こんにちは。かわ吉です。
グローバルAIファンド(予想分配金提示型)は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のライバルファンドです。
そうですよね。分配金はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりも多い期間がありましたから、インカム狙いの投資家にはかなり人気があったと思います。
そうなんです。ただ2021年11月以降はパフォーマンスがかなり悪化しています。
下落幅が、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の約3倍もありますね。。。
かなりホルダーのとっては厳しくて辛い局面になっていると思います。ただ比較する期間を変えてみると景色が少し変わります。
2019年10月から2021年2月までで比較すると、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の約3倍くらい基準価格が上昇していますね。
つまり、グローバルAIファンドは、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりもリスクが圧倒的に高いファンドということです。
そんなことはこのチャートを見れば分かりますよ!!でも調子が良いときはリスクなんて考えないでしょ!!そもそも自分の保有している商品のリスクが高いかどうかなんてよく分からないし。。。
確かに自分の保有商品のリスクが高いかどうかを判断するのってかなり難しいです。でも自分のリスク許容度を超えた商品を長期保有することはそれ以上に難しいと思います。だから自分が保有している商品のリスクが高いかどうかは絶対に理解しておくべきです!!
じゃあどうやって調べれば良いんですか??
それはセクター別投資比率を見ると分かります。今回はそれについてグローバルAIファンドを例にして解説してみようと思います。
今回の記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
投資しているセクターによってリスク度合いが異なることが分かる
それを理解した上でグローバルAIファンドのポートフォリオのリスクがなぜ高いか分かる
それを応用して自分のポートフォリオのリスクがイメージできるようになるかもしれない
この記事が読者の資産運用の一助にされば幸いです。
ではいきましょう。
①投資するセクターによってリスク度合いはかなり異なる
まずはこちらの図をご覧ください。
シンプルに言うとこの表の右上にあるセクターへ集中投資しているポートフォリオのリスクは高くなります。
本当ですか??これだけ見ても信用できませんよ!!
今日は手ごわいですね。承知しました!!では検証してみましょう。
セクター別のETFのチャートをまずは比較してみましょう。
VPU:公益事業
VDC:生活必需品
VCR:一般消費財
VGT:情報技術
VDE:エネルギー
生活必需品(VDC)・公益事業(VPU)は比較的、動きが緩やかですね。一方で一般消費財(VCR)・情報技術(VGT)はかなり動きが大きくなっていますね。エネルギー(VDE)も2倍になったりその後は▲50%になったりとかなりリスクが高く見えます。
そうですね。同じ株式でもセクターによって値動きはかなり違ってきます。
なるほど。このようなセクターの特徴を理解すればざっくり自分のポートフォリオのリスクが高いかどうかは分かりそうですね。ちなみに1つずつセクターを分析するのは面倒なので、もっとシンプルにこれらのセクターを見る方法はありませんか??
もっとシンプルにするならセクターを金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブの3つに分けてみるといいと思います。
ほー。それぞれのセクターをクラス分けすることでポートフォリオをシンプルに見ることができそうです!!
そうですね。ではせっかくなのでこれをベースにしてグローバルAIファンドのポートフォリオのリスク度合いを調べてみましょう!!
株式でもセクターによってリスク度合いは異なる。金利敏感・景気敏感・ディフェンシブの3つに分けてみるとポートフォリオのリスクが分かりやすくなるかも。
②グローバルAIファンドのセクター別投資比率から読み取れること
さっき教わったことをグローバルAIファンドで実践してみましょう!!
張り切ってますね(笑)まずは、グローバルAIファンドのセクター別投資比率から見ていきましょう。
情報技術とコミュニケーションの比率が高いことは分かりますが、なんかこれだけだとイメージが湧きにくいですね。
確かにそうですね。では、これらのセクターを金利敏感・景気敏感・ディフェンシブの3つの分けてみましょう。
凄い!!かなり分かりやすくなりましたね。金利敏感株が63%で景気敏感株が23%でディフェンシブは約6%ということですね。これは金利が低い局面では圧倒的に強いポートフォリオですが、今のような金利上昇局面ではかなり厳しい感じなりそうですね。ディフェンシブもほぼ入っていないからリスクも高くなりそうです。
そうですね。低金利局面でガンガン攻めるには予想分配金提示型ファンドの中では一番最適だと思います。
ちなみにアライアンスバーンスタイン米国成長株投信のポートフォリオはどうだったんですか??
いい質問です。比較してみるとグローバルAIファンドの方がリスクが高い理由が分かります。
グローバルAIファンドと比較すると金利敏感株の比率が小さく、ディフェンシブの比率は多いのでアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の方がリスクが小さいと判断できますね。
ここまで分ければ、自分のポートフォリオが今の金利情勢で強いか弱いかは判断できそうですね。
グローバルAIファンドは金利敏感株の比率が高く、今の相場で調子の良い景気敏感株やリスクが低いディフェンシブ株の比率が低い偏ったポートフォリオなのでリスクは高くなる
③まずは自分のポートフォリオのセクター別投資比率を見てみよう
かわ吉さんは、ポートフォリオのセクター別投資比率は何を見て確認していますか??
投資信託であれば、月次レポートが発行されているものが多いのでそちらを見て確認しています。
月次レポートを見れば、そのファンドの主な概要やパフォーマンスは分かると思います。もしまだ自分が保有している投資信託の月次レポートを一度も見たことなければ是非読んでみて下さい!!もしくは人気のあるファンドであればこのブログで解説しましょうかね??ニーズがあれば。。。
い、い一度は読んでみようと思います。。。(面倒だな。。。。)
自分が保有している投資信託の月次レポートを一度も読んだことがない人は一度だけ目を通してみませんか??
まとめ
今回は、セクター別投資比率をベースにグローバルAファンドのリスクが高いことを解説しました。
まとめると以下になります。
株式でもセクターによってリスク度合いは異なる。金利敏感・景気敏感・ディフェンシブの3つに分けてみるとポートフォリオのリスクが分かりやすくなるかも。
グローバルAIファンドは金利敏感株の比率が高く、今の相場で調子の良い景気敏感株やリスクが低いディフェンシブ株の比率が低い偏ったポートフォリオなのでリスクは高くなる
自分が保有している投資信託の月次レポートを一度も読んだことがない人は一度だけ目を通してみませんか??
自分のリスク許容度を超えた運用の先には地獄かワンちゃん天国しかありません。大半の人は地獄になると思います。自分が一体どのようなリスクを取っているのか知っておいて損はないはずです。
この記事が読者の皆さまのリスクについて考えるきっかけになれば幸いです。既にリスクを考えて投資されている人には余計なお世話かもしれませんが。。。
以上、お役に立てれば嬉しいです。
かわ吉はツイッター(かわ吉@現役地方銀行員のお金ブログさん)もやっておりますので是非フォローをよろしくお願いします!!