こんにちは。かわ吉です。
予想分配金提示型ファンドはインカム狙いの投資家にとって最適な仕組みの1つです。
ただ、予想分配金提示型ファンドの弱点としては、基準価格が大きく下落した局面では分配金が減配もしくは0になってしまう可能性があります。
そのような局面になると、元本を無理やり崩してまで分配金を受け取ることを避けることができます。しかし、その期間は分配金がもらえません。これはインカム狙いの投資家にとって大きな機会損失になります。
可能であれば、相場が下がった局面でも分配金が出てなおかつ基準価格が右肩下がりにならないファンドでインカムを狙いたいところです。
そんな都合の良いファンドがあるのかというと、現時点ではそれがあると考えています。
そのファンドは『インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>毎月決算型』です。
直近3か月は、予想分配金提示型ファンドの王道ファンドであるアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの分配金も減配基調で3月に関しては分配金が0になりました。一方でインベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>毎月決算型は直近3か月は150円の分配金を維持できています。
このような局面でも分配金が出るファンドはインカム投資家にとってかなり有難いですよね。
良い面しか知らずに投資を判断してしまうと大きな損失に繋がる可能性があります。物事はメリット・デメリットを両面把握した上で、リスクとリターンが割に合っているを考えて投資判断をするべきだと思います。
そこで今回は、インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>毎月決算型のデメリットTOP3を解説します。
この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>毎月決算型のデメリットを知ることができる
自分のポートフォリオにこのファンドを組み入れるべきか判断できるようになる
このファンドをお得に投資できる証券会社を知ることができる
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
①運用管理費が高い
このファンドのデメリットの1つとして運用管理コストの高さが挙げられます。
予想分配金提示型ファンドの王道であるアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースよりも高いですし、アクティブファンドの平均も大きく上回っております。
長期保有において、高い運用管理コストは大敵です。長期保有を前提に投資をするのであれば、運用管理コストはしっかり抑えられたファンドを検討すべきです。ただ予想分配金提示型ファンドや毎月分配型ファンドの運用管理コストはインデックスファンドなどと比較すると高く設定されていることが多いです。
だから、投資信託を使ってインカムを狙う場合は、ある程度のコスト高は容認しなければいけません。ただ、泣く泣く高いコストを払って運用するしかないのかというと、決してそんなことはありません。
松井証券でこれらのファンドを保有すれば安いコストで運用をすることができます。詳しくは今回の記事では省略しますが、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
コストを抑えて運用する術があるとはいえ、運用管理が高いのは間違いない事実ですね。
信託報酬については、AB米国成長株投信やアクティブファンドの平均よりも高く設定されている。
②たこ足ファンドになるリスクが高い
分配金が相場が悪い局面でも安定してるというのは、裏返せば分配金の原資は投資元本である『タコ足』分配になっている可能性が高いです。
しかもこのファンドは2017年1月以降、毎月150円以上の分配金を今まで出し続けています。
その一方で基準価格の動きについては、少し懸念点があります。
2017年より前に関して、このファンドは年2回決算でした。そして2017年から毎月決算型に変更されました。
毎月決算型に変更されてからの基準価格は綺麗な右肩下がりになっています。たこ足分配ファンドの特徴として基準価格が小さくて長期的には右肩下がりになっていることが挙げられます。
よくあるたこ足ファンドは基準価格が2,000円台などまで下がっていますが、インベスコ世界厳選株式オープンについては、まだそこまで落ちていません。
しかし、基準価格については2018年の中旬をピークで右肩下がりになっています。この時点でたこ足ファンドを認定するのは少し難しいかもしれませんが、そのたこ足ファンドになる可能性は高いかもしれません。
2016年までは年2回決算で2008年から2016年までの間は分配金を1度も出していませんから、その期間で得た運用益を2017年以降で崩してるようにも見えます。仮にそうであれば、このまま続けば基準価格はより下がっていく可能性はありますから注意が必要です。
たこ足ファンドとは言い切れないが、そのようになる可能性は高い点には注意が必要
③バリュー株メインのため馬力不足感は否めない
このファンドの3つ目のデメリットは、馬力不足です。このファンドは馬力不足だと考える理由は、その投資方針にあります。
ポートフォリオの中身はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信のイケイケグロースでなく、どちらかといえばバリュー株寄りなんですよね。
組入上位の業種を見てもその特徴が良く分かります。
一方でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の組入上位の業種はこちらになります。
グロース株の多い情報技術やコミュニケーションサービスだけでポートフォリオの約50%を占めます。
このポートフォリオの差はパフォーマンスに大きな影響を与えます。
毎月決算型で、馬力不足は致命的です。たこ足にならないためには、毎月出す分配金以上のパフォーマンスを上げることが前提ですからね。
そのように考えるとバリュー株中心のポートフォリオであるインベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)は今後の動きに注意が必要だと思います。
バリュー株中心のポートフォリオであるインベスコ世界厳選株式オープンは、毎月決算型にしては馬力不足であり、たこ足ファンドになってしまうリスクは高い
まとめ
今回は、インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>毎月決算型のデメリットTOP3について解説しました。
今回の内容をまとめると以下になります。
信託報酬については、AB米国成長株投信やアクティブファンドの平均よりも高く設定されている。
たこ足ファンドとは言い切れないが、そのようになる可能性は高い点には注意が必要
バリュー株中心のポートフォリオであるインベスコ世界厳選株式オープンは、毎月決算型にしては馬力不足であり、たこ足ファンドになってしまうリスクは高い
たこ足ファンドになる可能性が高い以上、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースと同じような感覚で保有すると危険かもしれません。ある程度、たこ足は許容して分配金の安定性を重視したい投資家にとっては最適なファンドの1つになる可能性はあります。
ただ、運用管理コストは高いファンドなので、そのデメリットを解消したいなら松井証券がオススメです。松井証券でこのファンドを保有すれば年間0.5%の現金還元を受けることができて非常にお得です。
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