投資信託

【基準価格上がりすぎて買えない】VOO・IVV・SPYのETF積立投資ができなくなった人の対策TOP3

2021年9月2日

こんにちは。かわ吉です。

米国ETFってコストが安くてパフォーマンスが良いので投資対象としてはかなり魅力的です。

ただメリットしかないわけだけではなくて、デメリットももちろんあります。ETFのデメリットとついては過去の記事で解説していますので、是非ご覧ください。

ETFのデメリットとして、基準価格が上がることで最低の買付金額も上がってしまう点があります。ETFの積立投資をする場合、基準価格が上がるにつれて必要な積立金額が増えていきます。ETFの基準価格が積立可能な金額で収まっている間は問題なく積立投資ができますが、それが逆転してしまった場合は買付ができないので積立投資を継続することができなくなります。

出所:楽天証券

積立金額が3万円以上の人は47%います。仮に月5万円の人がいたとするとS&P500種指数に連動する米国ETFの積立は限界に近づいています。

以下の3つが、S&P500種指数に連動する代表的な米国ETFです。

今の為替水準と基準価格で月5万円の投資家にとって限界です。これ以上は耐えられません。

そこで今回は、このような状況になってしまったときの対応策を3つご紹介します。本来はこうなることを見越して商品選定をするべきですが、ただ予測しにくいことも多いですから臨機応変に対応していきましょう。

この記事を読んでいただくことで、S&P500種指数に連動する米国ETFが買えなくなった時の代替案が分かるようになり、米国株投資をあきらめずに続ける方法が分かります。これから米国ETF投資を検討している人は、前もってこのような事態に陥らないような商品選定ができるようになります。

ではいきましょう!

①投資信託に切り替える

米国ETFは口数での買付になりますが、投資信託であれば金額指定で買うことができます。ただ米国ETFから投資信託に切り替えることによって発生するデメリットもあります。

そのデメリットは主に2つあります。

①コストが米国ETFよりも高くなる可能性がある

S&P500種指数に連動する米国ETFと投資信託の運用コストを比較してみましょう。

一般的には、米国ETFよりも投資信託の方が運用管理コストが高くなる傾向があります。ただ最近は、運用コストが米国ETFと遜色ない優良なファンドも誕生しています。eMAXISSlim米国株式は、優良なファンドの1つですね。運用管理コストが高いというデメリットは、運用管理コストがしっかり抑えられているファンドを選べば解決できます。

配当金が受け取れなくなる

積立投資の場合、投資信託の分配金は再投資されます。一方、米国ETFは年に4回の配当金を受け取ることができます。配当利回りは1%~1.3%と決して高くないですが、投資金額が大きくなればバカにはできない配当金を受けとれます。米国ETFのメリットである値上がりと配当金の両取はできなくなります。

コストが高くなることとインカムが得られなくなることを許容できる投資家の方であれば投資信託に切り替えることをオススメします。ただコストの高さは商品選びでヘッジできますから、実質的にはデメリットにはならないですね。そしてそもそもインカムがいらないのであれば最初から米国ETFではなく投資信託を積み立てることをオススメします。

②VTIに切り替える

『値上がりと配当金は是が非でも譲れない!!』と考えている私のような頑固な投資家も少なくないはずです(笑)

そのような投資家には、積み立てる米国ETFを『VTI』に変更することをオススメします。

S&P500種指数に連動する米国ETFの投資対象は500社ですが、VTIは米国に上場している3000社に分散投資しています。

『VTI』の魅力は、基準価格がSPY・IVV・VOOと比較すると低いこととなおかつパフォーマンスはこれらのETFと遜色ないことです。

出所:ブルームバーグ

直近の基準価格は233.17ドルですから、為替が1ドル=110円であれば1株約25,000円で買付することができます。月5万円の積立であれば2株は買うことができるかもしれませんね。

下のチャートは約20年間のVTI・SPYの比較です。

出所:STOCK CHART

ほぼ同じような動きになっていますね。ちなみにVTIの直近配当利回りは1.16%ですから、インカムも遜色ないですね。

デメリットとしては、いずれはSPY・IVV・VOOと同じ問題が起こる可能性があることですね。今のVTIの基準価格であれば月5万円2株買えます。ただ、現段階でちょうど2株買える状態なのでこれ以上上昇すれば、5万円分買うことができなくなります。さらに1株の基準価格が日本円換算時に5万円を超えれば積立を継続することができなくなります。

なので今、月5万円の積立ができている投資家はVTIの基準価格の上昇する前に積立金額を増やせるように本業の給与UPや副業で頑張らないといけませんね(笑)VTIの積立に切り替えることでその時間稼ぎはできます。

『r>g』の現代でそれをやるのは難しいかもしれませんが。

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③国内のETFに切り替える

『投資信託に切り替えたら配当金がもらえなくなるし、VTIに切り替えてもいずれ基準価格が上がって積立できなくなる!!』という投資家の方には、米国ETFではなくS&P500種指数に連動する国内ETFをオススメします。

たとえば、『1655 iシェアーズS&P500米国株ETF』は最適な国内ETFの1つです。

出所:アイザワ証券

国内ETFは1口単位での買付ができます。現在は1口3,585円ですから、実質買い放題です(笑)

デメリットがあるとすれば、米国ETFと比較して配当回数が年2回と配当利回りが低くなり、信託報酬も若干高くなることです。

配当回数も半分になり配当利回りも低下し信託報酬も少し高めになることを許容してでもS&P500種指数に連動するETFを買いたい投資家には最後の手段になると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか??

米国ETFに投資している投資家のニーズって、値上がりと配当金の両取りだと思います。そう考えると今回ご紹介した対策として最善策になるのは②VTIに切り替えるor③国内ETFに切り替えるのどちらかになると思います。

国内ETFに切り替えて配当回数も減らし配当利回りも下がって、信託報酬も若干高くなるデメリットを考慮すれば、パフォーマンス・配当回数・配当利回りも遜色ないVTIに切り替えるのが一番の得策だと私は思います。

みなさんはいかがでしょうか??

ではまた

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