AB米国成長株投信

【さらに緊急レポート出ました!!】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の見通しはいかに!?

こんにちは。かわ吉です。

アライアンスバーンスタイン社から、1月24日にAB米国成長株投信の緊急レポートが発行されました。

前回の記事は、ライバルファンドであるグローバルAIファンドの委託会社である三井住友DSアセットマネジメントのレポートでしたね。

そうですね。まだご覧になられていない方はリンクを貼っておきますのでご興味あればご覧ください。

今回もレポートが出たのですか??

そうです!!今回はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の委託会社であるアライアンスバーンスタイン社から緊急レポートが発行されました。今回はそのレポートについて解説していこうと思います。

このレポートの主な概要は以下になります。

2022年、年初来の米国株式市場は波乱の幕開け。利上げペースの加速が急速に織り込まれ、成長株式を中心に大きく調整。

一方、市場コンセンサスの利益予想は、年初来からわずかに上方修正。企業ファンダメンタルズの見通しは引き続き強固で、市場参加者の関心はいずれ堅調な企業業績に回帰する見込み。

短期的な株式市場の調整は、『持続的な成長企業』を割安な価格で投資できる貴重な投資機会。

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

直近の株価が軟調である理由が分かる

アライアンスバーンスタイン社が考える米国株式市場の見通しが分かる

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の運用方針を確認することができる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう!!

①2022年は波乱の幕開け

2022年、年初来の米国株式市場は、波乱の幕開けとなりました。2022年1月21日時点で、S&P500種指数で年初来▲7.7%、1月3日に付けた直近高値からの下落率は▲8.3%に達しました。また、これまで上昇率がより高かったナスダック総合指数でみると、年初来▲12%と2桁を超え、2021年11月19日の直近高値からの下落率は▲14.3%となりました。

市場参加者の想定以上に、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策がタカ派(金融引き締め)に傾斜したとの見方が急速に広がったことが、株式市場の下落の引き金になりました。米10年国債利回りは、年初から急ピッチで上昇し、1月18日には1.88%と2%の大台をうかがう展開となりました。その結果、株式市場では、成長性が高く、相対的に高いバリュエーション(PER=予想株価収益率)で評価されていた銘柄を中心に構成されているNASDAQ総合指数の下落率が、より大きくなりました。

同様の現象として、約1年前の2021年3月にも発生していたことが思い起こせます。当時も、長期金利が短期金利に短期間で急上昇したことでナスダック指数を中心に成長株式が大きく調整しました。しかし、その後は力強い企業業績が牽引する形で、米国株式市場は史上最高値を更新する展開に至ったことも記憶に新しいところです。

出所:アライアンスバーンスタイン

2021年3月と同じ状況だとは思いませんでした。。。

そうですね。ただ当時と今の違いは高いインフレ率です。。。この水準は1970年代を彷彿とさせるほどしつこく高止まりしています。

出所:TRADING ECONOMICS

2021年3月と全く同じ状況ではない点に注意が必要だと思います。インフレ率がしっかり収まってくるかが非常に重要なポイントだと思います。この点には、今回のレポートは触れていませんので少し割り引いて内容を理解した方が良いと思います。

今の状況は2021年3月と似ている。ただ当時は、今ほどのインフレ率ではなかった点には注意が必要。

②米国株式市場の見通し

足元の株式市場の下落が、景気後退懸念や企業業績の後退懸念に起因するものではないことは、市場コンセンサスの予想利益が足元2022年異国も堅調に推移していくことから見ても、明らかです。むしろ、2022年のS&P500種指数の予想EPS(1株当たり当期純利益)は、2021年末時点よりわずかに上方修正されています。このことは、足元の株式市場の下落が、金利上昇を契機としたバリュエーション(PER)の修正であることを示しています。

今後の企業業績見通しについても、2022年-2024年にかけて年9%-10%程度の増益が予想されています。資本市場がFRBの金融引き締め見通しを十分に織り込み、長期金利の動きが落ち着きを取り戻せば、市場参加者の視線はいずれ企業業績に回帰し、株価は企業の利益成長を織り込む緩やかな上昇トレンドに戻ることが想定されます。

出所:アライアンスバーンスタイン

『株価=EPS×PER』なので、直近では金利上昇に影響でPERは低下していますがEPSの見通しは悪くないということですね。やはりインフレの高進による金利上昇が治まってくるかが重要なポイントであることは変わりないですね。

最近のレポートを読んでいるとやはりインフレ率の高止まりが一番の懸念事項だと感じますね。早く落ち着いて欲しい。。。

EPSは悪くない!!あとは金利上昇が治まってくれば米国株式市場は戻ってくる可能性が高い!!

③今後の運用方針

企業の利益成長を無視する形で株式市場が下落している現在のような状況は、『持続的な成長企業』に割安に投資できるまたとない投資機会であると見ています。

インフレがいつ収束するのか、金利がいつ、どれだけの幅で上昇するのか、オミクロン株の新規感染がいつ頃収束するのかなど、短期的な動向に多くの投資家が一喜一憂していますが、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信はマクロ経済の予測や分析に多くの時間を割くことは非効率なアプローチと考えており、企業のファンダメンタルズ分析に多くの時間を割いています。

結果として、足元のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信のポートフォリオは、デジタル技術による経営改革や消費活動に応じたデジタルトランスフォーメーション(DX)など、今後も持続的な成長が見込まれる情報技術を中心に、ヘルスケア、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスなど、長期的に高い利益成長が期待される企業を多く含むセクターを中心に構成しています。

また今後、金利がさらに上昇した場合には、外部からの資金調達にとよることなく、自らの利益を再投資することで持続的に成長することができる企業と、負債に依存する企業との格差は拡大すると想定しています。外部環境の影響を受けにくい『持続的な成長企業』の株価が連れ安する局面では、投資機会と捉えて押し目買いを行う方針です。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信では今後も革新的な商品/サービスで高い市場シェアを持つ『卓越したビジネス』を擁し、『外部環境に左右されにくく』、『健全な財務体質』を有する『持続的な成長企業』が、長期的に安定したリターンを創出できると確信しています。引き続き『持続的な成長企業』への厳選投資により、長期で安定したリターンを投資家に提供することを目指します!!

私たちはインフレの収束などはあくまで短期的な視点に振り回されいる感じは否めませんね。

長期保有を前提にしているホルダーも多い思いますが、短気的な動きが気になるのは人間の性ですから不安になるのもしょうがないです。ただ、長期的な視点と短期的な視点のバランスはしっかり取るべきです。

短期的なことよりも長期的な視点で引き続き持続的な成長企業へ投資していく。

まとめ

今回はアライアンスバーンスタイン社が発行した緊急レポートについてまとめてみました。

結論としては以下になります。

2022年、年初来の米国株式市場は波乱の幕開け。利上げペースの加速が急速に織り込まれ、成長株式を中心に大きく調整。

今の状況は2021年3月と酷似している。ただし、当時との違いはインフレが高進していることには注意した方が良い。

一方、市場コンセンサスの利益予想は、年初来からわずかに上方修正。企業ファンダメンタルズの見通しは引き続き強固で、市場参加者の関心はいずれ堅調な企業業績に回帰する見込み。

EPSの見通しは悪くない!!あとは金利上昇が治まれば株式市場は落ち着く可能性が高い!!

短期的な株式市場の調整は、『持続的な成長企業』を割安な価格で投資できる貴重な投資機会。

短期的な視点ではなく長期的な視点で見れば『持続的な成長企業』を投資していくチャンスになる!!

短期的な視点ではなく長期的な視点に切り替えて、今は相場を見ないようにするのもこの局面を乗り越える有効な方法かもしれませんね。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

かわ吉さんはツイッター(かわ吉@現役地方銀行員のお金)もやっていますので、是非フォローしてやってください!!

ご紹介ありがとうございます(笑)

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