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【日本株インカム投資】日本株厳選ファンド・円コースの中身とは??

2023年6月5日

こんにちは。かわ吉です。

先日のブログで最適な日本株のインカムファンドとして『日本株厳選ファンド・円コース』を紹介しました。

このファンドが最適な日本株インカムファンドであると感じた理由は以下の3つになります。

このファンドの主な概要については前回の記事で解説しておりますので、概要についてご興味ある方は、まず前回の記事からご覧ください。

今回は、前回の記事で紹介できなかったっこのファンドの中身について整理していきます。

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

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ポートフォリオの概要

まずはこのファンドの資産構成比率から見てみましょう。

このファンドの資産構成は、現物株式86.2%・先物株式13.8%となっています。

現物株式については、プライム市場(グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据えた企業向けの市場)に100%投資しています。つまり、新興企業というよりは、比較的規模の大きい企業が投資対象となっています。

続いて組入上位10業種をチェックしましょう。

では具体的な組入銘柄はどうでしょうか??

投資比率は、1銘柄あたり5%程度で抑えられている印象です。業種は比較的分散されていますね。

では最後にポートフォリオの特性値について見てみましょう。

予想PERは市場より低いです。これはこのファンドの運用方針である『割安と判断される銘柄への投資』を体現していますね。

気になる点は、予想配当利回りです。組入銘柄の配当金は、投資信託の分配原資になりますから重要なファクターです。

このファンドの分配金2023年5月時点の分配金利回りは、9%台です。分配金の原資を配当金で確保したとしても残りの5%~6%程度はキャピタルゲインで確保する必要があります。そのように考えると、組入銘柄の株価が上昇しなければ今の分配金を維持するのは少し難しいかもしれません。この点には注意が必要ですね。

市場環境と運用状況・今後の運用方針

以下は、委託会社である三井住友DSアセットマネジメントの見解です。

■市場環境■

4月の日本株式市場は上昇しました。月初は、想定を下回る米国の経済指標を受けて、軟調な展開となりました。その後、同国でインフレや景気不安が和らぐ中、植田日銀総裁の就任会見を受けて金融緩和策が続くとの見方が広がり、持ち直す展開となりました。

また、米著名投資家による日本株への追加投資観測も相場を後押しする材料となりました。

下旬は、決算発表が始まる中、業績の先行きを悲観する動きとはならず、米国で地銀の預金流出による金融不安が再燃する場面があったものの、株式市場全体への影響は限定的でした。月末には、日銀の金融政策決定会合で金融緩和策の現状維持が決定されてことを好感し、上昇しました。

★運用状況と今後の運用方針★

4月の取引は、株価の割安度やファンダメンタルズ(基礎的条件)を勘案し、中外製薬やセコムなどを買付ました。一方、三菱重工業や信越化学工業などを売却しました。

日本株式市場は、当面はレンジ相場になると予想します。足元の世界景気が減速局面にあることが株価の重石になりますが、政府による経済対策が景気を下支えするほか、コロナ禍からの経済活動再開の下で個人消費、インバウンド消費による内需押し上げ効果も期待されます。

その後は、インフレや雇用情勢をにらみながら、欧米における金融引き締めの着地点が見え始めるほか、金融システム不安に起因した世界景気の先行きに対する警戒がさらに和らぐことによって、株式市場は堅調な展開になると予想します。

今後の運用方針としては、引き続き、わが国の株式でフリーキャッシュフロー利回り、資産や利益等から株価の割安度を評価し、バリュー重視で抽出した銘柄の中から、事業の将来性、経営力、財務内容等を勘案して今後の株価上昇が期待できる銘柄を厳選して、ポートフォリオを構築しています。

また同一セクター内でも業績格差が拡大する傾向が続くと見ていることから、業績見通しを精査し、堅調な業績が見込める企業への選別投資を進めていく方針です。

日本株ファンドでインカムを狙う方法も模索したい

米国の著名投資家も日本株に注目していることもあり、我々個人投資家も日本株への投資もしっかり検討したいですね。

毎月インカムを狙える日本株ファンドとしてはこのファンドは悪くないと考えています。

ただ、分配金利回りとファンドの予想配当利回りの乖離が大きいのでこの点には注意したいですね。このファンドの動向について今後も追ってみようと思います。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

米株・先進国株に投資しながら毎月インカムを狙うのであれば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースもしくはインベスコ世界厳選株(毎月決算型)が最適だと考えています。

中国や韓国などの先進国よりの新興国ではない市場に投資しながらインカムを狙う手段はこちらが有力だと考えています。



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