こんにちは。かわ吉です。
『インベスコ世界厳選株式オープン<毎月決算型>』の3月の分配金報告です。
このファンドの為替ヘッジなしのコースについては2017年以降1万口あたりの分配金が150円を下回ったことはありません。つまり、分配金は安定しているファンドということです。
為替ヘッジありのコースについても分配金は比較的安定しています。
ただ、このファンドはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースと異なり、明確な分配方針はありません。
つまり、ある日突然、分配金が減配されたり無配になるリスクがあると考えています。
だから、このファンドを保有する際は、ファンドの変化をチェックする必要があります。
どのような点に注意すべきかは以下の記事で解説しています。
チェックすべき項目は2点あります。それは、分配金と基準価格です。
ただ、ホルダーの方が毎回チェックするのは面倒ですから、このブログ記事で毎月解説します。
この記事が、このファンドのホルダーやこれからこのファンドへの投資を検討している人のお役に立てれば幸いです。
ではいきましょう。
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3月の分配金実績と基準価格
まずは、3月の分配金実績から確認しましょう。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
分配金(1万口当たり、税引前) | 120円 | 150円 |
基準価格(1万口あたり、2023年3月23日時点) | 11,706円 | 8,148円 |
ちなみに先月の分配金実績と基準価格はこちらになります。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
分配金(1万口当たり、税引前) | 40円 | 150円 |
基準価格(1万口あたり、2023年2月24日時点) | 12,097円 | 8,591円 |
分配金(1万口)は、為替ヘッジありは80円の増配となり、為替ヘッジなしは現状維持となりました。
基準価格は、為替ヘッジありが▲391円(▲3.23%)、為替ヘッジなしが▲443円(▲5.16%)となりました。
ポートフォリオは変化あり
1月以降のポートフォリオをチェックすると若干の変化を感じます。

2月と比較して投資比率が大きかったセクターは、ヘルスケアと生活必需品でした。
ヘルスケアは+3.1%で、生活必需品は+9.1%でした。
これらのセクターの共通点はディフェンシブセクターということです。つまりは、金利や景気に大きく左右されないリスクが低いセクターです。
インフレも収まりつつあり、FRBの金融政策も利下げ方針になれば、株価の底打ちも近いと考えながらも、リセッションのリスクも考慮している感じでしょうか??バリバリ強気のポートフォリオの変化ではなさそうです。
ちなみにセクターを金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株の3つに分けた結果が以下になります。


参考:ポートフォリオを以下の3つに分けることで、そのファンドのリスクがざっくりではありますがイメージできます。
①金利敏感株:金利動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いが大きい
②景気敏感株:景気動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いは大きい
③ディフェンシブ株:金利動向や景気動向に左右されにくい銘柄で比較的リスク度合いが小さい
これから分かることは以下になります。
・景気敏感株の比率が高いため景気動向に大きく左右される。(景気後退局面には注意)
・ディフェンシブ株の比率が低いためリスクは高め
・ただし、2月と比較するとディフェンシブ株の比率は高まっている
引き続き景気動向には注意が必要ですが、ひとまず継続保有でOKだと思います。
今後のファンド見通し(2023年2月28日時点)
今後も、金利・インフレ動向、各中央銀行の金融政策、地政学リスクの台頭等を背景に金融市場のボラティリティは引き続き高止まりすることが予想されます。
米連邦準備理事会(FRB)をはじめとする各国の中央銀行により利上げの継続により、金利上昇期待は高まり、住宅市場は減速、経済活動は弱まりつつあります。
1月の消費者物価指数(CPI)が大幅に上昇したことなどから、インフレの高止まりへの懸念が高まっていますが、当ファンドでは、インフレはピークを迎えつつあり、2023年を通じてインフレと金利の期待値は低下していくと見込んでいます。
株式市場は2022年の大幅な下落の後、景気後退を概ね織り込む水準まで下落していると考えています。一方、企業の収益予測については、一部企業業績の下方修正がみられてはいるものの、現在の市場コンセンサスは経済産出量の大幅な減少を反映しているわけではないことから、全ての悪材料が織り込まれていない可能性があるとみています。
しかし、2023年前半にインフレ圧力が大幅に緩和された場合、企業や消費者のキャッシュフローが改善され、現在の悲観的な投資家心理を打ち消し、株式市場は回復すると考えています。
本年に入り、インフレ圧力の継続、各国での政策金利の利上げ、長期化するウクライナ紛争などを背景に、世界の主要株式市場のボラティリティが高止まりする状況が続いています。
しかしながら、株式市場はかかる悪材料を織り込みながら、中長期的な観点では緩やかな上昇基調に転じると見ています。
継続保有でOKだが、景気後退局面には注意したい
現状では、基準価格も安定に推移しており分配金の水準をチェックすると先月と大きな変化は無さそうです。とりあえず継続保有でインカムを狙いたいところでね。
ただ注意点しては、ポートフォリオに占める景気敏感株の比率は約70%なので、本格的な景気後退になった場合は基準価格や分配金が大きく変動するリスクがあります。
しっかり分散投資をしながらポートフォリオを調整してみてください。リスクをコントロールしながらインカムを狙っていきましょう!!
ちなみにインカムは株式の配当や投資信託の分配金だけではありません。
投信信託を保有する証券会社を使い分ければ、ノーリスクで投資信託の分配金以外のインカムを狙うこともできます。
使うべき証券会社は松井証券です。
松井証券では『投信毎月ポイント・現金還元サービス』を行っています。これは、松井証券が受け取る信託報酬のうち0.3%を超える部分を投資家に還元するサービスです。(信託報酬が高い商品ほど還元率が高くなります)
たとえば、インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)を松井証券で1,000万円保有した際の還元分は以下になります。

基準価格の変動によって還元分は若干前後しますが、年間50,000円の還元は狙えるかもしれません。もちろん、この還元分とは別に、分配金も全額受け取れます。
コストの高いファンドを長期で保有するなら、圧倒的に松井証券がお得です。是非検討してみてください。
以上、お役に立てれば嬉しいです。
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