こんにちは。かわ吉です。
今回は、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の保有時における注意点と対策について解説します。
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ちなみにこのファンドの概要については以下の記事をご覧ください。
ではいきましょう。
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①たこ足分配ファンドの可能性あり
このファンドは、たこ足分配ファンドの要素を持ち合わせています。
一般的に、基準価格が低く、分配金が右肩下がりであればたこ足分配と判断されます。このファンドも基準価格は右肩下がりで分配金も長期的には減配基調となっています。
ただ、分配余力など細かい数字をチェックすると、よくあるたこ足分配ファンドとは必ずしも一致しないことが以下の記事で判明しました。
詳細な分析は以下の記事をご覧ください。
よくあるたこ足分配ファンドとは全く同じではありませんが、共通点もそれなりにあります。
分配金において、量より質を求める投資家にはオススメできませんが、量を確保するなら質は多少妥協できる投資家であれば検討の余地はあると思います。
②リターンの割にリスクが高い
その他のファンドと比較すると、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドはリターンの割にリスクが高いです。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースとインベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型・為替ヘッジなし)とリターンを比較した結果が以下になります。
直近1年で見ると、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bや世界のベストは大きく上昇しました。一方で、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドについてはかなり出遅れています。
しかし、5年や10年で比較すればアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bには及ばないものの、世界のベストとはどっこいどっこいのパフォーマンスとなっています。
リターンが抑えられていても、リスクもそれなりに抑えられていれば、リスク許容度の低い投資家にとって最適な選択肢の1つに慣れる可能性はあります。
リスクを比較した結果が以下になります。
この3つのファンドの中では、最もリスクが低いファンドと言えます。最大の下落幅は、リスク×2倍ですから、▲30%の下落はあってもおかしくはないと考えた方が良いです。そのように考えると、相対的にはリスクが低いですが、一般的にリスクが低いファンドとは言えないでしょう。
最後にリスクとリターンのバランスを表すシャープレシオを比較します。
シャープレシオとは、投資信託を選ぶときの指標の1つです。投資のリスクの大きさに比べてどれだけのリターンを得られるか、運用効率の高さを示します。一般的に1を超える投信は優秀と言われています。
1年・3年・5年・10年のすべてでシャープレシオが1を上回ったのは、AB米国Bのみでした。世界のベストは5年・10年は数値が悪いですが、1年・3年は悪くない結果となっています。
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドについては、3年のみ1を上回っていますが、それ以外の期間は1を下回っています。リターンの割に、リスクが高いファンドと言えます。
ポートフォリオに占めるこのファンドの比率は控えめにしましょう。
③運用管理コストが高い
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの運用管理コストは高いです。
このファンドの運用管理コストは、なんと年1.81%となっています。
これは比較的高い水準です。アクティブファンドの平均は1.4%程度ですから。
当たり前ですが、運用管理コストは安いに越したことはありません。
ただ、インカムを狙うことにおいて、運用管理コストが安いファンドでは目標を達成できないケースが多々あります。
そのような場合、高い運用管理コストを受け入れざるを得ないのでしょうか??いやそんなことはありません。
松井証券を活用すれば、高い運用管理コストのファンドもお得に運用することができます。
なぜ松井証券を活用すれば、高い運用管理コストのファンドをお得に運用できるのでしょうか??
それは、販売会社が受け取る信託報酬の内、0.3%を超える部分を投資家に還元してくれる「投信毎月現金・ポイント還元サービス」があるからです。
たとえば、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの場合、年間0.4%分の手数料を還元してくれます。仮に1,000万円保有した場合に還元される金額は以下になります。
この還元を受けることでこのファンドの分配金は減少することはありません。一切デメリットはありません。
買付手数料もSBI証券や楽天証券同様、大半がノーロードです。運用管理コストの高いファンドに投資する場合、松井証券を活用しないのは大きな機会損失です。積極的に活用しましょう。
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まとめ
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の保有時における注意点と対策について解説しました。
2005年以降、連続分配を継続しているご長寿インカムファンドですが、タコ足分配ファンドの傾向があることや、リスクとリターンのバランスが悪いこと、運用管理コストが平均より高いなど、それなりの注意点があります。
しっかりファンドの特性や注意点を理解した上で、どのくらい比率で自分のポートフォリオに組み込むかしっかり考えてインカムを狙っていきましょう!!
以上、お役に立てれば嬉しいです。