インカム投資

【分配金利回り9.0%】日本株厳選ファンド・円コースとは??【分配余力は十分】

2023年6月1日

こんにちは。かわ吉です。

最近の日本株は堅調に推移しています。

一方で米国株のパフォーマンスが冴えません。それもあり投資対象が米国株であるインカムファンドの分配金実績は、以前ほどの勢いがありません。

どの局面でもスバ抜けたパフォーマンスを発揮する投資対象など存在しないことを考えると、分散投資はすべきです。その方が、インカムも安定すると考えます。

最近の相場環境から考えると投資対象が日本株である投資信託を探している人も多いと思います。このブログの読者の意向としては、日本株&安定したインカムが狙える投信が理想といったところでしょうか??

そこで今回は、日本株&インカムが安定している投資信託を1つ紹介します。

そのファンドは『日本株厳選ファンド・円コース』です。

このファンドの分配金利回りは9.89% ( 2023年5月時点)であり、分配金利回りランキングとしては中堅以下ですが、分配余力は91.6か月と最長でした。

日本株に投資しながら長期的なインカム収入を得るツールとして、最適なファンドの1つかもしれないです。

そこで今回は、このファンドについて解説してみようと思います。

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

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日本株厳選ファンド・円コースの概要

まず、このファンドの概要についてまとめてみます。

運用歴は10年以上で基準価格は7,000円台となっています。

運用歴10年未満で基準価格が3,000円台のたこ足ファンドもたくさんありますので、運用歴と基準価格のバランスは悪くないと思います。

純資産も384億円あり、早期償還の可能性も低いと考えています。長期保有もOKだと思います。

運用管理コストは、1.7475%と高めとなっています。販売会社の中に松井証券があるかは必ずチェックしましょう。

証券会社は使い分けないと大きな機会損失になる可能性があります。

ではこのファンドの特色は以下になります。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のようなグロース(成長)株ではなく、バリュー(割安)株が主な投資対象であることはしっかり把握していおきたいですね。

為替取引を活用する他の6つのコースは無視

このファンドは円コースの他に、6つの通貨コースがあります。それは、ブラジルレアルコース、豪ドルコース、アジア3通貨コース、米ドルコース、メキシコペソコース、トルコリラコースです。

個人的な意見として、大半の投資家にとって円コース以外の投資は不要だと思います。

理由としては、仕組みが複雑になるからです。為替取引を活用する6つの通貨コースを選択すれば、円コースでは得られない収益が狙えます。それは、主に通貨間の金利差要因による『為替取引によるプレミアム(金利差相当分の収益)』や為替変動要因による『為替差益』です。

一方で、円コースにはない費用や損失が発生します。それは、金利差相当分の費用と為替変動要因による為替差損です。

仕組みをしっかり理解せずに保有すると、余計な運用コストがかかったり予想外の損失を被る可能性が高いですから、自分で仕組みが理解できるものだけに投資しましょう。

『日本円で日本株へ投資する』という仕組みが一番シンプルで良いと思います。

投資したい対象があるなら、それらを混ぜるのではなく、それぞれ別の商品で保有しましょう。

そちらの方が、仕組みがシンプルで余計な運用コストを支払わなくて済むと思います。

分配金は減配傾向

このファンドの分配金は減配傾向となっています。

2013年4月以降、分配金が0になったことは一度もありません。しかし、分配金は減配傾向にあります。

ただ、この減配にしている理由が適正な分配金水準に落ち着かせるためであれば、むしろ良いファンドと言えるかもしれません。

それを判断するには、このファンドの基準価格をチェックする必要があります。

2016年から2020年は、基準価格が右肩下がりになっています。一方で2020年以降については基準価格は横ばいになっています。欲を言えば、分配金も出しながら基準価格が右肩上がりになるのが理想ですが、最悪横ばいであれば許容範囲ではないでしょうか??

分配金は減配基調ですが、たこ足にはギリギリならないような水準だと判断しています。ただ、かなりギリギリの水準だと思うので、株価が下落基調になれば比較的早い段階で減配されるリスクがあることは念頭に置きたいですね。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースのように予想分配金提示型ではないので、明確な分配方針はありません。だから、基準価格の水準を見て、狙える分配金を推測することは難しいです。

少なくとも今くらいの基準価格であれば、1万口あたり60円の分配金は狙えると思います。

販売会社は多いが松井証券での取り扱いはなし

このファンドの販売会社はSBI証券や楽天証券などの大手ネット証券に加えて、大和証券での取り扱いもありました。

販売会社数は多いので比較的多くの投資家が買いやすいファンドとなっています。

欲を言えば、運用管理コストが高いファンドは松井証券の投信毎月現金還元サービスを活用したいところですが、今回は残念ながらこの作戦は使えません。

松井証券の投信毎月現金還元サービスについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

投資対象が日本株で毎月のインカムを狙うのであれば、このファンドが1つの最適解になると思います。

それはぶっとんだ利回りではないかつ仕組みもシンプルだからです。

今後はこのファンドの動向も追っていこうと思います。

以上、参考になれば嬉しいです。



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