ファンド大和16.232006.5.30

国内株式ファンドの3月の資金流入額1位は、「日本国配当リバランスオープン」でした。このファンドは、日経500種平均株価採用銘柄を予想配当利回りの高い順にランキングし、上位70銘柄を投資対象とするアクティブファンドです。

よく似ている金融商品としてS&P500高配当指数に連動するETF『SPYD』の日本株バージョンといったところでしょうか。

4月7日時点における組入銘柄の予想平均配当利回りは4.86%と高く、東京プライム市場加重平均利回りの2.56%を大きく上回っています。高い利回りが期待できるファンドとして、4月以降も資金流入が続く可能性が高いかもしれません。

②外国株式型

次に外国株式型のランキングをチェックしてみましょう。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信や世界のベストはTOP10に食い込んでいるのでしょうか??

順位ファンド名運用会社資金流入額(億円)設定月
1位eMAXISSlim 米国株式三菱627.622018.7.3
2位インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>毎月決算型インベスコ571.371999.1.7
3位eMAXISSlim 全世界株式三菱506.772018.10.31
4位SBI・V・S&P500インデックスファンドSBI247.222019.9.26
5位楽天・全米株式インデックス・ファンド楽天222.682017.9.29
6位ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなしコースピクテ156.192004.10.29
7位米国株式配当貴族(年4回決算型)野村138.832018.11.14
8位フィデリティ・世界割安成長株投信Bコースフィデリティ93.462020.3.23
9位たわらノーロード 先進国株式アセマネ92.462015.18
10位eMAXISSlim 全世界株式(除く日本)三菱91.152018.3.19

外国株式型ファンドの3月の資金流入額1位は、eMAXISSlim 米国株式でした。このファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。4月25日から保有コストである信託報酬が0.0968%以内から0.09372%以内に引き下げられたので、4月以降も高水準の資金流入が続くかもしれません。

インベスコの世界のベストは第2位にしっかりランクインしていますね。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信などの予想分配金提示型ファンドの分配金実績が芳しくない今、毎月インカムを狙えるのはこのファンドだけでしょう。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信については、残念ながら全コースランク外です。分配金が暗転しない限り資金流入は期待できないかもしれません。

③REIT型

では次に、REIT型をチェックしてみましょう。

順位ファンド名運用会社資金流入額(億円)設定月
1位ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース大和208.822004.7.21
2位フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)フィデリティ97.142003.12.9
3位ダイワJ-REITオープン(毎月決算型)大和80.562004.5.18
4位新光US-REITオープンアセマネOne71.792004.9.30
5位J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)三井住友トラスト59.142005.1.17
6位ワールド・リート・セレクション(アジア)岡三19.852007.7.31
7位フィデリティ・USリート・ファンドA(為替ヘッジあり)フィデリティ7.752003.12.9
8位ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Aコース(為替ヘッジあり)大和5.742004.7.21
9位eMAXISSlim 先進国リートインデックス三菱5.742019.10.31
10位GSグローバル・リアルアセット・ファンド(為替ヘッジなし)ゴールドマン5.652022.9.28

REIT型ファンドの3月の資金流入額1位は、ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコースでした。

このファンドは、米国のリート(不動産投資信託)に投資し、配当利回りを重視した運用を行います。3月は▲6.6%のマイナスリターンとなり、3月末時点における1年騰落率も▲13.2%となっています。

ただ、3月末時点におけるポートフォリオの配当利回りは4.0%となっており、4月以降も配当狙いの買いが入る可能性は高いかもしれない。

④複合資産型

では次に、複合資産型を見てみましょう。

順位ファンド名運用会社資金流入額(億円)設定月
1位あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)あおぞら81.992023.1.31
2位アムンディ・サステナブル・インカム・ファンドアムンディ47.782019.8.23
3位のむラップ・ファンド(普通型)野村45.962010.3.15
4位世界経済インデックスファンド三井住友トラスト45.552009.1.16
5位eMAXISSlim バランス(8資産均等型)三菱37.542017.5.9
6位NWQフレキシブル・インカムファンド 為替ヘッジなし(毎月決算型)三井住友トラスト30.052018.12.6
7位のむラップ・ファンド(積極型)野村29.752010.3.15
8位セゾン・グローバルバランスファンドセゾン28.972007.3.15
9位つみたて8資産均等ファンド三菱26.772017.8.16
10位VTX DCダイナミックバランスファンド(積極成長型)バーテックス25.002023.3.1

複合資産型の3月の資金流入額1位は、あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)でした。このファンドは、日本を含む世界の株式および債券に幅広く投資するバランスファンドで、株式の比率を段階的に引き上げることで、買付時期の分散を図ります。しかし、このファンドは限定追加型なので、購入申込は2023年3月31日までとなっています。

外国株式型は引き続き資金流入が大きい

傾向としては、外国株式型・先進国・インデックスであるファンドへの流入が顕著でしたね。つみたてNISAなどで自動的に資金が流れる仕組みになっていると思います。

REITについてはパフォーマンスは重視せず、毎月分配型のファンドを基準価格が下がったから押し目買いといった流れがあるように感じます。

やはり分配金が欲しい投資家は多いようです。インベスコ世界厳選株オープンも3月は570億円の資金流入がありましたからね。

ただ注意しないといけないのは、『資金流入が多いファンド=パフォーマンスが良いファンド』ではないということです。REITのランキングを見ればそれが良く分かります。

それはさきほど述べたようにダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコースの直近のパフォーマンスは決して良くありません。しかし、このファンドは2004年10月以降、分配金を出し続けています。

このようなファンドは、インカム狙いで分配金の質にはこだわらない投資家向けの商品だと思います。このファンドについては後日解説してみようと思います。

ひとまず、『人気ファンドだから買い!!』と短絡的に判断して買うのは避けましょう。予想外の損失を被る可能性があります。しっかり、商品性を理解した上で投資しましょう。

以上、お役に立てれば嬉しいです。



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