AB米国成長株投信

【特別レポート】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の運用者に聞いた3つの質問

2022年3月6日

こんにちは。かわ吉です。

アライアンスバーンスタイン社から、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信についての特別レポートが発行されました。

内容としては、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の運用者に3つの質問するものとなっております。

ホルダーとしては、このファンドの運用者が今の相場をどのように見ていて、今後はどのような運用をしていくか知っておくことは間違いなく安心に繋がります。

このレポートでは、米国成長株投信の運用者に3つの質問をしています。今回はこの3つの質問をまとめながら、その内容からホルダーが注意すべきことについて解説します。

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

運用者が株式市場下落の背景と2022年をどう見るか分かるようになる

今後、具体的にどのような銘柄が恩恵を受けるか分かる

アライアンスバーンスタイン社が考える長期投資における重要なポイントが分かる

それらを踏まえた上でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーが注意すべきことが分かる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

Q1.株式市場下落の背景、そして2022年をどう見ているか??

年初の下落はバリュエーション調整。今後も引き続き力強い企業業績が市場を牽引すると見るが、金融引き締めによる変動制の高い局面も考慮

2022年の米国株式市場は、年初からFRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締めへの懸念が高まり株価の変動性が高まりました。中でも、昨年の上昇相場を牽引した一部のハイテク株が大きく調整しましたが、理由は業績悪化ではなく金利上昇によるバリュエーション(予想株価収益率 RER)の調整です。

下のチャートで、今年に入ってからの米国株式、予想1株当たり利益(EPS)、PERの動きを見ると、企業の収益力を表すEPSは堅調でありながら、株価が大きく下落したということが分かります。

出所:アライアンスバーンスタイン

昨年来、堅調な企業利益に加え、FRBや政府が市場に流動性をもたらしたことによって、米国株式は回復に向けて前進を進めました。2022年の米国企業のファンダメンタルズは引き続き強固な見込みですが、今後、金融引き締め政策に動く可能性が高いため、そういった外的要因の影響を受けやすい局面では、成長株の変動性が高くなる可能性を考慮しておく必要があるとみています。

年初から株価が大きく調整されたのは、業績の悪化ではなくバリュエーションの調整であることを改めて分かりました。

そうですね。もし仮に企業業績も悪化していれば、非常にひどい相場になっていた可能性はありますね。ウクライナ情勢で少し景気後退によるFRBの金融政策の方針が変わることを期待して株価が上昇する局面もありましたが、予断を許さない状況がもう少し続く可能性はありそうですね。

Q2-①. 投資環境の変化を受け注目する投資チャンスとは?

コストコ・ホールセール~供給制約と大量離職の状況下で発揮される圧倒的強み~

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、一貫した投資哲学のもと、投資効率が高く、利益を将来のために再投資することができる卓越したビジネスに投資を行う企業に投資を行っています。こうした企業は優れた競争力を持っているため、足元のようなインフレや金利上昇などの課題を乗り越えていくことができると考えています。

日本でもおなじみのコストコ・ホールセールは、商品点数を競合他社が数万点を超えるのに対し、あの巨大店舗に4,000点以下と、コンビニ並みに点数を絞っています。厳選した商品1種類当たりに対して大量仕入れを行う同社は、買い手として圧倒的有利な立場にあるため、足元のような供給制約のある環境下でも、安定した商品調達が可能になっています。

コストコの店舗に行くと多くの商品が業務用パレットに乗せられたまま置かれていますが、店舗自体を倉庫兼転倒としていることも、競争力のある価格の維持に一役買っています。また、同社の在庫回転数、つまり1年間に在庫がどれだけ入れ替わったかを見ると、1年間に12回と、競合他社と比較しても非常に高い数字となっております。売れ筋を見極める同社の商品選定力と優れた在庫管理のおかげで効率的な経営が可能となっていることが分かります。

優秀な人材を獲得/留めておけるかどうかも持続的に成長する企業にとって重要なポイントです。同社は適正な賃金と充実した福利厚生により、離職率の高い現在の米国において、群を抜いて優秀な人材の呼び込みに成功しており、営業効率と生産性の維持に繋がっていると考えています。このような厳しいマクロ経済環境下の中でも外部環境に左右されず、競争優位性を発揮している企業の1例といえます。

出所:アライアンスバーンスタイン社

コストコはたまに利用するけど、点数をコンビニ並みに絞っているとは思いもしませんでした。

何事もそうかのしれませんが、人々がどのようなものに興味がありニーズがあるかをしっかり把握できる人・企業というのはやはり強いですね。ブログもまた然りです。。。

Q2-②.投資環境の変化を受け注目する投資チャンスとは??

クアルコム~市場によって見過ごされている投資チャンスを見極める~

株価の調整局面は、『持続的な成長企業』を割安に購入する良いチャンスであるため、運用チームは日ごろから、綿密なファンダメンタルズへのリサーチを重ね、市場によって見過ごされている投資チャンスがないかを慎重に見極めています。

半導体メーカーのクアルコムの株価は、昨年、多くのテクノロジー関連銘柄が大きく上昇する中で相対的に低迷していました。スマートフォン市場の成長鈍化による収益力の低下懸念、また同社の売り上げを多く占めていたアップル社が半導体チップを自社開発に切り替えたことによる利益減少懸念などが背景です。

その一方でアライアンスバーンスタイン社は、アップルの問題が同社の収益力に与えるインパクトは、市場の見方よりもはるかに小さいという結論に達しました。

その理由は、イノベーションの拡大です。loT(モノのインターネット化)機器向け市場は拡大の一途であり、同社の半導体技術への需要増加が見込まれます。また、現在主軸であるモバイル向け半導体の技術は自動運転に必要な車載半導体にも活用できます。加えて、バスや電車などの交通インフラ、ひいてはスマートシティ、スマートハイウェイなどの高成長かつ大規模な市場での活用も期待されています。このことは、アップル社からの利益減少への懸念が一掃されるほどのものと考えており、引き続き同社を魅力的と見ているようです。

このようにアライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、投資哲学に基づき、市場が見過ごしている投資チャンスを徹底的な調査で洗い出し、株価水準が魅力的な企業を見極めて投資を行っています。

出所:アライアンスバーンスタイン

短絡的な理由で売られ過ぎることってやはりあるんですね。そのような局面を見逃さなければ絶好のチャンスになりますね!!

悪いニュースが出た時は、それを過度に捉えてしまうことも多いですから、そのような局面で投資チャンスが隠れているということですね。

Q3. アライアンスバーンスタイン米国成長株投信が考える長期投資における重要なポイントとは??

変動性の高い局面こそ真価を発揮する『持続的な成長企業』への投資

今後、正解の中央銀行が金利の引き上げを開始すると、株式のバリュエーション(企業の価値評価)にとってマイナスの影響となる可能性があるため、このような環境下においては特に、経済合理性のある投資哲学、それを実践するための規律あるプロセス、またポートフォリオのリスクに対する十分な考慮が重要であると考えています。

また変動性の高い相場は相場は投資チャンスを生みます。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は短期的ではなく、長期的な視点でポートフォリオを構築しており、足元のような変動性の高い相場環境は、持続的に成長可能な銘柄を割安に投資することのできる好機と捉えています。

金利が上昇すれば多くの企業は資金調達機能が低下し、企業にとって新たな投資が難しくなります。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信では、今後金が上昇する局面でも、外部からの資金調達に頼ることなく、自らの利益を再投資することで更に利益を増加させ続けることのできる、『持続的な成長企業』の発掘が重要と考え、引き続き厳選して投資を行っていくようです。

出所:アライアンスバーンスタイン

金利上昇は、基本的に株式市場には悪い影響を与える可能性が高いけど、その影響を受けにくい企業もあるわけですね。しかし、相場が荒れるときはそのような優良銘柄も一緒に売られてしまうんですね。。。

そのようです。しかし、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信はそれを優良銘柄を割安で買うチャンスとして捉えています。

まとめ

今回はアライアンスバーンスタイン社から発行されたレポートについて紹介しました。

内容をまとめると以下になります。

年初の下落はバリュエーション調整。今後も引き続き力強い企業業績が市場を牽引すると見るが、金融引き締めによる変動制の高い局面も考慮

変動性の高い局面こそ真価を発揮する『持続的な成長企業』への投資コストコ・ホールセールやクアルコムなどの優良銘柄へ投資

まだまだ市場は予断を許さない状況が続くと思います。FRBによる金融政策の行方次第で株式市場は大きくブレる可能性もあります。ただ、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は外部環境に左右されにくい『持続的な成長企業』へ投資していますから安心して保有して良いファンドの1つだと思います。辛い相場の先に明るい未来が待っています!!荒波に耐えて耐えて耐えて乗り越えましょう!!

以上、お役に立てれば嬉しいです。

かわ吉はツイッターもやっておりますので是非フォローをよろしくお願いします!!

-AB米国成長株投信