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【大型VS中小型】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコース VS 明治安田米国中小型成長株式ファンド

2021年11月4日

こんにちは。かわ吉です。

直近の記事で、明治安田米国中小型成長株式ファンドのメリット・デメリットについて解説しました。

このファンドのポイントは以下になります。

銘柄選定はアライアンスバーンスタインが行っている

投資対象は米国の中小型株

予想分配金提示型も設定されインカム狙いの投資家も検討の価値あり

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、アメリカの大型株が投資対象だったよね??そして、明治安田米国中小型成長株式ファンドはアライアンスバーンスタインが運用する中小型成長株式ファンドって感じ??

そのイメージで基本的には合っているよ。ただ、投資対象は全く違うからその点も理解した上で投資するか決めたいところですね。

同じ運用会社が銘柄選定をしていても、投資対象によってリスクやリターンなどの特徴は異なります。

アライアンスバーンスタインが運用しているから、明治安田米国中小型成長株式ファンドも間違いないでしょう??

そのように考えるのは危険です。それぞれファンドにどのような特徴があるのかを理解していただくために今回は、この2つのファンドを比較してみようと思います。

今回の記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

それぞれのコストやリターン・リスクなどが分かるようになる

自分がどちらのファンドが合っているかイメージできるようになる

この内容が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①純資産

まずは純資産から比較してみましょう。

出所:楽天証券

これはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の純資産は、明治安田米国中小型成長株式ファンドの10倍以上あります。

今後の純資産が増えるかどうかの判断材料として、販売会社の数があります。こちらも比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

明治安田米国中小型成長株式ファンドには、今回比較している年2回決算型と毎月決算・予想分配金提示型があります。後者の販売会社は現時点(2021.11.1)でまだ1社しかありませんが、年2回決算は多くの販売会社が取り扱っています。この流れだと毎月決算・予想分配金提示型についても販売会社は年2回決算と同じくらいの販売会社数になるのではないでしょうか??

純資産はAB米国成長株投信(Bコース)の勝利!!ただ明治安田米国中小型成長株式ファンドの純資産も十分な水準であり、そこまで気にする必要はなし。

②運用管理コスト

長期投資する際は、運用管理コストを絶対に無視してはいけません。

では早速、運用管理コストもそれぞれ比較してみましょう。

相対的には、AB米国成長株投信Bコースの方が、年0.363%安く済みます。

仮に100万円投資した場合、その差は概算で3,630円です。

アクティブファンドの平均である1.45%と比較すると、どちらも高い水準にあります。運用管理コストの高さで投資をしないと判断するのは時期尚早ですが、このファンドを保有することは平均よりも高いコストを払っていることは理解しておいて損はないでしょう。

パフォーマンスが、平均よりも良い時は継続保有でOKですが悪くなった場合はしっかり見切りをつけた方がよいかもしれません。パフォーマンスが平均以下なら高い運用管理コストは割に合わないですからね。

運用管理コストもAB米国成長株投信の勝利!!ただどちらも平均よりも高い運用管理コストがかかっていることは忘れずに!!パフォーマンスにはシビアになろう。時には見切りをつけるのも必要かも。

③リターン

運用管理コストも重要ですが、それと同じくらいパフォーマンスが重要です。運用管理コストが高くてもパフォーマンスが良好であれば投資期間によっては大きなメリットがあります。

どのくらいメリットがあるかは以下の記事で解説していますので是非ご覧ください。

では早速、パフォーマンスを比較してみましょう。

比較する期間は、明治安田米国中小型成長株式ファンドの設定日である2012年3月から2021年10月末までとします。

その結果がこちらになります。

出所:楽天証券

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信(Bコース)の方が、パフォーマンスが良さげですね。これだけだとイメージが湧きにくいので具体的に数字で比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

2012.3にそれぞれのファンドに100万円投資した場合のリターン(税引前)は以下になります。

明治安田米国中小型成長株式ファンド:+3,713,600円

アライアンスバーンスタイン米国米国成長株投信Bコース:+5,692,200円

リターンもAB米国成長株投信の勝利!!コストも安いしパフォーマンスも良い!!

④リスク

リターンの後はリスクも比較してみましょう。リスクが高ければ投資初心者の方は敬遠しても良いかもしれません。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は大型株、明治安田米国中小型成長株式ファンドは中小型株なので一般的には中小型株の方がリスクが高くなる傾向がありますから、それを前提に見てみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

予想通りでしたね。やはり明治安田米国中小型成長株式ファンドの方がリスクが高かったです。

投資対象の特性上、明治安田米国中小型成長株式ファンドの方がリスクが高かった。このファンドはあまり初心者向きではないかもしれない。

⑤分配金

最後に分配金を比較してみましょう。毎月の分配金はいらないけど、年2回程度なら受け取りたい人には重要な項目です。

では早速、比較してみましょう。

出所:楽天証券

分配金で大きな差が出ましたね。やく5倍以上明治安田米国中小型成長株式ファンドの方が分配金が多くなります。

1回あたりの最大の分配金実績の差は圧倒的です。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

仮に直近の基準価格(2021.11.1)で買っていた場合の分配金(税引前)は以下になります。

AB米国成長株投信Bコース:5,715円

明治安田米国中小型成長株式ファンド:257,687円

かなりの差が出ますね。ただ、あくまでも2012.3以降で一番多く分配金が支払われた場合ですから参考程度に知っておくとよいかもしれません。

あと直近10回分の分配金実績を比較してみると、それぞれのファンドの支払方針の特徴が良く分かります。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

AB米国成長株投信Bコースは、比較的安定した分配金を出しています。一方、明治安田米国中小型成長株式ファンドについては安定はしていませんが、運用益がしっかり出た期間は圧倒的な分配金を支払っています。

安定した分配金を受け取りたい人はAB米国成長株投信で、メリハリがついた分配金を狙いたい投資家は明治安田米国中小型成長株式ファンドを検討してみるのが良いかもしれませんね。

分配金についは明治安田米国中小型成長株式ファンドの勝利!!分配金に安定ではなくメリハリを求める投資家には最適なファンドか。

まとめ

今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株Bコースと明治安田米国中小型成長株式ファンドを比較してみました。

結果としては以下になります。

明治安田米国中小型成長株式ファンドはコスト高は気にせず、リスク度合いは高いけどメリハリのある分配金が欲しい投資家には最適である。そうでない投資家はAB米国成長株投信でOK!!

個人的な印象としては少し玄人向きの尖ったファンドだと思います。投資初心者がわざわざ投資投資する必要はないと思います。まずはAB米国成長株投信からスタートしても良いでしょう。

ただ明治安田米国中小型成長株式ファンドは中小型株式ファンドですから今後はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信にはない爆発的な上昇をするかもしれませんから、今後もチェックはしておきたいファンドですね。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

今回の記事を読んで『私は、AB米国成長株投信で良いかな』と感じた人は以下の記事をご覧ください。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信についてまとめています。このファンドについて様々な視点で解説したブログは多くないですから参考になると思います。

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