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【知らないと厄介】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーが抱える3つのストレスとその対策

2023年7月6日

こんにちは。かわ吉です。

今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーが抱える3つのストレスとその対策について解説します。

何かと人気のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信ですが、これを保有することで感じるストレスもあるので投資する前にこれを知っておけば余計な不安を感じないで済むと思います。

ストレスとその対策についても解説するのでホルダーの方にもお役に立てる内容となっています。

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

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①分配金が不安定になることによるストレス

1つ目は『分配金が不安定になること』によるストレスです。このストレスを解消する方法としては、『分配金が安定しているファンドと組み合わせて保有する』です。

詳しく説明します。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースは予想分配金提示型となっております。

予想分配金提示型は、投資信託の一種であり、運用会社が将来の配当(分配金)の予想を投資家に提示するスタイルを指します。通常、投資信託はその運用成績に基づいて分配金を支払いますが、予想分配金提示型では、運用会社がある程度の目安となる予想分配金を事前に公表します。

予想分配金提示型のメリットは、投資家が将来の収益を予測しやすいという点です。これにより、投資家は将来の収益性を考慮しながら、投資判断を行うことができます。また、予想分配金が高い場合、投資家はより多くの収益を期待できるかもしれません。

ちなみにアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配方針は以下になります。

決算日前の基準価格の水準に応じて、受け取れる分配金が予想できます。過去の実績から判断すると、このファンドは基準価格が11,000円を下回ると分配金が0になる傾向があります。

相場環境が良いときは、分配金が増える傾向がありますが、悪い局面では分配金が0になる期間が長期化するリスクがあります。そのような状況になると、『このファンドをこのまま保有し続けて良いのか??』『分配金が出ているファンドが他にあるのに自分の保有しているファンドは分配金が0になっていて損した気分』とストレスを感じやすくなります。

そのようなストレスへの対策としては、『分配金が安定しているファンドと組み合わせて保有する』ことが有効だと思います。

分配金が安定しているファンドは、多くありません。安定しているように見えて実は減配基調になっているものもたくさんあります。

だから、ファンド選びを間違えると余計にストレスを溜めてしまうリスクもあります。

そこで現時点(2023年6月)で、オススメできるファンドは『インベスコ世界厳選株式オープン<毎月決算型>(為替ヘッジなし)』です。

このファンドは、2017年1月以降、毎月の分配金150円を出し続けています。さらに基準価格も2023年6月30日時点の基準価格は9,182円となっており、タコ足分配ファンドのような低い基準価格になっていません。現時点ではインカム狙いの投資家にとって最適なファンドの1つだと思います。

ただ、このファンドに明確な分配方針はありません。だから、いつ分配金が減配になるか分かりません。このファンドを保有する際は、このファンドの動向をしっかりチェックしておくべきです。

『わー。それは面倒だな。』と感じた人、ご安心ください。このブログでは月1ペースでこのファンドの分配金報告と運用状況をまとめた記事を更新しています。それらの記事をチェックいただければ十分だと思います。

このファンドの注意点については以下の記事で解説しています。

②高い運用管理コストから感じるストレス

2つ目は『高い運用管理コストから感じるストレス』です。このストレスを解消する方法は、『松井証券を活用して実質的な手数料率を下げる』です。

詳しく説明します。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの信託報酬を含めた運用管理コストは年1.727%です。ぶっちゃけこれは高い水準です。三菱UFJ国際投信の『eMAXISシリーズ』は信託報酬が年0.1%を下回るものも多いですから、この差は歴然です。

この高さについて分配金が出ているときは、許容できるのですが、出ていない期間が長期化すると、高い手数料を払い続けていることにストレスを感じるようになります。

運用管理コストが高いと以下のようなデメリットがあります。

  1. 収益の削減:高い信託報酬は、投資収益を減少させる要因となります。投資家は収益を追求するために投資を行っていますが、高い信託報酬はその収益を相対的に低下させる可能性があります。
  2. 長期的な影響:信託報酬は毎年の運用利益から差し引かれるため、長期的な視点で見るとその影響は大きくなります。時間の経過とともに、高い信託報酬が積み重なり、投資収益を制約する可能性があります。
  3. パフォーマンスの厳しさ:高い信託報酬を支払っている場合、運用マネージャーに対しては高い期待が寄せられます。しかし、高い報酬を正当化するだけのパフォーマンスを実現するのは難しい場合もあります。高い報酬に見合った投資成果が得られないと、投資家の期待に応えることが難しくなります。
  4. 投資家の利益との調整:高い信託報酬は、投資家の利益と運用会社の利益との間にバランスを取る必要があります。高い報酬は運用会社の利益を増やす一方で、投資家にとっては投資収益の一部を支払うことになります。そのため、報酬のバランスが取れていない場合、投資家の利益が損なわれる可能性があります。

だから、基本的には運用管理コストが低いファンドの方が好ましいのは周知の事実です。ただ、ファンドを活用してインカムを狙うとなると、運用管理コストの高いファンドを活用せざるを得ないというのも1つの事実です。運用管理コストの低いインデックスファンドで分配金があるものはほぼないと言っても過言ではないです。あったとしても分配金利回りが低すぎて全く魅力的ではありません。

そのように考えると、運用管理コストの高いこれらのファンドと上手な付き合い方を考えた方が得策です。これらのファンドと上手な付き合い方をするには、『松井証券』の存在を無視することはできません。

松井証券には、販売会社が受け取る信託報酬のうち、0.3%を超える部分を投資家に還元する『投信毎月現金還元サービス』があります。

たとえば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの場合に還元される金額は以下になります。

年0.45%の還元を受けることができるので、実質1.277%で運用することができます。ここまで下がればインデックスファンドの平均コストよりは高いですが、アクティブファンドの平均である年1.45%よりは低いコストで運用できます。

さらにこの還元を受けることで得られるメリットは2つあると考えています。

①分配金実績が芳しくない状況でも、高い手数料を許容できる

→手数料の一部の還元を受けることで、分配金が出なくても我慢できる

②インカムの安定的な収入源が増やせる

→ファンドの分配金は相場環境に影響を大きく受けるが、手数料の還元分は大きな変動なし。

ぶっちゃけ運用管理コストの高いファンドを運用するのであれば松井証券を使わない手はないです。

ファンドを松井証券で保有するだけで(=特別な申し込みは不要)、還元を受けることができますし、これを受けることで分配金が減少することもありません。さらに買付時もノーロードなので、楽天証券やSBI証券と手数料体系はほぼ同等です。

すでに他の証券会社でこれらのファンドを保有中の人も安心してください。ファンドをそのまま移管すれば、同等のサービスを受けることができます。

『善は急げ』です。リンクを貼っておきますので、興味ある方は是非、口座開設してください。このサービスにデメリットなんてないですよ。

ノーリスクでできる対策です。

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松井証券 公式ページ

③集中投資によるストレス

最後は『集中投資によるストレス』です。このストレスを解消する方法は、『ファンドのコンセプトをしっかり腹に落とす』です。

詳しく説明します。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の組入銘柄は、2023年5月末時点で57銘柄です。

組入銘柄数が57銘柄ということは少し集中投資ぎみです。S&P500種指数に連動するファンドは500銘柄ですし、全世界株式型や全米株式型は3,000銘柄以上に分散投資されていますからその差は歴然です。

ちなみに集中投資のデメリットは以下になります。

  1. リスクの増大: 集中投資は、限られた数の銘柄や資産に投資するため、ポートフォリオのリスクが増大します。銘柄やセクターに特定のリスクが存在する場合、それがポートフォリオ全体に波及する可能性があります。また、銘柄の不振や業績の悪化が大きな影響を与えるため、リスクを分散させることができないという弱点があります。
  2. ボラティリティの増加: 集中投資は、銘柄や資産のパフォーマンスに大きく依存するため、ポートフォリオのボラティリティ(価格変動の波及)が増加する可能性があります。銘柄ごとの価格変動が大きい場合、ポートフォリオ全体の価格変動も大きくなり、投資家にとっての不安定性が高まる可能性があります。
  3. 分散効果の欠如: 集中投資では、ポートフォリオ内の銘柄数が少なくなるため、分散効果が限定されます。分散投資は、リスクを分散し、ポートフォリオ全体の安定性を向上させるための一般的な手法です。しかし、銘柄数が限られている場合、リスクがポートフォリオ全体に集中する可能性が高まります。
  4. 情報リスク: 集中投資では、投資家が選んだ銘柄や資産に関する情報を正確かつ適切に収集することが重要です。十分な情報が得られない場合、銘柄のリスクや成績の予測が困難になります。情報リスクは、集中投資において重要な要素であり、情報の不備や不確実性が投資判断に影響を及ぼす可能性があります。

以上がデメリットですが、逆を言えばしっかりとした銘柄選定ができれば、ずば抜けたパフォーマンスが期待できます。

だから、大切なことは集中投資していることを理解した上で、そのファンドのコンセプトや銘柄選定能力が高いかどうかを自分の腹に落としておくことです。

具体的な対策としては、目論見書や月次レポートを読んで、しっかりこのファンドのコンセプトを理解することです。

ちなみにアライアンスバーンスタイン米国成長株投信のコンセプトは、「卓越したビジネス」で稼いでいる企業への厳選投資です。

特定のセクターに集中投資するわけではなく、持続的な利益成長が期待できる企業かどうかが選定基準なので、いつの時代においても伸びる企業へ投資する方針という認識でOKだと思います。

現時点では、アライアンスバーンスタインの集中投資(=厳選投資)は、圧倒的な強みになっていると考えています。15年以上このコンセプトで運用し続けた実績もあります。安心して長期保有できるファンドの1つだと思います。

ちなみに『目論見書や月次レポートを読むのが面倒だな。。。』と感じた人はご安心ください。かわ吉ブログでは月次レポートや特別レポートの内容をまとめた記事も更新しています。それらを読んでいただければ、ご自身で目論見書や月次レポートを読む必要はなくなります。

まとめ

今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーが抱える3つのストレスとその対策について解説しました。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースはインカム狙いの投資家にとって最適なファンドの1つです。ただ、このファンドを保有することで感じるストレスがあるのもまた事実です。

ただし、このストレスは十分対策が可能なので、このファンドを保有する際はしっかりこのような点も理解することをオススメします。

この記事が読者のお役に立てれば幸いです。

以上!!

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