こんにちは。かわ吉です。
『インベスコ世界厳選株式オープン<毎月決算型>』の5月の分配金報告です。
このファンドの為替ヘッジなしのコースについては2017年以降1万口あたりの分配金が150円を下回ったことはありません。つまり、分配金は安定しているファンドということです。
為替ヘッジありのコースについても分配金は比較的安定しています。
ただ、このファンドはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースと異なり、明確な分配方針はありません。
つまり、ある日突然、分配金が減配されたり無配になるリスクがあると考えています。
だから、このファンドを保有する際は、ファンドの変化をチェックする必要があります。
どのような点に注意すべきかは以下の記事で解説しています。
チェックすべき項目は2点あります。それは、分配金と基準価格です。
ただ、ホルダーの方が毎回チェックするのは面倒ですから、このブログ記事で毎月解説します。
この記事が、このファンドのホルダーやこれからこのファンドへの投資を検討している人のお役に立てれば幸いです。
ではいきましょう。
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5月の分配金実績と基準価格
まずは、5月の分配金実績から確認してみましょう。
ちなみに先月の分配金実績と基準価格はこちらになります。
分配金(1万口あたり)は、為替ヘッジあり・為替ヘッジなしともに現状維持となりました。やはりこのファンドの分配金は安定していますね。
基準価格は、為替ヘッジありが+131円(+1.08%)、為替ヘッジなしが+228円(+2.67%)となりました。
引き続きディフェンシブ株の比率が高まる
4月に引き続きディフェンシブ株の比率が少しずつ高まっています。
4月と比較して投資比率が高まったのは、生活必需品・一般消費財・ヘルスケア・コミュニケーションの4セクターです。一方で、エネルギー・情報技術・金融・素材の4セクターは投資比率が下落しています。
4月からの投資比率の変化率はこちらになります。
4月と5月を比較して投資比率が大きく上昇したセクターは、生活必需品セクターでした。このセクターはかわ吉ブログにおいてディフェンシブ株と定義しています。
ディフェンシブ株は、金利や景気動向に大きく左右されにくいセクターです。
一方で金利動向に大きく左右されるセクターを金利敏感株、景気動向に大きく左右されるセクターが景気敏感株と定義しています。
この3つに分けてポートフォリオを分析するとそのファンドがどのような相場環境で上昇し下落するかイメージしやくなります。
参考:ポートフォリオを以下の3つに分けることで、そのファンドのリスクがざっくりではありますがイメージできます。
①金利敏感株:金利動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いが大きい
②景気敏感株:景気動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いは大きい
③ディフェンシブ株:金利動向や景気動向に左右されにくい銘柄で比較的リスク度合いが小さい
ちなみにインベスコ世界厳選株オープンのポートフォリオをこの3つに分類した結果がこちらになります。
景気敏感株の比率が高いファンドなので景気動向に大きく左右される可能性が高いことが予想されます。
ちなみに先月はこちらになります。
金利敏感株と景気敏感株の比率が下落した一方で、ディフェンシブ株の比率が高まりました。
ポートフォリオとしては、攻めというよりは守りを意識していると感じます。
運用概況と今後のファンド見通し(2023年4月30日)
以下はこのファンドを運用しているインベスコアセットマネジメントの見解です。
■運用概況
AIサービスにおける強固なポジションが好感された米国のソフトウェア開発企業マイクロソフトや、引き続き堅調な業績を背景に株価が上昇した英国の投資会社3iGROUPなどが、プラスに寄与しました。
一方、オランダの大手音楽会社UNIVERSAL MUSIC INSTRUMENTは、AI生成音楽に対する懸念から株価が下落し、マイナスに寄与しました。
また、米国の半導体メーカーTEXAS INSTRUMETSも、第2四半期の業績見通しを下方修正したことから株価は下落、マイナスに寄与しました。
4月は、2月に新規で購入したイタリアの通信塔運営会社INFRASTRUTTURE WIRELESSやイタリアの製薬会社RECORDATI、米国の大手ヘルスケア企業UNITEDHEALTH GROUPなどをポジション構築のため、追加で購入しました。
一方、株価が上昇した米国の大手半導体メーカーNVIDIAや米国の大手飲料メーカーPEPSIをより魅力的な投資機会に資金を移すため、一部売却しました。
■今後の見通し
今後も、金利・インフレ動向、各中央銀行の金融政策、地政学リスクの台頭等を背景に金融市場のボラテリティは引き続き高止まりすることが予想されます。
米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめとする各国の中央銀行による利上げの継続により、インフレはジョジョに抑制され、2023年を通じて、金利は将来のインフレ低下を見込んで推移していくと見込んでいます。
今までの大幅な利上げ、個人貯蓄の減少、銀行の貸出基準の厳格化などが、時間差で経済成長に影響を与える可能性があると考えており、引き続き株式市場は変動の激しい展開となると考えています。
本年に入り、インフレ圧力の継続、各国での政策金利の利上げ、長期化するウクライナ紛争、金融システムへの懸念などを背景に、世界の主要株式市場のボラティリティが高止まりする状況が続いています。しかしながら、株式市場はかかる悪材料を織り込みながら、中長期的には上昇に転じると見ております。
当ファンドは、経営陣の質、ビジネスの構造的優位性、財務健全性などの観点で魅力的な個別企業に注目しています。セクター配分はあくまで個別銘柄選択の結果ですが、主に金融、不動産をオーバーウエイト、主に情報技術、一般消費財・サービスをアンダーウエイトとしています。
引き続き継続保有でOK
現状では、基準価格も安定に推移しており分配金の水準をチェックすると先月と大きな変化は無さそうです。とりあえず継続保有でインカムを狙いたいところでね。
ただ注意点しては、ポートフォリオに占める景気敏感株の比率は約60%なので、本格的な景気後退になった場合は基準価格や分配金が大きく変動するリスクがあります。
景気敏感株ではなく金利敏感株の比率を高めながらインカムを狙いたいのであればアライアンスバーンスタイン米国成長株投信がオススメです。
投資において分散投資は大切です。
しっかり分散投資をしながらポートフォリオを調整してみてください。リスクをコントロールしながらインカムを狙っていきましょう!!
投信信託を保有する証券会社を使い分ければ、ノーリスクで投資信託の分配金以外のインカムを狙うこともできます。
使うべき証券会社は松井証券です。
松井証券では『投信毎月ポイント・現金還元サービス』を行っています。これは、松井証券が受け取る信託報酬のうち0.3%を超える部分を投資家に還元するサービスです。(信託報酬が高い商品ほど還元率が高くなります)
たとえば、インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)を松井証券で1,000万円保有した際の還元分は以下になります。
基準価格の変動によって還元分は若干前後しますが、年間50,000円の還元は狙えるかもしれません。もちろん、この還元分とは別に、分配金も全額受け取れます。
コストの高いファンドを長期で保有するなら、圧倒的に松井証券がお得です。是非検討してみてください。
以上、お役に立てれば嬉しいです。
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