投資信託

【投資妙味なし】netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコースのデメリット TOP3

2021年8月31日

こんにちは。かわ吉です。

前回、このファンドの魅力について解説しました。

運用歴が20年を超える大ベテランファンドであり、直近5年の運用成績は文句なしでした。なおかつ分配金も安定して支払われておりキャピタルとインカムを両方ゲットできました。これはあくまでもこのファンドのメリットです。

どのファンドにもメリット・デメリットがあります。両方を理解することでそのファンド全体を知ることができ、自分のポートフォリオに組み込むべきか判断できるようになります。

そこで今回はこのファンドのデメリットを3つ解説します。

お役に立てれば嬉しいです。

ではいきましょう!

①運用管理コストが高すぎる

運用する際に、運用管理コストについては絶対に無視できません。

このファンドの運用管理コストは年2.09%です。国内の投資信託の平均である1.45%と比較してみましょう。

運用コストが2%超えは高すぎです。。。なぜここまで高いのかというと1990年代の投信会社の置かれた環境が原因です。

1990年代は外資系をはじめてとして投信運用会社が多数新規参入したときに、投信運用会社は残高が増えないとビジネスとして成り立ちませんから、証券会社の販売窓口を争いました。その際に、証券会社はまず販売手数料、次に信託報酬から支払われる代行手数料が大きなファンドを好んで売りました。

だから当時は、同じような投資対象に投資している商品が2種類あると、なぜか手数料が高いファンドの方が良く売れていたそうです。

今は手数料の安いファンドの方が売れやすい傾向がありますが、昔は手数料の多寡についてあまり気にしない人へ販売していたんでしょう。

昔は、販売側が情報強者で主導権を握っていましたが、今は書籍やネットでいくらでも優良な情報を得ることができますから投資家には優しい時代です。

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そのような時代で生まれたファンドなのでこのような手数料が高いのかもしれませんね。

運用管理コストが下がりつつある今、このファンドのコストの高さは際立ちますね。

②長期間の低迷の可能性はある

直近5,6年は華やかな運用実績なんですが、設定日から約13年間についてはかなり低迷していました。

出所:楽天証券

赤丸の期間と、青丸の期間でかなり明暗が分かれていますね。水色の期間だけを見て投資判断すれば、予想外の損失を被る可能性があります。

このファンドの設定日であった1991年は、ITバブル崩壊の数年前でした。なおかつこのファンドのポートフォリオの大半はハイテクセクターであるNASDAQに上場している企業でしたから、かなり尾を引きましたね。

出所:GSアセットマネジメント

ナスダック市場がメインなので、業種別で見ても情報技術やコミュニケーションサービスで85%を占めます。ポートフォリオは大きく偏っているのは状況によっては大きなデメリットになるリスクはありますね。

出所:GSアセットマネジメント

今後、ITバブルのような大きな調整局面が到来した時はかなり大きな影響を受ける可能性がありますね。

他の資産に投資しているファンドと組み合わせて投資しましょう。

③最近の米国株式ファンドと比較すると投資メリットがない

このファンドと『アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコース』、『グローバルAIファンド』の3つでパフォーマンスを比較すると分かるんですか、わざわざ高いコストを払ってまで投資する必要があるか分からなくなります(笑)

まずは直近3か月です。

出所:楽天証券

直近3か月はアライアンスバーンスタイン米国成長株Bコースと接戦です。

次は直近6か月です。

出所:楽天証券

『アライアンスバーンスタイン米国成長株>当ファンド>グローバルAIファンド』です。

次は直近1年です。

出所:楽天証券

『グローバルAIファンド>アライアンスバーンスタイン米国成長株>当ファンド』です。

次に直近3年です。

出所:楽天証券

『グローバルAIファンド>当ファンド>アライアンスバーンスタイン米国成長株』です。

最後に直近5年です。

出所:楽天証券

『グローバルAIファンド>当ファンド>アライアンスバーンスタイン米国成長株』です。

直近5年以内で当ファンドのパフォーマンスが一番になることは一切ありませんでした。

動きとしてはアライアンスバーンスタイン米国成長株Bコースと近い動きをしています。でもパフォーマンス自体に大きな差はありませんから、総合的に考えるとコストの安いアライアンスバーンスタイン米国成長株Bコースへの投資で十分かなと思います。

まとめ

今回は、『netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース』のデメリットを3つ解説しました。

その3つとは、『運用管理コストが高いこと・偏ったポートフォリオのため長期的な低迷のリスクがある・最近の米国株式ファンドと比較すると投資するメリットがない』でした。

この3つを考慮すると、米国株式ファンドへの投資を検討している人は高いコストを払ってまでこのファンドに投資するメリットはないと私は考えます。

動きはアライアンスバーンスタイン米国成長株と同じような動きをしているので、そうであればアライアンスバーンスタイン米国成長株でコストを抑えて運用するのが良いかもしれませんね。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

ではまた

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