こんにちは。かわ吉です。
『インベスコ世界厳選株式オープン<毎月決算型>』の4月の分配金報告です。
このファンドの為替ヘッジなしのコースについては2017年以降1万口あたりの分配金が150円を下回ったことはありません。つまり、分配金は安定しているファンドということです。
為替ヘッジありのコースについても分配金は比較的安定しています。
ただ、このファンドはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースと異なり、明確な分配方針はありません。
つまり、ある日突然、分配金が減配されたり無配になるリスクがあると考えています。
だから、このファンドを保有する際は、ファンドの変化をチェックする必要があります。
どのような点に注意すべきかは以下の記事で解説しています。
チェックすべき項目は2点あります。それは、分配金と基準価格です。
ただ、ホルダーの方が毎回チェックするのは面倒ですから、このブログ記事で毎月解説します。
この記事が、このファンドのホルダーやこれからこのファンドへの投資を検討している人のお役に立てれば幸いです。
ではいきましょう。
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4月の分配金実績と基準価格
まずは、4月の分配金実績から確認しましょう。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
分配金(1万口当たり、税引前) | 40円 | 150円 |
基準価格(1万口あたり、2023年3月24日時点) | 12,038円 | 8,531円 |
ちなみに先月の分配金実績と基準価格はこちらになります。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
分配金(1万口当たり、税引前) | 120円 | 150円 |
基準価格(1万口あたり、2023年3月23日時点) | 11,706円 | 8,148円 |
分配金(1万口あたり)は、為替ヘッジありは80円の減配となり、為替ヘッジありは現状維持となりました。
基準価格は、為替ヘッジありが+332円(+2.83%)、為替ヘッジなしが+383円(+4.70%)となりました。
引き続きディフェンシブ株の比率高まる
3月に引き続きディフェンシブ株の比率が少しずつ高まっています。

3月と比較して投資比率が高まったのは、ヘルスケアと生活必需品セクターです。
前月比の上昇率は、ヘルスケアが+1.6%で生活必需品は+1.2%でした。
これらのセクターの共通点はディフェンシブセクターということです。つまりは、金利や景気に大きく左右されないリスクが低いセクターです。
一方で、投資比率が大きく下がったセクターは、金融・資本財・一般消費財でした。
これらのセクターの共通点は景気敏感株ということです。つまり、景気動向に大きく左右されるセクターです。
投資信託には様々なセクターの銘柄が組み込まれているため、セクター別投資比率だけを見てもどのような動きをするのか予想しにくいです。
そこで私は、ポートフォリオを金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株の3つ分けて考えるようにしています。

参考:ポートフォリオを以下の3つに分けることで、そのファンドのリスクがざっくりではありますがイメージできます。
①金利敏感株:金利動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いが大きい
②景気敏感株:景気動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いは大きい
③ディフェンシブ株:金利動向や景気動向に左右されにくい銘柄で比較的リスク度合いが小さい
そしてこの投資信託のポートフォリオをこの3つに分けた結果が以下になります。

景気敏感株の比率が高いファンドなので景気動向に大きく左右される可能性が高いと予想できます。
ちなみに先月はこちらになります。

景気敏感株の比率が4%下がって、ディフェンシブ株の比率が3%上がっています。金利敏感株の比率は現状維持です。
端的に言えば、このファンドのリスクは相対的に小さくなったと考えています。しかし、以前として景気敏感株の比率が半分以上占めているので、景気動向には注視したいですね。
今後のファンド見通し(2023年3月31日)
以下はこのファンドを運用しているインベスコアセットマネジメントの見解です。
今後も、金利・インフレ動向、各中央銀行の金融政策、地政学リスクの台頭等を背景に金融市場のボラテリティは引き続き高止まりすることが予想されます。
米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめとする各国の中央銀行による利上げの継続により、インフレは徐々に抑制され、2023年を通じて、金利は将来のインフレ低下を見込んで推移していくと見込んでいます。
また、急激な利上げの副作用から、3月に欧米の一部の銀行が経営破綻しました。
しかしながら、現時点では金融システム全体に対する影響は軽微であると見られています。
経済ファンダメンタルズに関しては、米国を中心に雇用情勢や個人消費は堅調に推移しています。
今後、インフレ圧力が弱まると、企業の投資や家計の消費が増加するとともに投資家心理が持ち直し、株式市場は緩やかな上昇基調に回復すると考えています。
本年に入り、インフレ圧力の継続、各国の政策金利の利上げ、長期化するウクライナ情勢、金融システムへの懸念などを背景に、世界の主要株式市場のボラテリティが高止まりする状況が続いています。しかしながら、株式市場はかかる悪材料を織り込みながら、中長期的には上昇に転じると見ています。
当ファンドは、経営陣の質、ビジネスの構造的優位性、財務健全性などの観点で魅力的な個別企業に注目しています。セクター配分はあくまで個別銘柄選択の結果ですが、主に金融、不動産をオーバーウエイト、主に情報技術、一般消費財・サービスをアンダーウエイトしています。
今後も従来通りのボトムアップアプローチにより、キャッシュフロー創出力や配当成長率が高く、堅固な財務力を持ち、長期的視点から見たバリュエーションが魅力的な企業へ投資していきます。
継続保有でOKだが、景気後退局面には注意したい
現状では、基準価格も安定に推移しており分配金の水準をチェックすると先月と大きな変化は無さそうです。とりあえず継続保有でインカムを狙いたいところでね。
ただ注意点しては、ポートフォリオに占める景気敏感株の比率は約70%なので、本格的な景気後退になった場合は基準価格や分配金が大きく変動するリスクがあります。
しっかり分散投資をしながらポートフォリオを調整してみてください。リスクをコントロールしながらインカムを狙っていきましょう!!
ちなみにインカムは株式の配当や投資信託の分配金だけではありません。
投信信託を保有する証券会社を使い分ければ、ノーリスクで投資信託の分配金以外のインカムを狙うこともできます。
使うべき証券会社は松井証券です。
松井証券では『投信毎月ポイント・現金還元サービス』を行っています。これは、松井証券が受け取る信託報酬のうち0.3%を超える部分を投資家に還元するサービスです。(信託報酬が高い商品ほど還元率が高くなります)
たとえば、インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)を松井証券で1,000万円保有した際の還元分は以下になります。

基準価格の変動によって還元分は若干前後しますが、年間50,000円の還元は狙えるかもしれません。もちろん、この還元分とは別に、分配金も全額受け取れます。
コストの高いファンドを長期で保有するなら、圧倒的に松井証券がお得です。是非検討してみてください。
以上、お役に立てれば嬉しいです。
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