こんにちは。かわ吉です。
今月もかわ吉チョイスの予想分配金提示型ファンドの分配金実績をまとめていきます。
この記事は以下のような方にお役に立つ内容となっております。
①予想分配金提示型でインカムを狙いたいけど、ファンド選びに悩んでいる方
②アライアンスバーンスタイン米国成長株投信以外の予想分配金提示型ファンドにも興味がある方
③他の予想分配金提示型ファンドの動向が気になる方
そしてこの記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信以外の順調な予想分配金提示型ファンドが分かる
それらのファンドの分配金実績や分配金利回りが分かる
3月の分配金実績を復習されたい方は、こちらの記事をご覧ください。
普段は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信を中心にレポート等の動きを解説していますが、予想分配金提示型ファンドは他にもたくさんあります。1つの商品だけに固執すると大きなチャンスを逃してしまう可能性もあります。たとえば、王道の予想分配金提示型ファンドであるアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースが無配だった月に、分配金がしっかり出た予想分配金提示型ファンドもありました。
比較するファンドに関しては、一度原点に帰ってみようと思います。予想分配金提示型ファンドを保有する人の目的は、分配金を受け取ることです。そうであれば、無配の予想分配金提示型ファンドを紹介しても仕方ありません。
分配金が狙える(=基準価格が高い)ファンドを比較対象にしてみようと思います。
『基準価格が高い』という定義は以下とします。
4月25日時点で基準価格が11,500円を超えている毎月決算型の予想分配金提示型ファンド
この理由は、現時点でこの水準であれば来月も分配金が狙えると考えるからです。予想分配金提示型ファンドは、それぞれ分配方針が決まっており大半のファンドは基準価格が11,000円を超えると分配金を支払う方針になっています。11,000円前後だと少し相場が下落するだけで無配になるリスクがありますから、少し余裕を持たせて11,500円を判断基準にしました。
具体的なファンドはこちらになります。
①アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコース:固定
②アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコース:固定
③シュローダー・G・リートESGフォーカス(予配)
④フィデリティ世界バリュー株(毎月・予想分配・H無)
⑤モルガンスタンレーグローバルプレミアム株式OP(H無・予配)
⑥次世代REIT<毎月>(H有)予配
⑦次世代REIT<毎月>(H無)予配
これまで紹介してきたファンドとは顔ぶれが違いますね。今回はこれらのファンドを比較していきます。
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
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①4月の分配金実績
まずは4月の分配金実績から見てみましょう。
4月はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースの分配金は0でしたが、Dコースは200円出ました。
Dコースと同じく200円の分配金を出したファンドは2つありました。
④フィデリティ世界バリュー株(毎月・予想分配・H無)
⑦次世代REIT<毎月>(H無)予配
④のフィデリティ世界バリュー株(毎月・予想分配・H無)は、世界のバリュー株の詰め合わせパックです。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、米国のグロース株の詰め合わせパックですから、中身は真逆かもしれません。
⑦の次世代REIT<毎月>(H無)予配は、日本を含む世界各国のREITを対象としています。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、株式に投資しているの対し、このファンドは不動産に投資しています。
米国のグロース株が苦戦している中、バリュー株やREITは着実と価格が上昇してきています。
AB米国成長株投信Dコースと同等の分配金を出したファンドは2つある。そのファンドとは、フィデリティ世界バリュー株(毎月・予想分配・H無)と次世代REIT<毎月>(H無)予配。それぞれ、世界のバリュー株や世界のREITが投資対象のファンドである。
②直近1年の基準価格の動きをチェック
では、直近1カ月の基準価格の動きを見てみましょう。
ちなみに比較できるファンドの制限があったため、AB米国成長株投信Cコースと次世代REIT<毎月>(H有)予配は省略します。
基準価格の伸びが良いのは、分配金実績も良かったフィデリティ世界バリュー株Dと次世代REIT<毎月>(H無)予配ですね。
モルガンスタンレー・グローバル・プレミアム株式OP予配の推移も悪くはないですが、この2つのファンドほどの勢いはありません。
このファンドとフィデリティ世界バリュー株Dと比較すると、ディフェンシブ株よりもバリュー株の方が直近の相場とは相性が良いことが分かります。
景気敏感株の多いバリュー株の調子が良いということは、景気は強いということでしょうか??
REITにとって金利上昇はあまり良い材料ではないですが、それでも価格が上がっているのは、インフレの影響でしょうか??
いずれにせよ、今のトレンドはバリュー株とREITと言って間違いないでしょう。
グロース株にとってはかなり厳しい状況と言えます。その中でも基準価格を戻してきたAB米国成長株投信Dコースは天晴ですね。
調子が良いのはバリュー株とREITの2つ。インフレ率は高いが、景気もそれなりに強いのかもしれない。今の相場環境に合っている資産は、バリュー株とREIT。グロース株にとってはかなり厳しい局面と言える。
③4月の分配金利回りをチェック
最後に分配金利回りもチェックしてみましょう。
どの予想分配金提示型の分配方針は大概似たようなものになっていますから、『分配金が多い=分配金利回りが高い』に必然となりますね。
こう見るとAB米国成長株投信も大健闘ですね。ただ、直近の金利上昇を考慮すると、グロース株中心のポートフォリオである当ファンドが苦戦を強いられる気がします。
どちらかといえばバリュー株やREITの方が中身としては、今の相場環境と合っていますね。中短期的には、AB米国成長株投信より分配金利回り上位2つのファンドの方が有利かもしれませんね。
分配金利回りが高かったのは、AB米国成長株投信・フィデリティ世界バリュー株(毎月・予想分配・H無)・次世代REIT<毎月>(H無)予配の3つ。予想分配金提示型の仕組上、『分配金多い=分配金利回り高い』となる傾向がある。
まとめ
今回は、4月の予想分配金提示型ファンドの分配金実績をまとめてみました。
内容をまとめると以下になります。
AB米国成長株投信Dコースと同等の分配金を出したファンドは2つある。そのファンドとは、フィデリティ世界バリュー株(毎月・予想分配・H無)と次世代REIT<毎月>(H無)予配。それぞれ、世界のバリュー株や世界のREITが投資対象のファンドである。
調子が良いのはバリュー株とREITの2つ。インフレ率は高いが、景気もそれなりに強いのかもしれない。今の相場環境に合っている資産は、バリュー株とREIT。グロース株にとってはかなり厳しい局面と言える。
分配金利回りが高かったのは、AB米国成長株投信・フィデリティ世界バリュー株(毎月・予想分配・H無)・次世代REIT<毎月>(H無)予配の3つ。予想分配金提示型の仕組上、『分配金多い=分配金利回り高い』となる傾向がある。
分配金や基準価格の動きを見ても分かるように、相場の主役はグロース株からバリュー株やREITに変わっている可能性があります。
長期的にはグロース株が有利だとは思いますが中短期でみれば、バリュー株・REITが有利になる可能性はありますから、バランスを見ながらポートフォリオを調整してみましょう。
以上、お役に立てれば嬉しいです。
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