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【何に気を付けるべき?!】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーが注意すべき2022年以降に想定される9つのリスク

2021年12月30日

こんにちは。かわ吉です。

JPモルガンで面白い記事を見つけました。

このレポートを一言でまとめると以下になります。

JPモルガンが10~15年先のリスク・リターン予測を示すレポート

このレポートの中で2022年以降に想定される9つのリスクについてJPモルガンの見通しが書かれていました。

この内容を鵜呑みにするのは大変危険ですが、このようなシナリオになった場合に保有している資産がどのように動くかは知っておいて損はないでしょう。

そうですね。私たちのようなアライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーも、そのようなシナリオを想定することでそのような局面になったときは冷静に投資判断を下せるようになるかもしれませんね。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信に、悪影響を及ぼすシナリオだけではなく良い影響を与えるシナリオもあります。それぞれ理解して相場に振り回されないようにしたいところですね。

ただ、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信も米国株式へ投資するファンドなので、結局はそのシナリオが株式にとって良いか悪いかということですよね。

そうですね。ほぼニアイコールとして捉えていただいてOKです!!株式だけだとイメージが湧きにくい部分もあるので、今回は債券やコモディティも含めてそれぞれどのような影響があるか解説していきます。

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

今後に想定されるリスクを理解することで、悪い局面でも冷静に投資判断ができるようになる

株式だけではなく、他の資産への影響を知ることで分散投資の重要さを再認識できる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①気候および環境の悪化

気候および環境の変化とは、具体的にはどのようなシナリオですか??

それは異常気象の頻発により、生産設備等の破壊や食料・基礎素材の供給が途絶するケースですね。

この場合は、それぞれの資産にどのような影響を与えますか??

供給途絶による短期的な経済下振れリスクはあります。強制移住により国際緊張が生じる可能性が高まります。極端な場合、債券・コモディティ(エネルギー以外)にとってはプラスで、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信(株式)についてはマイナス影響になります。

 AB米国成長株投信(株式)債券コモディティ
影響×

②地政学的な緊張が紛争に発展

これは例えば、中東や中国・台湾で長期的な紛争になってしまった場合などが該当しそうですね。

仰る通りです。ただ、現代ではインフラを脅かすサイバー戦争が増加していく可能性も含まれますね。

これは間違いなくどの資産にとっても悪影響を及ぼしそうですね。

そうですね。しかし、このような緊張関係が続く可能性は高くないです。ただ貿易への影響は、長期化する可能性があります。米ドルにとってはプラスになりますが、多くの資産クラスで価格変動は大きくなります。

 AB米国成長株投信(株式)債券コモディティ
影響×××

③化石燃料からの破壊的な移行

これは具体的にはどのようなシナリオですか??

石油や石炭などの化石燃料企業への投資が低迷すれば、従来型エネルギー価格が上昇・急変動し、エネルギー供給不足が生じる可能性があります。エネルギー移行を断念する地域が一部出てきた場合、最終的には脱炭素化した国が構造的に有利になる可能性があります。

それはなぜですか??

短期的には平均実質GDP成長率が押し下げられ、平均インフレ率が上昇する可能性があります。その後は、再生可能エネルギーに移行できた地域ではインフレ率が低下し、成長が改善される可能性があるからです。

 AB米国成長株投信(株式)債券コモディティ
影響××

④テクノロジー導入の加速化

これは具体的にどのようなことですか??

パンデミック時に実証された通信・自動化技術がさらに普及し、生産性が向上した場合ですね。

これはどの資産についても良い影響がありそうですね。

そうですね。インフレの抑制になる可能性はありますが、実質GDP成長率についてはプラス材料になりそうです。株式やその他リスク資産についてはプラスですが、債券については価格の極端な上昇リスクを抑制する可能性があります。

 AB米国成長株投信債券コモディティ
影響

⑤予想を上回る投資および設備投資サイクル

だんだん難しくなってきましたね(笑)

これは、パンデミック後の財政支出の急増と設備投資拡大によって生産能力が増強され、労働者のスキルが向上するケースです。

これは良さげな影響を与えそうですね。

そうですね。こちらもインフレ抑制にはなりますが、実質GDP成長率についてはプラス材料です。株式やその他リスク資産についてはプラス。債券は極端な価格上昇リスクは抑制される可能性があります。

 AB米国成長株投信債券コモディティ
影響

⑥基軸通貨としての米ドル離れが加速

これはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースのホルダーには間違いなく悪材料ですね。

仰る通りです。もし仮に、米ドルに対抗する通貨(暗号通貨など)が台頭し、準備資産が米ドルから他通貨に変更された場合、米ドルの資産需要が減り、米国の財政赤字が再び注目を集める可能性があります。

この場合は、株式・債券はダメそうですね。

正解です。

 AB米国成長株投信債券コモディティ
影響××

⑦パンデミック第二波の襲来およびワクチン耐性を持つ変異株の出現

これは怖いですね。オミクロン株のニュースが出た時は、かなり驚きましたね。

そうですね。もし今後、ワクチン耐性を持つ新型コロナウイルス変異株や新しい病原体が出現し、ロックダウンの継続が必要となったり、世界のサプライチェーンが混乱した場合は下振れリスクになる可能性があります。

この場合は、どの資産にも悪影響を与えそうですね。

GDP成長率にとってはマイナスとなり、さらなる刺激策により景気変動が拡大し、財政赤字も拡大するリスクがあります。短期的な債券はプラスですが、金融緩和が長引くとマイナスになります。株式のボラティリティは上昇し、全般的にコモディティの方が株式などよりはプラスになりやすいです。

 AB米国成長株投信債券コモディティ
影響×

⑧インフレ対策のための予想を上回る早期の金融引き締め

まさに12月のFOMCでどうなるか心配されていた内容ですよね。。。

そうでうね。各国中央銀行がより積極的にインフレリスクに対応し、金融引き締め政策を強調して実施された場合も注意が必要です。

このようなケースの場合、どのような影響がありますか??

短期的には成長率、ひいては物価上昇にもマイナスになる。当初は金融資産にとって非常にマイナスで、債券は利回り上昇、株式は株価収益率(PER)低下の可能性があります。債券は長期的にはクーポンが上昇し、株価のバリュエーションが下がるため、投資妙味があります。

 AB米国成長株投信債券コモディティ
影響×→〇×→〇

⑨割高なバリュエーション

バリュエーションとはPERのことですよね??

正解です。現在、大半の主要資産市場はバリュエーションが割高とみられ、株価収益率は高く、債券利回りは低い状況となっています。政策次第では上振れリスクにも下振れリスクにもなる可能性があります。

どのような金融政策によって左右されますか??

引き締めが早すぎれば現在の高水準のバリュエーションは大きく低下します。一方で、緩和が続けば現在のバリュエーションがさらに持続し、バリュエーション低迷の可能性は排除される可能性があります。

 AB米国成長株投信債券コモディティ
影響

まとめ

今回は、JPモルガンのレポートをベースに2022年以降にアライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーが気をつけるべき9つのリスクについて解説しました。

9つのリスクとそれぞれの資産に与える影響は以下になります。

 AB米国成長株投信債券コモディティ
①気候および環境の変化
②地政学的な緊張が紛争に発展×××
③化石燃料からの破壊的な移行××
④テクノロジー導入の加速化
⑤予想を上回る投資及び設備サイクル
⑥基軸通貨としての米ドル離れが加速××
⑦パンデミック第2波の襲来およびワクチン耐性を持つ変異株の出現×
⑧インフレ対策のための予想を上回る早期の金融引き締め×→〇×→〇
⑨割高なバリュエーション

それぞれのリスクと資産の相性を理解すれば、自分のポートフォリオの弱点も見えてくると思います。

しっかり自分のポートフォリオの弱点を理解しながら、最適なポートフォリオを作っていきましょう!!

以上、お役に立てれば嬉しいです。

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