こんにちは。かわ吉です。
予想分配金提示型ファンドは、分配金の『質』に拘る投資家にとって最適な商品の1つです。
しかし、予想分配金提示型ファンドはファンド毎に『分配方針』が決まっています。
たとえば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の『分配方針』は以下になります。
ファンドによって分配方針は異なりますが、共通点としては基準価格が10,000円を下回ると分配金が0になる傾向があります。
つまり、とりあえず短期的に分配金を狙いたい投資家が、予想分配金提示型ファンドへ投資する際は、基準価格が10,000円前後のファンドを狙うと『質』高い(=分配金の原資の大半が収益である)分配金を狙うことができます。
しかし、予想分配金提示型ファンドのファンド数も増加傾向にあり、その中から基準価格をそれぞれ調べて投資するのも大変です。
そこで、かわ吉ブログでは毎月、予想分配金提示型ファンドの基準価格を全て調べてまとめています。
ちなみに予想分配金提示型ファンドは毎月決算型と隔月決算のものがありますが、今回も毎月決算型のみに絞ってまとめます。
今回は、2022年12月14日時点の基準価格が10,000円を超えているファンドを紹介します。
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
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基準価格が10,000円を超えているファンドは9ファンド
2022年12月14日時点で基準価格が10,000円を超えている予想分配金提示型ファンドは9つでした。
上位から並べた結果が以下になります。
ファンド | 基準価格(12/14) |
①MSグローバルプレミアム株式 H無 | 11,329 円 |
②野村ACI先進医療インパクト投資D | 10,698円 |
③フィデリティ世界バリュー株D | 10,565円 |
④フィデリティ・世界割安成長株D | 10,519円 |
⑤ニッセイ 気候変動関連G | 10,401円 |
⑥次世代リートH無 | 10,396円 |
⑦MS インフラ株式H無 | 10,123円 |
⑧JPMアメリカ成長株H無 | 10,046円 |
⑨AB米国成長株投信D | 10,011円 |
先月との比較
・ファンド数は13ファンドから10ファンドへ減少
・ディフェンシブ株の比率が高いファンドは比較的強い動き
・景気敏感株の比率が高いファンドの基準価格が下落した
・為替Hアリのファンドの復活はもうしばらく時間がかかるかも
・金利敏感株<景気敏感株<ディフェンシブ株
次に個人的に考える予想分配金提示型ファンドを活用しインカムを狙いたい投資家別の投資戦略についてまとめてみようと思います。
あくまでも個人的な考えなので、参考程度で読んでください。
ポートフォリオが金利敏感株中心の投資家の投資戦略
投資タイミングにもよりますが、ポートフォリオが金利敏感株中心のポートフォリオの投資家の直近1,2年のパフォーマンスは悪いと思います。大きく含み損を抱えている投資家も多いと予想しています。
そのような投資家の投資戦略としては、ディフェンシブ株の比率が高いファンドを組み入れます。
今後、景気後退のリスクを考えると景気敏感株の比率は無理に高める必要はないと思います。かといって、金利敏感株の押し目買いは、FRBの金融政策に大きく依存するのでリスクは高いと考えます。金利敏感株については、FRBの金融政策の行方がある程度見えてきてから買えばOKだと思います。(大きなリターンを狙いたい人はそうではないかもしれませんが)
ちなみにディフェンシブ株中心のポートフォリオの予想分配金提示型ファンドは、『MSグローバルプレミアム株式オープン』あたりが最適なファンドの1つになると思います。
ポートフォリオが景気敏感株中心の投資家の投資戦略
景気敏感株中心のポートフォリオの予想分配金提示型ファンドを多く持ちすぎている投資家は少ないと考えていますが、
このパターンも基本的には新たに買うのであればディフェンシブ株中心の予想分配金提示型ファンドでOKだと思います。これらのファンドで繋ぎながら、金利敏感株を買うタイミングを待つ投資戦略でOKだと思います。
ポートフォリオがディフェンシブ株中心の投資家の投資戦略
ディフェンシブ株中心の予想分配金提示型ファンドを保有されている人は、そのままでOKだと思います。今の相場環境との相性は悪くないですから。
あとは、新たに買付を検討するのであれば、金利敏感株の予想分配金提示型ファンドになると思いますが、これも前述同様に投資タイミングを待つ投資戦略でOKです。
大きな失敗をしたくなければ急いで買う必要はないと思います。
以上、お役に立てれば嬉しいです。