投資信託

【使い方間違えると大変!!】優良ファンド『投資のソムリエ』のデメリット

2021年5月13日

こんにちは。かわ吉です。

『投資のソムリエ』は、人気ファンドの1つです。

このファンドの魅力に関しては過去の記事でまとめています。

徹底的にリスク管理をするファンドなので、これから投資を始めてみたいけど暴落が怖い投資家にとっては最良のファンドです。

ただこのような優良ファンドにも弱点があり使い方を間違えると、望まない結果になってしまう可能性もあります。

そこで本日は、『投資のソムリエ』の弱点とその弱点によってどのようなデメリットがあるか解説します。

今回の内容は、既にこのファンドを保有されている人やこれから買おうか検討している人が、このファンドの使い方が分かることでこのファンドとの程よい距離感が分かるようになります。

優良ファンドにも弱点あり

ただ『投資のソムリエ』に投資するときは機会損失に注意してほしい。リスク管理されすぎてパフォーマンスが限定的になってしまうこと

パフォーマンスが限定的になってしまうことのデメリットとして、長期投資家は機会損失になる可能性があります。

『投資のソムリエ』はリスクを年4%で抑えることで下落率は小さくさせることに成功しています。

出所:アセットマネジメントOne

ただその分、リターンも限定的になってしまいます。自分のリスク許容度を小さく見積もりすぎて、『投資のソムリエ』をメインで運用することで大きな機会損失になる可能性あります。

私が大好きなアライアンスバーンスタイン米国成長投信(Bコース)と年率リターンを比較してみましょう。

出所:各投信の交付目論見書のデータを基にかわ吉作成

直近10年のアメリカ株のパフォーマンスが良かったとはいえ、この差は圧倒的です。『投資のソムリエ』が、AB米国成長株投信のパフォーマンスを上回ったのは2016年だけでした。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

5年間のリターンは、約150%の差が出ています。

自分のリスク許容度を低く見積もりすぎると大きな機会損失に繋がります。

買付手数料を取り戻すのに時間がかかる

パフォーマンスが限定的になってしまうことのデメリットとして、手数料を取り戻すのに時間がかかるということが挙げられます。

銀行や証券会社の窓口でこのファンドを購入された人は、おそらく3%(税別)の買付手数料がかかっています。100万円買付をしてざっくり3万円は手数料で我々がいただいています。まずは、この3%分の手数料を投信のパフォーマンスで取り戻さないといけません。あとは信託報酬も年1.54%なのでこの部分もかなり負担になってきます。直近の年率リターンは3%ですから、少しリターンが小さいかもしれません。運用して良かったと思えるパフォーマンスだと感じられる人もあまり多くないかもしれません。

『投資のソムリエ』の使い方

では、『投資のソムリエ』はどのように使えば良いのでしょうか??

このファンドの使い方は主に2つあります。

『投資のソムリエ』の使い方の1つとしては、これから投資を始めてみたいけど暴落が怖い人や値動きに慣れていきたい人が運用のエントリーモデルとして保有してみるのは良いと思います。

そしてある程度値動きに慣れてくれば、『投資のソムリエ』のウエイトを落として、少しずつリスク度合いの高い商品へ徐々にウエイトを高めていっていいと思います。もちろん『投資のソムリエ』の値動きが自分のリスク許容度の範囲内であれば、無理にリスク度合いを上げる必要はありません。

もう1つの使い方としては、ポートフォリオがリスク度合いの高い商品が中心になってしまい少し不安を感じている人がリスクヘッジとしてこのファンドを使うということです。

かなりリスク度合いを落とすことができるので、少しリスク度合いを落としたいときに加えるファンドとは最適だと思います。

この使い方は、かわ吉個人が考える使い方なのでご容赦ください。

まとめ

本日は、優良ファンドの1つである『投資のソムリエ』の注意点について解説しました。主な注意点としては、リスクを徹底的に抑えて運用する仕組みなのでリターンも限定的になってしまうということです。実績リターンとしては年3%程度になりますので、買付手数料3%(税別)や信託報酬(年1.54%)のコストを取り戻すには少し力不足なリターンになってしまいます。

あとは自分のリスク許容度を低く見すぎて、このファンドをメインで運用すると大きな機会損失になる可能性もあります。なので最初は、このファンドで値動きに慣れていくのは良いですが、ある程度慣れてきて自分のリスク許容度が分かってくれば、少しずつ自分のリスク許容度に合った投信にウエイトを高めていけば良いと思います。

あとはポートフォリオのリスク度合いを高くしてしまったときに、調整する目的でこのファンドを組み入れる使い方もありだと思います。

ファンドの特性をしっかり把握して正しく商品を使いましょう!!

『投資のソムリエ』についてもっと知りたい人はこちらをご覧ください。

投資のソムリエ|ファンド情報|アセットマネジメントOne (am-one.co.jp)

ちなみに『投資のソムリエ』のようなファンドを使って自分のリスク許容度を確認しながら資産運用するのは面倒だ!!と思う方もいらっしゃると思います。

そのような方には、ファンドラップやロボアドバイザーがオススメです。dポイントが欲しい方は、『THEO+docomo』がオススメです。いくつかの質問に回答するだけであなたに合ったポートフォリオを教えてくれます。dポイントも溜まって一石二鳥です。口座開設の申し込みも最短3分で完了しますので是非ご検討ください。

資産運用についてもっと詳しく勉強したいと思う人はこちらの『日本ファイナンシャルアカデミー』の無料セミナーを受けてみるのはいかがでしょうか??株式・投資信託・FX・不動産などの講義に分かれておりあなたの興味のある分野をピンポイントで勉強できます。

-投資信託