こんにちは。かわ吉です。
前回は仕組債(EB債・株価指数連動債)の危険性について解説しました。
仕組債(EB債・株価指数連動債)は、リスクの高い商品です。リスクや特徴を知らずに投資するのは大変危険です。
ただ、仕組債にもメリットがあって、デメリットとメリットを天秤にかけた上で投資するか判断すれば良いと思います。
そこで今回は仕組債(EB債・株価指数連動債)のメリットを3つ解説します。
この記事を読んでいただくと、仕組債に投資しようか迷っている人がこの商品の良さを理解でき、自分に必要な商品かどうか判断できるようになります。
ではいきましょう。
手数料がかからない
仕組債には、目に見える手数料は発生しません。
これは過去に楽天証券で販売された仕組債です。手数料を払うのはこの仕組債を買った投資家ではなく、この仕組債を発行した発行体です。
この仕組債の発行体は、バークレイズ・バンク・ピーエルシーです。この仕組債が販売されたときに楽天証券がバークレイズ・バンク・ピーエルシーからいくらかの手数料が入る仕組みになっています。
だから仕組債を買う投資家は、手数料を払う必要はありませんからその点は、大きなメリットになります。
短期間で高金利が狙える
仕組債のメリットとして短期間で高金利が狙える点があります。アメリカ株のリターンは、長期的に見れば年7%くらいの実績があります。ただ、もちろん毎年7%のリターンが期待できるわけはありませんから、始めた年によってはリターンは安定しません。『長期的に見れば、そのくらいのリターンになりました!』ということですから、『投資期間1年で10%のリターンを出したいんだ!!』と考える人には不向きですね。
もちろん大きなリスクは伴いますが、少々のリスクを負ってでも1年間などの短い期間で成果を出したい投資家には仕組債は適しています。
ただノックアウトすれば金利は全て受け取ることができないことや、ノックインすれば金利受け取った金利でカバーできないほどの損失を発生させることは理解していることが前提です。
為替リスクを取らなくて良い
日本株を参照にする仕組債であれば、為替リスクはありません。
仕組債以外で高金利を狙おうとすると、為替リスクは必ず取らなければいけません。
年8%は魅力的ですが、トルコリラ建での投資になりますの為替リスクは伴います。
10年前と比較すると、大幅な円高になっており当初から投資された方は、かなりの含み損を抱えている可能性があります。
金利が高い債券の大半は、リスクの高い新興国通貨であることが多いです。金利が高くても、インフレ率が高い新興国通貨では高金利は通貨安で簡単に相殺される可能性があります。
ただ仕組債であれば、為替リスクを取らずに高金利を狙うことができます。この点は、仕組債にしかないメリットだと思います。
まとめ
仕組債は、危険な商品の1つです。ただメリットもしっかりあって、それは手数料がかからない・短期間で高金利が狙える・為替リスクを取らなくて良いでした。
リスクは大きいですが、そのリスクをうまく回避できた時は、他の商品にないパフォーマンスを期待できます。
うまく使いこなしましょう。
ではまた。