こんにちは。かわ吉です。
S&P500種指数の来年の見通しが、ウォール街のストラテジストの中でも意見が2つに分かれていることについて前回の記事で解説しました。
このような記事を見ていると、アメリカ株関連のファンドを保有している私たちも不安になってきます。
下落相場に一切遭遇せずに資産運用をすることはできないと分かっていても、短期的な見通しがあまりよくないと不安になる気持ちは痛いほど分かります。
そうなんですよね。でもこのような不安を取り除く方法ってあるんですか??
人によって効果があるかどうかは分かりませんが、このようなときは自分の投資している商品を今まで以上に大きな視点で見ることが重要だと思います。
大きな視点とは、具体的にどのような視点ですか?
たとえば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のホルダーの方は、このファンドの投資対象であるアメリカ株の強さの理由を再認識することだと思います。
このアメリカ株の強さについて、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の運用委託会社であるアライアンスバーンスタイン社が分かりやすくまとめておりましたので、今回はその記事をベースにアメリカ株式市場の3つの強さについて解説していこうと思います。
この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
アメリカ株式市場が最強である3つの理由が分かる
アメリカ株式や関連ファンドのホルダーは強さを知ることで短期的な辛い局面を耐えることができるかも
自信を持ってアメリカ株や関連ファンドを保有できるようになる
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
では行きましょう。
①高い競争力
労働力の増加や労働生産性の改善による潜在成長力の高さに加え、技術革新やコスト競争力改善、産業インフラの充実などから、米国は大会競争力を今後も維持できることが期待されます。
国の洗剤成長力は労働力、生産性、資本の3要素で決まります。このうち労働力については、新興国を含む主要国の多くが、今後労働年齢人口の減少が予想される中、米国は2050年まで増加することが期待されています。
また労働生産性は、先進国の中で最も高い水準にあります。高度な技術開発力、電力や燃料コスト低減によるコスト競争力、産業の新陳代謝を可能にする法制度や厚みのある資本市場など産業インフラを考慮すると、中長期的に米国の競争力の高さはゆるぎないものと考えることができます。
生産年齢人口の推移は、重要なチェックポイントになる可能性がありますね。
日本経済の成長が大きく成長できない理由も上のチャートを見るとその理由がなんとなく分かってきますね。
②力強い個人消費の伸び
雇用環境の改善に加えて賃金も上昇傾向にあり、米国の個人消費は引き続き高い伸びが期待できます。
アメリカの消費の70%は個人消費ですから、個人の消費者支出などがどのように推移していくかをしっかりチェックすることが大切ですね。
コロナショックでグレーの消費者支出は大きく下落しましたが、その後はしっかり右肩上がりで推移していますね。
住宅の在庫も減って販売件数も増えていますから、個人消費は絶好調に見えますね。
ただ、最近の高いインフレ率はこの個人消費に水を差す可能性もありますから注意が必要ですね。
③最高益の更新が期待できる企業利益
良好な経済環境を背景に、米国企業の利益は持続的な成長が期待できます。
米国企業は、2020年のコロナショックで企業利益の成長が伸び悩みました。ただ、その後の企業利益は回復しました。
コロナで一時的には成長が伸び悩んだけど今後は回復が期待できそうですね。
そうですね。ただ、利益を伸ばす企業の顔ぶれは大きく変わる可能性もあります。コロナの影響で高債務企業と財務状況の良い企業で差が大きく開くかもしれません。
さらにソーシャルディスタンスで働き方や消費などで習慣が変わる可能性もあります。
そうですよね。コロナで業績が悪くなった企業もあれば大きく利益を伸ばした企業で2極化していたイメージはありますね。
アメリカとしての大きな流れは変わらないけどその中身が変わることには要注意ですね。とはいえ、大切なのは大きな流れですから個別銘柄を中心に保有している人は組入銘柄の精査が必要です。一方、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のホルダーはそこまで心配する必要はないと思います。
まとめ
今回は、来年のアメリカ株の見通しが2極化していることで不安になっている投資家向けに、原点回帰ということでアメリカ株の強みについて3つ解説しました。
その強みとは以下の3つになります。
高い競争力:まったく異常なし
力強い個人消費の伸び:アメリカの消費の70%は個人消費
最高益の更新が期待できる企業利益:全体は伸びているが内容はかなり変わってきている可能性あるが見通しは問題なし
以上、お役に立てれば嬉しいです。