こんにちは。かわ吉です。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、インカム狙いの投資家には最適なファンドの1つです。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースは、予想分配金提示型だから従来の毎月決算型ファンドのようにたこ足にはならない点が魅力的だよね。
その認識は半分正解で半分不正解です。予想分配金提示型の分配金は、必ずしも『たこ足』にならないとは言い切れません。
なんでですか??基準価格が大きくなった月は多くの分配金を受け取ることでができて、そうでないときは分配金を減らしたり0にするからたこ足は免れると思っていたけど。。。
仕組みとしては仰る通りです。ただ、予想分配金提示型はたこ足になりにくいだけで、分配金がたこ足に絶対ならないわけではありません。
そうなんですか。ではこのファンドは、どのような局面で分配金が『たこ足』になる可能性がありますか??
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信がたこ足になりやすい局面は、主に2つあります。
本日はこの点について解説してみようと思います。
この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配金が『たこ足』になるケースが2つ分かる
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースを買うべき理想のタイミングが分かる
この記事が読者の方の資産運用の一助になれば幸いです。
では行きましょう。
①基準価格が11,000円以上で買付している場合
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースはご存じの通り、予想分配金提示型です。
予想分配金提示型について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考ください。
予想分配金提示型の仕組みを一言でまとめると以下になります。
基準価格が大きく上昇しているときは多めの分配金を出すけど、下がっているときは分配金を減らしたり0にすることで投資元本をなるべく崩さずに分配金を狙える仕組み
ちなみにこのファンドの分配方針は以下になります。
分配金を決めるのは、このファンドの基準価格です。
投資家が買ったときの基準価格は一切関係ないのよね。だから、例えばこのファンドを12,500円で買付して相場が一切動かずに分配金の判定日を迎えてしまうと300円分の分配金を受け取ることになるよね。でも基準価格は一切上がっていないから利益は出ていない。そうなるとこの300円の分配金は元本を崩して受け取った『たこ足』配当になるってことだね。
仰る通りです。イメージとしては以下になります。
なるほどですね。であれば、理想としては基準価格が11,000円を下回った局面でこのファンドを買えればOKですね。
上手く買えるかどうかは別として理想はそのようになると思います。
取得単価が11,000円以上の場合は、仕組上『たこ足』分配になる可能性が高くなる。理想としては、基準価格が11,000円を下回ったところで買付できれば『たこ足』分配は避けれる可能性が大いに高まる。
②決算日の2営業日前に買付した場合
もう1つの『たこ足』分配になりやすいケースとして、決算日の2営業日前にこのファンドの買付を行った場合が挙げられます。
どういうこと??
先ほどのイメージ図は1か月後を想定していましたが、今回はそれが買付直後に来るイメージです。
買付直後に相場が急上昇するケースも0ではないけど、そのようなラッキーな状況でなければ買付直後に大きな利益が出ているケースは少ないと思う。そのような状態で決算日を迎えてしまえば、分配金の原資の大半は元本払戻金になりそうだね。
そうですね。ただあくまでも超短期的な見方なので、長期で検討されるのであればそこまでこだわる必要はないかもしれません。買付しようと検討しているタイミングが15日付近であれば、あえて分配金落ちするまで待ってみるのもありだと思います。
もし仮に、分配金落ちしたタイミングで買いたい場合は、いつ注文すれば良いの??
このファンドの購入価額は、購入申込受付美の翌営業日の基準価格です。つまり15日の前営業日に注文を出すと配当落ちした基準価格で買付けができます。
ちなみに12月の結果はこちらになります。
分配金の300円と相場要因で141円を併せて441円のマイナスになっていますね。
13日に注文を出した場合は、14日の基準価格での買付になります。買付した直後に分配金として300円払い戻しますから元本払戻金が多くなります。この場合は分配金の全額が元本払戻金であると考えられます。
じゃあ絶対に待った方が良いね!!
ところがどっこい。配当落ちして買う方がお得かどうかは相場次第のところがあります。2020年5月の場合は、配当落ちを待たない方が良かったんです。
本当だ!!分配金落ちしているのに15日の基準価格はプラスで終わっているね。
このような場合は、買った直後に収益分配金を早速受け取ることができたラッキーなケースですね。ただ比率でいうと圧倒的に基準価格が下がるケースの方が多いですから、確率的には分配金落ちを狙うのはありだと思いますよ。
決算日の2営業日前に注文を出すと翌々営業日に1回目の分配金を受け取らないといけないため『たこ足』分配になりやすい。これを避けたければ14日に注文を出すべし!!
まとめ
今回は、予想分配金提示型であるアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースが、『たこ足』分配になってしまうケースを2つ解説しました。
結論としては以下になります。
『たこ足』分配になるケース①:取得単価が11,000円以上の場合
『たこ足』分配になるケース②:決算日の2営業日前に買い注文を出した場合
これらのケースは、予想分配金提示型の仕組みを持ってしても相場次第で『たこ足』分配になる可能性がありますから注意しましょう。
どうしても『たこ足』分配を避けたい人は、基準価格があまり高くない別の予想分配金提示型ファンドを選択してみると良いでしょう。
以上、お役に立てれば嬉しいです。
ではまた