経済の話

【売却必至!?】SPYDの減配の理由と今後の投資戦略とは?!

2020年9月29日

どうも、かわ吉です。

高配当株ブームの影響もあり、高配当ETFである【SPYD】を、保有されている方も、多いのではないでしょうか??

配当利回りは、一時8%を超えていました。半端ないですね(笑)

この低金利のご時世で、この金利は、非常に魅力的です。

しかし、この度の配当は、41%もの大減配という結果になりました。

「こんな予定では、なかったのに(´;ω;`)」、「配当も減って、株価も下がってダブルパンチじゃん」、「このまま保有して大丈夫なの?!」と途方に暮れている方も多いのではないでしょうか??

そこで、本日は、『SPYD』の減配の理由と、私なりの今後の投資方針についてまとめてみました。

このブログの内容は、SPYDのホルダーで、大減配と株価の下落のダブルパンチにまいっている方にお役に立てる内容となっております。

是非最後までご覧ください。

なみに、私は、地方の国立大学を卒業後、地方銀行に就職した20代の現役銀行マンです。

資産運用のアドバイザー業務を5年間経験し、400人以上のお客さまのコンサルティングを行ってきました。

ちなみに、私もSPYDのホルダーです。

大減配の理由

そもそも『SPYD』とは、S&P500種指数構成銘柄のうち、高配当の80銘柄で構成される指数に連動したETFのことです。

出所:Stock Chart

このチャートは、『SPYD』の5年チャートですが、コロナショックで大きく下落していますね。

40%以上下落しており、ホルダーの方は、かなりびっくりされたのではないでしょうか??

他の高配当ETFである、VYMとHDVと比較してもパフォーマンスの差が大きく出ています。

『SPYD』は、下落幅も大きく、その後の戻りもかなり遅れています。

なおかつ、今回の減配率も、VYMとHDVと比較にならないぐらい結果です。

なぜ、このようなことになってしまったのでしょうか??

ポイントは、『SPYD』のセクター比率に隠されています。

景気敏感なセクターである金融、不動産の比率が高いですね。

金融株に関して、直近のニュースとしては、世界の大手銀行がマネーロンダリングしていたニュースが記憶に新しいですね。

これは、ドイツ銀行やJPモルガンチェース、英スタンダードチャータード、米バンクオブニューヨークメロン、英バークレイズ、ソシエテジェネラル、英HSBCが、マネーロンダリングをしていた可能性があることが指摘されています。

こうした、銀行のスキャンダルで、銀行株は軒並み暴落しました。

金融セクターは、低金利の悪影響を受けるだけではなく、このようなスキャンダルの影響も受けたことにより大減配となりました。

当面、低金利とスキャンダルで金融セクターの上昇には、時間がかかりそうですね。

となると、『SPYD』の回復もしばらくかかるかもしれません。

『SPYD』は、保有し続けるべき?!

結論から言うと、そのまま保有しておいて大丈夫だと思います。

理由としては、年に2回、銘柄の入れ替えも行われるからです。金融セクターのみを集めたテーマ型のファンドであれば、売却も選択肢の1つになりますが、中身がしっかり変えてくれるのであれば、そのまま待ち続けるのもありだと思います。

ただ、『SPYD』のホルダーの方の中で、高配当であることだけに着目して『SPYD』のウエイトを高めに保有されている方については、一部売却しても良いと考えます。

なぜなら、そのような方は、ご自身のリスク許容度を超えている可能性があるからです。

今回のコロナショックでの下落幅は40%以上で、それに加え41%の大減配など、コロナショック前から保有されていた方は、かなりびっくりされたのではないでしょうか??

もし仮に、びっくりされた方は、『SPYD』のウエイトを落とした方が良いかもしれません。

高配当に拘りたいのであれば、配当利回りは、低くなりますが、高財務かつ高配当の企業の株を集めた

『HDV』などのウエイト高めても良いと思います!!

リスク許容度に合った、商品を選ぶのは難しいです。自分のリスク許容度ってよく分からないです。実際、保有している商品が大きく下落した時に、はじめて自分のリスク許容度が分かったりします。

まとめ

『SPYD』の大減配の理由は、当ETFの主力セクターが金融であり、金融緩和による低金利や、マネーリンダリングの疑惑などのスキャンダルの影響で、著しい影響を受けているからです。短期的には、回復までしばらく時間がかかるように感じます。

しかし、年に2回銘柄の見直しがあることを考えれば、回復してくる可能性もあると思います。その点を考慮すれば、焦って売却する必要はないあと考えます。

ただ、高配当ということだけに着目して、『SPYD』を保有され、今回のコロナショックでの大暴落、大減配を体験して、驚いている方は、リスク許容度を超えた投資をしていた可能性があるので、『SPYD』の比率を落とした方が良いと思います。

ではまた!!

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