こんにちは。かわ吉です。
インドやブラジルなどの今後人口増加が期待できる国の株式へ投資しながらインカムを狙うのであれば、現時点の最適解はピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型だと考えています。
このファンドの詳細については以下の記事で解説しました。
短期的には新興国と先進国の経済成長率の差は拡大する可能性が高いです。
そのように考えるとこれまで先進国株式や米国株式を中心としたファンドへの集中投資では、安定したインカムが狙えない可能性もあります。
そのようなこともあり、個人的には新興国株にも分散投資してインカムを狙うべきだと考えています。
ただ、経済成長率格差が拡大することで、本当に新興国株式に追い風になるのかはしっかり理解しておきたいですね。
そして、新興国株式への投資に当たって経済成長率格差の拡大以外にどのようなことに着目すべきかも把握しておきたいですよね。
そんな疑問に答えるために、このファンドの委託会社であるピクテ・ジャパンよりレポートが発行されました。
今回は、このレポートをまとめてみようと思います。
このレポートのポイントは以下の3つです。
この記事が、読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
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経済成長率の差は、再び拡大することが予想される
過去20年余りのトレンドを見ると、新興国と先進国の経済成長率の差が拡大している局面では、新興国株式の相対的なパフォーマンスの改善がみられました。国際通貨基金(IMF)予想では、2023年~2024年にかけては、新興国は先進国を上回る経済成長が予想されています。
過去平均を下回る新興国株式のPER
新興国は先進国を上回る経済成長が予想されるなか、新興国株式の株価収益率(PER)は、過去平均(1995年12月末~2023年4月末)を下回っています。新興国株式は、堅調な業績が継続する一方、株式市場では米国のテクノロジーセクターなどの成長株が注目を集めるなかで見過ごされてきたことなどが、PERが低水準となった背景だと考えられます。
PERが水準が低いほど、その後の株価上昇率が高い傾向
新興国株式のPERの水準別にその後の株価騰落率をみると、過去の実績ではPERの水準が低いほど、その後の株価上昇率が高くなっています。2023年4月末の新興国株式のPERは12.4倍です。過去の実績(1995年12月末~2023年4月末)で13倍未満をつけたときには、株価は1年後の平均で26%、3年後で同59%、5年後で同81%上昇しています。
他の株式やREITと比べて低い水準である新興国株式のPER
新興国株式のPERは、12.4倍(2023年4月末)と他の株式やREITと比べて低い水準です。当ファンドの投資対象のPERは、8.0倍とさらに低い水準です。
見通し
新興国の株式市場については、1)先進国を上回る経済成長期待、2)中国経済再開の動き、3)米ドルに対して割安な新興国通貨、4)割安な株式のバリュエーションなどが、今後の株価上昇のポイントになると見ています。
今後も地政学リスクの高まり、米国の金融政策動向などが金融市場のボラテリティ(価格変動)を高める要因となる可能性について留意する必要があります。市場全体が大きく調整し、リスク回避の動きが強まる局面では、新興国株式市場もまた大きく調整する可能性も考えられます。
ただし、市場の調整局面でも、新興国株式市場の一段のPER縮小のリスクは比較的小さいとみており、中長期的な投資機会となる可能性も考えられます。
かわ吉の見解:これを機にポートフォリオの偏りを修正したい
長期的に見ると、ポートフォリオの中心は先進国株や米国株中心でOKだと思います。
しかし短期的には、先進国株より新興国株がアウトパフォームする局面もあると思います。現状、そのようになる要素は揃っていると感じています。
そうなれば必要な行動は、ポートフォリオの一部見直しです。
これを機に新興国株式への投資比率を少し高めてみるのはいかがでしょうか??
これらの投資対象に投資しながら毎月のインカムを狙うのであれば『ピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)』が有力候補になると考えています。ただし、このファンドには中国株や韓国株など比較的先進国よりの新興国株は組み込まれていませんからご注意ください。
以上、お役に立てれば嬉しいです。