こんにちは。かわ吉です。
12月のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配金が発表されました。
今月の分配金は以下になります。
Cコース(為替ヘッジあり) | Dコース(為替ヘッジなし) | |
第95期分配金(1万口当たり、税引前) | 0円 | 0円 |
基準価格(1万口あたり、2022年12月15日時点) | 8,390円 | 9,957円 |
ちなみに先月の分配金はこちらになります。
Cコース(為替ヘッジあり) | Dコース(為替ヘッジなし) | |
第95期分配金(1万口当たり、税引前) | 0円 | 0円 |
基準価格(1万口あたり、2022年11月15日時点) | 8,284円 | 10,138円 |
Cコースは引き続き無配で、Dコースも0円となりました。
Dコースの5か月連続の分配金も12月でストップしました。
基準価格の推移はDコースが軟調です。
Cコース | +1.27% |
Dコース | ▲1.78% |
Dコースは、じわじわ円高という名のボディブローが効いてきてますね。
円高の影響を受けにくいCコースも動きは悪くないですが、基準価格が10,000円を大きく下回っているので、分配金までの道のりはまだまだ遠そうです。
もやもやする相場が続きますが、今月もアライアンスバーンスタインよりレポートが発行されましたので内容をまとめて考察していきます。
ではいきましょう。
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直近1カ月の米国株式市場の見通し
米国株式市場は、11月末にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げペース減速の可能性を示唆したことで上昇しましたが、12月に入ると堅調な米経済指標の発表を受け金融引締めが継続するとの懸念から、下落しました。為替市場では、米国金利の低下を受け、円高米ドル安基調となりました。
米国株式市場は、急激な金融引締め実施により景気後退への懸念が高まっています。企業業績には下方修正圧力がかかる見通しで、2023年の株式市場の重石となる可能性があります。一方、バリュエーションが株価を下支えし、インフレが低下し利下げを織り込むタイミングで、株式市場が反転の兆しを見せる可能性があるとも見ています。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、引き続き「持続的な成長企業」に着目していきます。
反転を見せるタイミングで上昇する株式とは??
今回のレポートの『バリュエーションが株価を下支えし、インフレが低下し利下げを織り込むタイミングで、株式市場が反転の兆しを見せる可能性があるとも見ています』というフレーズについて考察してみます。
結論として、『バリュエーションが株価を下支えし、インフレが低下し利下げを織り込むタイミングで、株式市場が反転の兆しを見せる』株式は、企業業績の良い金利敏感株だと考えています。(特に影響を受けるという意味で)
なぜそのように考えるのか解説します。
そもそも株価とは以下の数式で表すことができます。
株価=EPS(1株当たりの利益)×PER(株価収益率)
直近、株価が大きく調整されてきた主な要因はPER(株価収益率)の下落です。
実際に企業業績を表すEPSは右肩上がりに成長している一方で、株価は下落しています。
PER(株価収益率)が下落している要因は、金利上昇です。PERは金利と逆相関の関係にあります。つまり、金利が上昇すればPERは下落(=株価は下落)し、金利下落すればPERは上昇(=株価は上昇)する傾向があります。
つまり、EPS(企業業績)が上昇しても、金利の上昇局面ではPER(株価収益率)が下落することにより、株価は下落しやすいということです。
しかし、言い換えれば金利の上昇局面が終われば、株価の下落要因の1つがなくなるということです。
さらに、EPS(企業業績)が良好な株式であればブーストがかかり株価は大きく上昇する可能性があるので、企業業績は好調な銘柄を買うべきですね。
一般的にPERが高すぎる銘柄は投資家から敬遠されやすくなりますが、相対的にハイテクなどの金利敏感株は高いPERが容認されやすい傾向があるので、これらの銘柄は大きなリターンが期待できるかもしれません。
だから、今後、相場の転換点が来た場合、業績の良い金利敏感株がより大きなリターンが狙えるのではないかと考えています。(一番難しいのはその相場の転換点がいつなのかということですが。。。)
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は継続保有でOKなのか?
仮に前述した局面が到来した場合に、『アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は恩恵を受けることができるのか?』という問いについて、『受ける』と考えています。
その理由は、このファンドが、『主として成長の可能性が高い銘柄(=EPSが長期的に成長することが期待できる銘柄)』に投資することを得意としているからです。だから、EPSについては心配する必要はないと思います。
あとは、金利が下落することでPERが上昇すれば、組入銘柄はしっかり恩恵を受けることができると思います。
金利敏感株の比率も比較的高いファンドなのでその点も期待はできると思います。
分配金がしっかり狙えるかは別問題
今後、到来するであろう相場環境とこのファンドの相性は悪くはないと思います。ただ、直近3,4年のような分配金が狙えるかということについては懐疑的です。
その理由は、円高と低い基準価格です。
もし金利が下落すれば、日本円と米ドルの金利差は縮小しますから、教科書通りになれば円高です。Dコースの基準価格は10,000円前後をウロチョロしています。金利低下は株価にとっては上昇要因ですが、為替にとっては円高要因です。つまり、短期的には株価の上昇分を円高で打ち消すような相場環境になるのではないかと予想しています。つまり、Dコースについては基準価格は上昇幅は少し小さくなるかもしれません。
Cコースについては、為替ヘッジされているので円高リスクは小さくすることができますが、基準価格が低いことが懸念点です。予想分配金提示型ファンドは、ファンド毎に分配方針が決まっています。
傾向としては、基準価格が10,000円を下回ると分配金が0になる可能性が高いです。Cコースの基準価格(12/16)は、8,141円であり、10,000円を大きく下回っています。分配金を狙える水準になるまで、あと23%も基準価格が上昇する必要があります。そのように考えると、その地点に到達するまでには少し時間を要しそうです。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信以外のインカム源も準備しておきたい
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の分配金が期待できないことを想定すると、このファンド以外の方法でインカムを確保したいとことですね。
このブログで紹介できる方法は2つあります。
1つは、このファンド以外でインカムを狙うことです。予想分配金提示型ファンドを活用するなら、ひとまず基準価格が10,000円を超えるファンドから検討してみるのが良いと思います。
2022年11月時点で該当するファンドはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。
もう1つの方法は、分配金以外の安定したインカム源を作ることです。
具体的には松井証券で予想分配金提示型ファンドを保有する方法です。松井証券には『投信毎月ポイント・現金還元サービス』があり、これを活用すれば、このファンド3,000万円保有した場合、年間148,500円の現金還元を受けることできます。もちろん、この還元分とは別に分配金も受け取れます。リスク0のインカム源です。
予想分配金提示型ファンドのような運用管理コストの高いファンドを、『なんとなく』という理由で大手ネット証券であるSBI証券や楽天証券を使うと大きな機会損失になります。商品によって証券会社を使い分ければその機会損失も避けることができます。
信託報酬などの運用管理コストが高い投資信託を保有するなら松井証券が1つの最適解になると思います。
松井証券の『投信毎月ポイント・現金還元サービス』については以下の記事で解説していますので、ご興味ある方はご覧ください。
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