AB米国成長株投信 投資信託

【注意!!】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dの再投資型を選択するときの留意点について

2021年11月28日

こんにちは。かわ吉です。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dは、インカム狙いの投資家には最適なファンドの1つです。A・Bコースもありインカムがいらない投資家にも適したファンドです。

『そもそも自分がどのコースを選ぶべきか分からない!!』という人は以下の記事をご覧ください。具体的な数字でそれぞれのコースを比較しているので分かりやすいと思います。

とはいえ、以下のような方も多いと思います。

そもそも自分がインカム(分配金など)を狙うべきかキャピタル(値上がり益)を狙うべきか良く分からないわ。

そうですよね。それで悩まれる方も多いと思います。

正直に言うと、今は分配金がいらないけど将来的には、分配金を受け取って生活費や趣味に使いたいわ。

そのようなお考えであれば、ひとまずC・Dコースの再投資型を選択してみるのはいかがでしょうか??

再投資型にすることで、複利効果が得られるため受取型よりも元本の成長が大きくなる可能性があります。

出所:fincy

そして、分配金を受け取りたい状況になったときは『再投資型→受取型』に変更することで値上がり益メインからインカムメインに切り替えることができます。これにより、読者のライフプランに対応できると思います。

ただ、再投資型に注意点もあって特にAB米国成長株投信C・Dコースは予想分配金提示型であるため予めご留意いただきたいこともあります。

そこで今回はAB米国成長株投信C・Dコースの再投資型を選択する際の留意点について解説しようと思います。

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

予想分配金提示型ファンドの再投資型を選択した際の留意点が分かるようになる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう!!

①そもそもの再投資型を選択するメリット

そもそも分配金再投資型を選択するメリットは運用効率がよくなるということです。

たとえば100万円の投資元本で毎年元本の7%の分配金が出てそれを再投資した場合の評価額の推移は以下になります。

一方、分配金を再投資せずに受け取り続けた場合の分配金と元本の合計は以下になります。

ほぼ分配金と元本の合計は横ばいです。

これを具体的な数字で比較してみると以下になります。

結果として総合損益率は約3倍の差が生まれます。

同じ商品でも再投資型か受取型でこのくらいの差が出ますから適当にコース選択するのはかなりの機会損失になる可能性があります。

基本的に、分配金がすぐに必要でなければ再投資型にして運用効率を高めた方が良さそうですね。

あとは再投資するタイミングとしては、基準価格が下がったときになるべく多くの口数を買うことができれば最高ですね。

②予想分配金提示型の仕組みをおさらい

再投資型のメリットが最大限発揮されるのは、このファンドの基準価格が大きく下がった時です。基準価格が大きく下がるタイミングで分配金を再投資することで、平均単価を下げることができるのでその後の上昇相場で恩恵を受けやすくなります。

ここでポイントになってくるのが、AB米国成長株投信C・Dコースは毎月どのくらいの分配金が支払われるのかです。

このファンドは、確か運用益がたくさん出ているときは多めの分配金が出るはずですよね?逆に運用益があまり出ていないときは分配金が少なくなったり0にもなりますよね。

ご名答です。ちなみに分配方針は以下になります。

この仕組みのおかげで、受け取る分配金は比較的に安心して使える分配金なんですよね。元本を取り崩してまでは出しにくいから素敵です。あれ?でも再投資型との相性って。。。

鋭いですね。再投資型と予想分配金提示型の相性の悪さについて次に解説します。

③予想分配金提示型と再投資型の相性が悪い理由

安い時にたくさん買うことで平均単価を下げ、その後の上昇相場で恩恵を受けれるのが再投資型の最大のメリットです。ただ予想分配金提示型ファンドは、相場が下がった局面では分配金が出にくい仕組みになっています。

むしろ、上昇局面で多くの分配金を高い基準価格で再投資しますので、平均単価は上がりやすいです。

え??ならばこのファンドの再投資型を選ぶのって駄目じゃない??かわ吉さんは私たちを騙したの????

落ち着いて!!このファンドの投資対象である米国株と予想分配金提示型の再投資型は相性は良いんです。

出所:アライアンスバーンスタイン

アメリカ株は常に最高値を更新し続けている株式市場です。このような市場であれば高値圏で再投資して平均取得単価が上昇してもそれ以上に株価が上昇しているので問題はないと思います。

むしろ予想分配金提示型日本株市場や新興国市場のように右肩上がりではない株式市場との相性は最悪かもしれません。

長期的にはAB米国成長株投信の再投資型は報われる可能性が高いということですね。ただ再投資することで平均取得単価は必ずしも下がるとは限らないということですね。

そういうことです。

まとめ

今回は、AB米国成長株投信C・Dコースの再投資型を選択した際の注意点について解説しました。

まとめると以下になります。

分配金などのインカムがすぐにいらないのであれば運用効率を考えて再投資型を選択しましょう

分配金を再投資して最大限のメリットを発揮するためには基準価格が大きく下落したときに分配金を再投資して平均取得単価を下げその後の上昇相場で恩恵を受けること。ただ予想分配金提示型では基準価格が大きく下がった時に分配金を少なくしたり0にしてしまう。

ただこのファンドの投資対象であるアメリカ株と予想分配金提示型の仕組みは決して悪くないから再投資型を選択してもメリットはある。ただ平均取得単価は下がりにくい。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信についてもっとくわしく知りたい方は以下の総集編記事をご覧ください。分かりやすくまとめているつもりです(笑)

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