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【純資産30億円突破!!】1月のピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)の分配金

2024年1月31日

こんにちは。かわ吉です。

ピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)の1月の分配金が発表されました。

1月の分配金はこちらになります。

ちなみに12月の分配金はこちらになります。

ピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算型・予想分配金提示型)は7カ月連続の分配金となりました。分配金は75円です。決算日の前営業日の基準価格に応じた分配方針通りの分配金が支払われました。

ちなみにこのファンドの分配方針は以下になります。

ちなみにこのファンドの分配方針は以下になります。

人気のインカムファンドであるアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配方針と比較すると分配方針は細分化されています。

このファンドの詳細や魅力は以下の記事で解説しておりますので是非チェックしてください!!

ここ数年は、米国株ブームもあり、米国株や先進国株がメインの投資対象であるインカムファンド(AB米国成長株投信や世界のベスト)に集中投資している人も多いと思います。

今後、経済成長率で比較すると先進国より新興国の方が高くなる見通しであり、新興国株が先進国株をアウトパフォームするフェイズが来るかもしれません。

そのように考えると短期的には、AB米国成長株投信や世界のベストでは安定したインカムが狙えないかもしれません。ということはこれらのファンドに以外に分散投資して、インカムの収入源を増やすことも大切だと思います。

そして、その分散投資の対象として有効になるかもしれないのが、ピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)だと考えています。

このファンドのコンセプトや予想分配金提示型などの仕組みは非常に投資妙味を感じます。

ただ一方でこのファンドは2023年4月に設定された比較的新しいファンドです。

つまり、実力は未知数です。ということは、基準価格や分配金実績の経過観察をして投資判断をするべきだ思います。

そこで、毎月発行される月次レポートをベースにこのファンドの動向をチェックしていこうと思います。

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

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ファンドの基本情報

■ファンドの現況

基準価格と純資産価格の推移は以下になります。

基準価格は、対前月比で▲31円となりましたが、純資産は+12.3億円となり、30億円を超えました!

現時点では基準価格と純資産ともに順調に推移しています。

基準価格も大切ですが、それ以上に純資産はもっと大切です。これが少ないと繰上償還のリスクが高まるからです。一般的には純資産が30億円を下回るとそのリスクは高まります。繰上償還されると投資家の意向は関係なく強制解約されますからね。

そして2023年12月で純資産が無事30億円到達しました。このまま、純資産が伸びていけば繰り上げ返済のリスクは小さくなるので安心して長期保有ができると思います。

ちなみに基準価格変動の内訳は以下になります。

2023年12月は、為替は大きく円高に振れましたが、株価は大きく上昇しました。

ポートフォリオの状況

国別の投資比率は以下になります。

国別の投資比率に大きな変化はありません。このファンドの柱はブラジルとインドです。

投資比率については、特定の国に偏ってはいません。およそ20%前後で投資比率が抑えられています。

新興国株投資は、先進国株投資と比較してカントリーリスクが高いので、分散投資が基本です。一般的に新興国は政治・経済・社会情勢が先進国と比較して不安定ですから。

続いて業種別投資比率はこちらになります。

引き続き金融セクター中心のポートフォリオとなっています。ただ、直近は徐々にその比率が下がりつつあります。

続いて組入上位10銘柄についてチェックします。

組入比率が最も高いグルポ・フィナンシエロ・バノルテは、メキシコの大手金融会社の一角を占める金融会社です。銀行業務、ホールセールバンキング、保険、年金、老後貯蓄などのサービスを提供しています。

組入比率が2番目に高いインフォシスは、インドのITコンサルティングおよびソフトウェアサービスを提供するコンピューターサービス会社です。

ポートフォリオの状況

以下はピクテの見解です。

■市場概況

12月の新興国株式市場(現地通貨ベース)は月間で上昇となりました。
新興国株式市場は月初、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、また、中国経済の健全性を巡る懸念などから一進一退の
展開となりました。月半ば以降は、米FOMCにおいて3会合連続で政策金利の据え置きが決定されたことに加えて、2024年に
は複数回にわたる利下げ見通しが示されたことなどから、上昇に転じました。月後半にかけても、米長期金利が低下基調と
なったことなどがリスク資産に対する追い風となり、新興国株式市場は、前月末比で上昇となりました。


国別(現地通貨ベース)では、インドは、相対的に大きく上昇しました。地方選挙で与党インド人民党(BJP)が躍進したことで、2024年に実施される下院総選挙で与党が勝利し、現政権が継続するとの見方が強まったことが安心材料となったほか、良好
な景気動向も好感されました。ブラジルは、世界的なリスク・オンの流れに加えて、ブラジル中銀が利下げを決定し、今後も利
下げを継続する姿勢を示したことなどが好感され、上昇しました。南アフリカは、素材や金融セクターを中心に上昇しました。
一方、中国は、下落となりました。中央経済工作会議で大規模な財政出動が発表されず、投資家の失望を誘ったほか、当局
がオンラインゲームに対する新たな規制を打ち出したことを受けて、コミュニケーション・サービスセクターの銘柄が大きく下落しました。
このファンドは、中国は投資対象国から除外されているため、中国株式の組入れはありません。

■今後のポイント

長期的には、新興国経済は、若い労働人口が豊富であることなどを背景に、中間所得層の持続的な拡大や構造変化に後押
しされ、先進国を凌ぐ成長力を有しているとの見方には変更ありません。

新興国株式のバリュエーション(投資価値評価)は、先進国株式に比べて依然として魅力的な水準にあります。

東南アジアについては、アジアにおける製造拠点の分散化の流れなどから恩恵を受けると予想されます。また、これまでの利上げにより政策金利が高水準にあるインドネシアなどでは、利下げ転換の可能性もあるとみています。
南米では、メキシコは、米企業などの「ニアショアリング(事業拠点の近隣移転)」先として恩恵を受けると期待されます。また、ブラジルは依然として政策金利は高水準ですが、利下げに転換しています。
2024年の新興国における政治イベントでは、インドなどで総選挙が実施される予定です。こうした政治イベントの動向を受けて、株式市場の値動きは大きくなる可能性もあり、注視が必要と考えます。
世界経済の減速懸念が高まる一方、インドについては、足元の景気動向についても概ね良好で、長期的にも相対的に高い経済成長が期待できるとみています。しかし、バリュエーションは相対的に高水準で、銘柄選別が重要になると考えます。

今後も個人的には期待できるインカムファンド

今の基準価格を維持できれば、来月も分配金が期待できそうです。非常に良いタイミングで設定されたファンドなので今後が非常に楽しみです。

ただ、このファンドはあくまで新興国株ファンドなのでリスクは比較的高めです。なので、このファンドへの集中投資は止めましょう。あくまでも先進国株式や米国株式を土台として築いた上で、スパイス的な要素で投資してください。

もちろん集中投資すれば大きなリターンを狙うことができるかもしれませんが、ハイリスクなので私はオススメしません。

あとこのファンドの課題は、販売会社が圧倒的に少ないことです。

現状の販売会社は以下の7社のみです。当初は3社でしたが、SBI新生銀行でも取り扱いが始まりました。徐々に販売会社が増えれば投資家の選択肢も広がりますね。

ちなみに『SBI証券があるので問題ないだろう!』と感じた方も多いかもしれませんが、このファンドはSBI証券において対面販売のみの買付しか受け付けていない(2023年7月時点)ので、手軽には投資できません。この点にはご注意ください。

本音を言うと、圧倒的な還元率の投信毎月現金・ポイント還元サービスがある松井証券で取り扱ってくれればインカム投資家にとっては、非常に有難いと思うのですが。

松井証券さま!!是非取り扱いをよろしくお願いいたします!!

以上、お役に立てれば嬉しいです。引き続きこのファンドの動向は追っていきます!!



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