こんにちは。かわ吉です。
本日は、JPモルガン・アメリカ成長株ファンドをご紹介します。
このファンドにも予想分配金提示型が設定されました。インカム狙いの投資家の方は、この予想分配金提示型の仕組みはかなり役立ちます。仕組みやメリット・デメリットに関しては過去の記事にまとめていますのでこちらも是非ご覧ください。
最近は定期的に新しい予想分配金提示型のファンドが設定されており、投資家からすれば選択肢が増えることになりますのでとても良いことです。ただ安心して保有できるかどうかはしっかり見極めた上でファンドを選んでいきたいですね。
今回は、このJPモルガン・アメリカ成長株ファンドはインカム投資家が検討する価値があるかどうかを解説していこうと思います。
インカム商品を探している方や、既に予想分配金提示型の投信を保有しているけど他のファンドが気になる方のお役に立てれば嬉しいです。
JPモルガン・アメリカ成長株ファンドとは??
このファンドは、主にアメリカの成長株の詰め合わせパックです。
純資産は、約63億円(為替ヘッジなしのコースの場合)であり、信託報酬は年1.62%程度です。

この辺りは、予想分配金提示型ファンドの王者である『アライアンスバーンスタイン米国成長株』、『フィデリティ米国株式投信』などと方向性は共通していますね。
分配金の支払基準は以下のようになっています。

比較的、分配金の支払基準は細かく設定されていますね。
ちなみに王者であるアライアンスバーンスタイン米国成長株の支払基準は以下になります。

JPモルガンは基準価格が10,500円を切ると分配金が0になりますが、アライアンスバーンスタインは11,000円未満は、基準価格の水準等を勘案して決定するというのが両社の違いですね。これ自体は、商品性の優劣を決めるものにはならないですね。本質的にはどちらも一緒です。
具体的な投資対象は??
では具体的な投資対象について確認していきましょう。
まずは業種別構成比率です。

業種別投資比率を見ると、セクター自体は特にクセがあるようには見えません。アメリカの十八番である情報技術を中心にその他セクターにもしっかり分散されています。ある特定のセクターのみに投資するとリスク度合いが上がりますので、良い時と悪い時の差が大きくなり短期的な相場に一喜一憂しやくなります。そうすると相場に振り回されて疲れてしまい安心して長期保有ができなくなってしまいます。
そのようにならないためにも投資セクターがしっかり分散されているかどうかは確認しておくべきだと思います。
では次に具体的な個別銘柄の内訳です。

個別銘柄もGAFAなどの大型銘柄も多数組み込まれておりますので、長期保有するには安心できると思います。
パフォーマンスは??
設定日が、2021年の1月4日なのでまだ長期でのパフォーマンスの実績はありません。

運用が開始された1月25日以降の基準価格の推移です。パフォーマンスに関してはまだ様子見かもしれません。
ただ組み込まれている銘柄などを考慮すればパフォーマンスも安定する可能性の方が高いのではないかと私は思います。
このファンドを買える金融機関はまだかなり少ない点には注意
注意点が1つだけあります。このファンドを買うことができる金融機関は、以下の3つだけです。

これから取り扱い金融機関が増えていく可能性はありますが、現状ではネット証券では購入ができせん。
まとめ
個人的にはJPモルガン・アメリカ成長株ファンドは検討の余地があると思います。特に、アライアンスバーンスタイン米国成長株ファンドを買いたいけど基準価格が高すぎると感じている人にはまだ基準価格が11,000円を切っているので、こちらを選ぶメリットはあると思います。
このファンドの中身については、投資されているセクターも分散されており、組み込まれている個別銘柄も大型株が含まれているので比較的安心して長期保有できるものになっていると判断します。
ただ取り扱い金融機関が圧倒的に少ないのでこの点にはご注意ください。ネット証券でも取り扱いが始まればいいんですけどね。
今後も面白いファンドがあればどんどんご紹介していきたいと思います。
ではまた
長期保有目線での予想分配金提示型ファンドのランキングTOP10の記事書いています。
アライアンスバーンスタイン米国成長株とグローバルAIファンドの予想分配金提示型ファンドの頂上決戦の記事も書いています。