経済の話

【他人のパフォーマンスと競うな!!】投資をする本質的な意味とは

2021年3月10日

こんにちは。かわ吉です。

投資のノウハウ本って書店に行くとたくさん置いてあります。内容も役立つものから難解なものまであります。これらの本の大半は投資テクニックが中心に書かれていることが多いですが、投資の本質について触れられている本はあまり多くありません。

『投資の本質』ってなんだろうと改めて考えてみるとそれは『自分のやりたいことを叶えるための手段』だと思うんです。異論は認めます(笑)

ここがしっかり決まっていないと投資は続けられないと思います。続ける目的がなければ、モチベーションも高くならないですから投資は続きません。

たとえば、老後2,000万円問題を解決するためには、月50,000円の積立を仮に25年続けないといけないとします。この老後の不安を解決するために老後2,000万円を準備するわけです。準備するために月50,000円を積み立てないといけないんです。つまり、別の方法が見つからない限りこの積立をやめてしまうと老後2,000万円の準備ができなくなり、極論老後破産してしまうかもしれません。

そして月50,000円の積立も定期積立では利回りが足りません。かといって年15%の利回りも不要です。このように目的(ゴール)を決めると投資期間・投資金額・必要利回りが大方決まってきます。

投資の軸が決まれば、手段がおのずと決まってきます。目標と手段が大きく異なっていれば、ちばけた高い必要利回りやぶっとんだ投資金額や投資期間になります。つまり、それが実現可能かどうかまたは最適な手段なのかどうかが自分で精査できます。

目的とそれに適した手段があればあとは実践するだけです。最初にしっかり目的と手段を合わすことで他の投資家のパフォーマンスが気にならなくなります。これは最高です。投資をしていて最も邪魔をするのが他人のパフォーマンスです。

ぶっちゃけ他人の運用パフォーマンスなんて気にするメリットはゼロです。神経擦り減らしてトレンドに流されて間違ったタイミングで間違った判断をしてしまう要因になります。

仮に目的を達成するために必要利回りが年5%であれば、年10%の人のパフォーマンスに嫉妬する必要なんてないはずです。なぜなら、あなたは年5%のリターンで目的を達成できるのですから。過度なリターンを狙うことで過度なリスクを取る必要はありません。年10%の人に嫉妬すべき人は、投資する目的が『誰よりも高いパフォーマンスを上げること』である人だけです。

常に誰よりも高いパフォーマンスを永久に上げ続けることは不可能です。パフォーマンスを上げるためだけに投資する人生はいばらの道です。もし投資する明確な目的がなく投資をしている人は、SNSやYouTubeなどの投資インフルエンサーの意見を鵜呑みにして投資対象をころころ変えてしまう原因になります。

それが結果的に長期投資ができずにパフォーマンスが悪くなり下手をすると疲れて投資自体をやめてしまうリスクだってあるわけです。

そうなると金融機関で資産運用のアドバイザーをしている私たちの仕事も無くなってしまうわけで困ります。(笑)

つまり、最初は『エイヤー』でとりあえず投資を始めてみるのも良いと思います。ただ長期的には、投資する目的を後付けでもいいので決めるべきです。目的が決まれば、それに必要な手段が決まります。目的と手段が決まれば軸が決まります。軸が決まれば他人のパフォーマンスが気にならなくなります。他の人が気にならなければきっとあなたの目標は達成できるはずです。

50㎞先の場所へ移動するのに車は最適なツールの一つです。でももしあなたの目的が10m先の場所へ移動することなら車のエンジンをかけている間に歩いていけば先にたどり着けます。別に平均速度の速い車をうらやましがることはないと思います。なぜならその速さはあなたに必要ないからです。

自分に何が必要で何が不要かを判断できれば、おのずと最適な手段が目の前に現れるはずです。

改めて投資する意味は考える意義はあるはずです。

今回は哲学っぽくなってごめんなさい(笑)

ではまた

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