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【ABDに勝てない優等生】フィデリティ米国株式Dという選択肢【NISA対象インカムファンド】

2024年2月21日

こんにちは。かわ吉です。

新NISAを活用して投信でインカム狙う方法についてまとめた記事は以下。

新NISA対象でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースや世界のベスト(毎月決算型・為替ヘッジなし)に匹敵する分配金実績がある具体的なファンドは以下。

①フィデリティ米国株式D(分配重視型・為替ヘッジなし)

②次世代米国代表株ファンド(愛称:メジャーリーダー)

今回は、この2つのファンドのうち、フィデリティ米国株式D(分配重視型・為替ヘッジなし)について解説する。

基本的には忖度なしで解説する。ホルダーの方で気分が悪くなったら申し訳ない。ただそのときは、このファンドの魅力をX(旧Twitter)もしくはブログにコメントしてほしい。

ではよろしくお願いいたします。

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新NISAでインカムを狙うなら年4回決算型が狙い目

新NISAは長期的な資産形成を前提とした制度。旧NISA時代の投資戦略でインカムは狙えない。毎月決算型だからこれからはそれ以外のファンドを使ってインカムを狙う必要がある。

隔月決算型ファンドはゴミ山

新NISA対象で決算回数が最も多い隔月決算型は墓場。分配金利回り10%以上のファンドは現時点で0。新NISA対象外で分配金利回りが10%超の年6回決算型ファンドは以下の2つのみ。

①SBI資産設計オープン(分配型)

②ダイワ・マルチアセット成長(奇数) 愛称:ミルフィーユ

分配金利回りは、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dや世界のベスト(毎月決算型・為替ヘッジなし)以下で、新NISA対象でもない、決算頻度も年6回のこれらのファンドに投資するメリットは薄い。隔月決算型ファンドへの投資は見送るべき。バイバイ。

年4回決算型で分配金利回り10%超は35ファンド

隔月決算型ファンドがゴミの山であるのに対して、年4回決算は穴場。分配金利回りが10%超のファンドは35ファンド。隔月決算型の17倍超。

https://www.turtleblogs.com/?p=7779

年4回決算型の実力派ファンドは複数ある。投信業界は常に戦場。群雄割拠。

今回解説しているフィデリティ米国株式D(分配重視型・為替ヘッジなし)も無視できない存在。しっかりマークしていきたい。

フィデリティ米国株式Dという選択肢

フィデリティ米国株式D(分配重視型・為替ヘッジなし)にファンド概要は以下。

運用歴は5年程度の若輩ファンド。純資産は200億円あり繰上償還のリスクは低い。ひとまず長期保有も十分可能。

さらに運用歴は5年程度で基準価格も10,000円を大きく上回っており分配金の原資は運用益の比率が高いことが予想される。

信託報酬も年1.65%でアクティブファンドの中では比較的良心的な手数料。

組入銘柄はAB米国成長株投信に近い

直近の月次報告をベースに組入上位10銘柄を比較した結果は以下。

エース級の毎月決算型ファンドであるABDと世界のベストと比較すると、AB米国成長株投信に近い。

投資対象が優良米国株のファンドのポートフォリオが似たり寄ったりになるのは宿命。米国優良株ファンド界隈でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信は史上最強のライバル。

このファンドに投資してインカムを狙うメリットがあるか?

分配方針はシンプルな方が良い。

世界のベストは分配金利回りは高いが、分配方針は明確でないため今の分配金利回りの水準がいつまで維持されるか分かない。気が抜けない。常に戦場。

明確な分配方針がないフィデリティ米国株式D

このファンドも明確な分配方針はない。具体的な分配方針は以下。

うん。分かりにくい。つまりは運用会社が状況を見ながら適正な範囲内で分配金を支払う。怖い。つまり戦場。気は抜けない。

このファンドでインカムを狙うのはオススメできない。明確な分配方針もないことに加えて、後述する分配金実績もエース級の毎月決算型と比較すると見劣りする

フィデリティ米国株式D(NISA枠)=AB米国成長株投信D(特定口座)

フィデリティ米国株式Dの設定来の平均分配金利回りは10.9%。運用歴5年で平均分配金利回りが10%を超えている点はOK。

劣等生ではない。むしろ優等生。

短期的にはABDと接戦

2023年の分配金利回りは13.5%。2023年の分配金利回りはABDに惜敗&世界のベストに完敗。

ほぼ同じポートフォリオのアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dに対して負けている。優等生なのに1番ではない。ヤバイ。

長期的にはパッとしない実績

長期的にはABDの下位互換。

ときどきABDを上回る分配金利回り。

ポートフォリオにABDとこのファンドを組み合わせても分散効果は弱い。

NISAを使えばABDに勝てる

このファンドをNISAで投資すれば、特定口座で投資したABDに勝てる。ギリギリ。

逆を言えば20%の下駄を履かしてABDとトントン。ぶっちゃけ微妙。

エース級毎月決算型ファンド(特定口座・全額収益分配金と仮定)とフィデリティ米国株式D(NISA・全額収益分配金)の場合の、平均分配金利回りと分配金利回りの推移は以下。

フィデリティ米国株式DはNISAを使っても世界のベストに勝てない。世界のベスト強すぎる。

使い方が難しいファンド

フィデリティ米国株式Dの使い方は非常にむずい。

そもそも分配金実績が微妙過ぎる。

これらがABDや世界のベスト以上であればこれらのファンドの置き換えができる。ただこれは難しい。

分散投資効果も薄い

とどめはこれ。せめて分散効果があれば多少分配金が少なくともインカムの変動リスクを小さくするために組み入れるメリットはあった。

だた、PFはABDと似ている。

でも分配金実績はABD同水準もしくは以下。

ABDが死ぬときはこのファンドも死ぬ可能性が高い。つまり運命共同体。このファンドに投資するならABDへの投資をまず検討すべき。

ABDに既に投資している人はこのファンドをポートフォリオに組み入れる合理的な理由はない。他を当たって欲しい。インカム投信はこのファンド以外にもごまんとある。

ただ分配金がABDより少しだけ少なくとも運用管理コストを下げたい!!という投資家は検討してみてもよいかも。

このファンドを保有するならもちろん松井証券

フィデリティ米国株式Dについて散々なことを言って本当に、、、申し訳ないと思っている。(ジャックバウアー)

ただ希望は捨てないで欲しい。このファンドをNISAで保有すれば検討の余地がまだある。過去のデータを考慮すればABDには勝てる可能性がある。

当ブログでは、フィデリティ米国株式Dを含めた運用管理コストが高いアクティブファンド中心のポートフォリオの投資家は松井証券の活用を推奨している。

これは松井証券にはSBI証券や楽天証券よりを圧倒するポイント還元サービスがあるから。

還元率はファンドによって異なるが、フィデリティ米国株式Dを保有する場合、年間0.7375%のポイント還元を受けることができる。松井証券しゅごい。

さらに還元されたポイント使い方は汎用性が高い。

主な使い方は以下。

①投資信託を積立する

※ポイント積立対象ファンドは3つのみ

②PayPayポイントと交換する

※交換レート:松井証券ポイント100㌽=PayPayポイント90㌽

③dポイントと交換する

※交換レート:松井証券ポイント1㌽=dポイント1㌽

④Amazonギフトカードと交換する

※交換レート:1ポイント=1円

⑤商品と交換する

※3000種類以上の商品を交換可能

個人的にはAmazonギフトカードとの交換がコスパ良好と考えている。

いずれにせよ、どうせフィデリティ米国株式Dを長期保有するなら少しでも有利になる証券会社を選択すべき。短期的には大きな差ではないかもしれないけど、長期的に見るとバカにできないくらい大きな差が生まれる。1円を笑う者は1円に泣く。

すでにこれらのファンドを他社で保有している人も安心して欲しい。

他社から移管した投信も対象であり、ポイントの還元率が下がることもない。
当社で買付した投信も、移し替えた投信も同ポイントを付与される。
なお、松井証券には「移管手数料負担サービス」があるので、無料で移管をすることが可能。

是非参考にしてほしい。



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