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【考察】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースよりもインベスコ世界厳選株式オープンへの人気が高まっている理由

2023年7月10日

こんにちは。かわ吉です。

今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりも世界厳選株式オープンへの人気が高まっている理由について考察してみます。

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

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そもそも本当にインベスコ世界厳選株式オープンの人気は高まっているのか??

そもそも本当にアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースよりもインベスコ世界厳選株式オープンの人気は高まっているのでしょうか??

結論から言うと、YESです。

そのように考える根拠は以下の2つです。

①インベスコ世界厳選株式オープンに関連する記事のアクセス数

②投資信託の資金流入額

まずは①から解説します。

こちらの表をご覧ください。

これは過去3か月の表示回数ランキングTOP10です。表示回数=PV数ではありません。

『表示回数=人が検索した回数』という認識でOKです。

この結果を見るとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースはまったくランクインしていません。一方で、インベスコ世界厳選株式オープンに関する検索ワードは6つもランクインしています。

1,2年前は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dに関する検索ワードが上位を独占していたのに。ネットの世界は流れが早い。。。

続いて②について解説します。

まずは2023年4月時点の投信資金流入上位TOP10をご覧ください。

インベスコ世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし・毎月決算型)には、547億円の資金が流入しています。金額が大きすぎて意味が分かりませんね。もちろん、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信についてはどのコースも上位にランクインしていません。

では次に、資金流出ランキングTOP10をご覧ください。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信CコースとDコースがランクインしています。Cコースが▲85億円、Dコースが▲255億円も流出しています。

インベスコ世界厳選株式オープンの検索件数と純資産は爆増した一方で、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信については検索件数も少なく純資産も大きく減少していることを考慮すると、人気はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信からインベスコ世界厳選株式オープンに移っていると言っても間違いないでしょう。

では、本題であるアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースよりもインベスコ世界厳選株式オープンへの人気が高まっている理由について解説します。

①大半の投資家は分配金の量を重視する

直近1年でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信とインベスコ世界厳選株式オープンの大きな違いは分配金実績です。

インベスコ世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし・毎月決算型)については、1万口あたり150円の分配金を安定的に出しています。一方で、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースは1年以上分配金実績がありません。Dコースについては、分配金が回復基調にありますが、直近1年で見ると分配金の量は控えめになっています。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースは予想分配金提示型となっています。これは、基準価格に応じて受け取れる分配金が変動します。具体的な分配方針は以下になります。

端的に言うと、『基準価格が上昇しているときは多めの分配金を出すけど、下落しているときは分配金を減らしたり0にするよ!!』ということです。

この仕組みの最大のメリットは、分配金の大半が利益から受け取れるということです。つまり、分配金の量より質を重視します。

だから、一時期はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの人気があったとき、投資家の大半は分配金の量より質を重視するからこれらのファンドを買っていると考えていました。

ただ、基準価格が低迷し分配金実績が悪化すると、予想以上に人気がなくなったので、投資家は分配金の質ではなく量を最優先することを実感しました。

②証券会社や銀行が乗り換えを提案している

証券会社や銀行がアライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーにインベスコ世界厳選株式オープンへの乗り換えを提案しているのでないかと予想しています。あくまで憶測ですが。

営業側の立場を考えると、この乗り換えは提案がしやすいと感じます。特に、分配金を重視するお客様を想定すれば『分配金が安定しないファンドではなく、分配金が安定しているファンドへ切り替えてみませんか?』と提案しやすいと思います。

分配金目的の投資家が、分配金の出ないファンドを長期保有するインセンティブはありませんから。特に含み益が出ている場合であれば、なおさら乗り換えるデメリットもありませんからね。

ただ、保有投信を全解約して別商品への乗り換えは慎重に行うべきです。営業マンのいる証券会社や銀行であれば、買付時に手数料がかかりますからね。手数料を払い過ぎないためにも慎重に判断しましょう。

あと、投資の基本は長期&分散投資です。分配金のみに着目して、1つのファンドに集中投資すると、想定外の損失を被るリスクが高まります。短期的な視点で投資をすることも同様です。どのような相場局面にも強いファンドは存在しません。それぞれのファンドに得意・不得意な相場はあります。

それは分配金実績にも影響します。現に、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの直近の分配金は200円でインベスコ世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし・毎月決算型)の150円を上回っています。短期的な視点で投資判断をすると、狙える分配金も減少するかもしれません。

まとめ

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースよりもインベスコ世界厳選株式オープンへの人気が高まっている理由について解説しました。

理由については以下の2つだと考えています。

①大半の投資家は分配金の量を重視する

②証券会社や銀行が乗り換えを提案している

短期的な視点で投資判断をせずに、長期的な視点で投資判断をしましょう。投資対象は、『インベスコ世界厳選株式オープンもしくはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信のどちらか』ではなく、両方に投資することも大切なことだと思います。

以上、お役に立てれば嬉しいです。



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