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【5,000億円到達】インベスコ世界厳選株式オープンの好調なパフォーマンスとその理由

2023年7月13日

こんにちは。かわ吉です。

インベスコ世界厳選株式オープンの純資産総額は、5,000億円を突破しました。

これを記念してインベスコより特別レポートが発行されたので、今回はこの内容をまとめてみようと思います。

今回のレポートの構成は以下になります。

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

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運用責任者からのメッセージ~リスク分析を一段と重視した厳選投資を実施~

変化の激しい投資環境下、個別銘柄およびポートフォリオ全体のリスク分析を一段と重視した厳選投資を実施。偏りのないバランスの取れたポートフォリオ構築により、様々な市場環境に対応。

運用責任者 ポートフォリオ・マネージャー兼グローバル株式チームヘッド:スティーブン・アネス

コロナショック後の過去3年、世界の株式市場は、サプライチェーン問題、ロシア・ウクライナ問題、インフレ率の大幅上昇、超低金利環境から大幅利上げの転換等、様々な環境下に晒されてきました。

そうした変化の激しい投資環境において、運用チームでは一貫した投資哲学に基づき、個別銘柄の厳選と確信度の検証を徹底的に行い、環境変化に対応した個別銘柄およびポートフォリオ全体のリスク分析を一段と重視した運用を行ってきました。

運用チームでは、短期的な市場トレンドやコンセンサスに左右されない長期的視点から銘柄選択を行い、特定の業種や投資テーマなどに偏りのないバランスの取れたポートフォリオを構築することで、どのような投資環境においても、より高いパフォーマンスが発揮できる運用を目指しています。

「世界のベスト」の運用実績~足元、相対的に好調なパフォーマンス~

<為替ヘッジなし>(毎月決算型)のパフォーマンス

過去3年間のパフォーマンス推移

同カテゴリー・ファンドのパフォーマンス比較

Q1:運用実績を見ると、足元のパフォーマンスが好調です。この背景を教えてください。

2020年に運用チームが現体制となって以来、投資環境が大きく変動する中、個別銘柄リスクに加えて、ポートふぃりお構築時に国、セクター、通貨等によるリスクの分析を一段と重視した運用を行ってきたことが、パフォーマンス向上に繋がったと考えます。

また、コロナショックやその後のボラティリティ(変動性)が高まる市場環境下、株価下落の局面を捉えて「成長」、「配当」の観点から魅力的であると評価していた企業に「割安」な株価水準で投資できたことも、好調なパフォーマンスの要因と考えています。

運用チームでは、短期のトレンドや市場のコンセンサスに左右されない長期的視点での投資を厳格に行っています。この取り組みの例として、株価が「割安」となったタイミングを捉えて組み入れを行った投資事例を2つご紹介します。

①エヌビディア(米国・情報技術)

◆企業概要

3次元(3D)グラフィックス半導体と関連ソフトウェアの設計・開発・販売を手掛ける。

◆組入開始時期

2022年5月

◆同社への評価と投資行動

運用チームでは従来より、長期的な実績を持ち今後も高い成長が期待できる優良企業として、同社へ前向きな評価をしていたものの、バリュエーション(株価水準)の高さを考慮し、投資タイミングを慎重に検討していました。

2022年に入り、長期金利の大幅上昇に伴うテクノロジー株の下落、過剰在庫への懸念、中国の成長鈍化、暗号通貨の下落等の影響を受け、同社の株価は低迷。

株価は大きく下落したものの、同社はAI(人工知能)のハードウェアやソフトウェア市場でのグローバルリーダーとして強固なポジションを確立しており、今後、従来のゲーム事業だけはなく、AI市場での成長が期待できる、などの点から、長期的な成長力は損なわれていないと判断し、割安感が高まったタイミングでの新規組入を実施しました。

2023年に入り、株価は大きく上昇。同社の成長性への評価は変わらないものの、株価上昇により利益確定のため組入比率を徐々に引き下げました。

株価と組入比率の推移

②コカ・コーラ(米国/生活必需品)

◆企業概要

コカ・コーラをはじめとする清涼飲料水を製造販売する世界的な清涼飲料メーカー。

米インターブランド社による世界ブランド価値ランキングで常に上位に入るブランド力を誇る。

◆組入開始時期

2020年7月

◆同社への評価と投資行動

世界の中間所得者増加による消費拡大の恩恵が期待できることや、潤沢なキャッシュフローを背景に過去40年以上にわたり配当を継続(2022年末時点)している点などを評価していたものの、バリュエーションの高さを考慮し、投資タイミングを慎重に検討していました。

2020年、新型コロナウイルス感染対策による行動制限の影響から、外食やイベント等での売上が多い同社の業績悪化への懸念が広がり、株価は低迷。

株価は低迷しているものの、①同社の圧倒的なブランド力と価格決定力から、ロックダウンや行動制限の中でも、レストランなど外食やイベントでの消費などから、自宅を中心とした消費行動の移行に対応できる、②新経営陣の下、事業は長期的な改善の道を歩み始めており、より利益率の高いビジネスの拡大が期待できる、などの観点から株価の割高感が薄れたタイミングでの新規組入を実施しました。

株価と組入比率の推移

Q2:確信度の高い銘柄を厳選するために、どのような視点で選別をしているのか教えてください

「世界のベスト」は特定の業種や投資テーマに限定して投資を行うファンドではありません。幅広い国・地域・業種の中から、長期的視点で魅力的な銘柄を厳選して約40~50銘柄に絞り込み、偏りのないバランスの取れたポートフォリオを構築します。

より確信度の高い銘柄だけを厳選し、特定の業種などに偏らないように選別している運用チームの視点を実際の投資事例と共にご紹介します。

マイクロソフト

◆企業概要

世界的な大手ソフトメーカー。Windows、Officeなどの主力製品を有し、クラウド・プラットフォームも手掛ける。

◆同社への評価と投資行動

同社のビジネスモデルは、「テクノロジー」企業というよりも、人々の生活に欠かせない製品・サービスを提供するという意味では「生活必需品」の企業に近いと考えています。

WindowsやOutlookは、「生活必需品」の中でも、例えば歯磨き粉やミネラルウォーター、お菓子などと比べて、他の製品に置き換えることは難しいと考えられる点が同社の競争力の高さに繋がっています。

テクノロジー企業の中では、アップルも非常に高い競争力を持つ企業であり「生活必需品」の企業に近い側面があると考えています。また、マイクロソフト、アップル共に今後の高成長を見込めるAI(人工知能)市場の恩恵を享受できる企業であると考えています。

特にマイクロソフトに対して運用チームでは、ビジネスシーンにおけるソフトウェアでの強固なポジションを確立していることに加えて、Word、PowerPoint、Outlookなどのすべての製品へのAI導入を進める方針を発表するなど、積極的な事業展開を評価しています。AI市場拡大による同社の成長性への確信度が高いことから、情報技術セクターの中では、アップルよりマイクロソフトを現時点で選好しています。

このように運用チームは、多角的な独自の視点で、より確信度の高い銘柄を選別し、特定の業種などに偏りのないバランスのとれたポートフォリオ構築に努めています。

株価と組入比率の推移

Q3:今後の投資方針や、最近着目している国・地域や企業などについて教えてください。

【個別銘柄選択の重要性が高まる環境下、引き続き「成長」「配当」「割安」の観点から厳選投資。景気の動向に左右されにくく、持続的な成長が期待できる企業を選別する中で、独自の成長ストーリーを有する日本企業にも着目】

今後、世界株式市場は、インフレ見通しの変動、景気減速リスク等からボラティリティが高くなることが想定されます。また、市場全体で見たPER(株価収益率)などの株価バリュエーションは、長期での過去平均に回帰しつつあり、割安感が見られないことから、より個別銘柄選択の重要性が高まると考えています。こすいた不透明感の高い環境下では、配当収益による着実なリターンの獲得の重要性も高まると考えています。

当ファンドでは、引き続き「成長」「配当」「割安」の3つの観点に着目して、世界のベストと考える企業に厳選投資を行います。足元では、特に高いブランド力、市場における強固なポジション等による高い競争優位性を有し、景気動向に左右されにくい安定的な成長が期待できる企業に着目しています。昨年来の世界の中央銀行による政策金利の引き上げ、個人貯蓄の減少、信用の伸びの低下などが、時間差で今後の経済成長に影響を与える可能性があると考えるためです。具体的には、ディスカウント・ストア、飲料、日用品関連などに着目しています。

ポートフォリオの国・地域別では、米国が約4割を占める一方、「配当」「割安」の観点から魅力度の高い欧州企業も約4割の組入を行っています。日本については、配当や自社株買い等を通じた株主還元を強化する企業が増加しており、ROE(自己資本利益率)も改善してきていると考えています。魅力的な独自の成長ストーリーを有する企業が多数みられる他、日本は欧米などとは異なる独自のマクロ経済サイクルで動いていることから、ポートフォリオにおける分散投資の観点としても着目しています。

日本企業の投資例:アサヒグループホールディングス(生活必需品)

◆企業概要

ビールを中心とした酒類、飲料、食品の多様なブランド(スーパードライ、カルピス、ウィルキンソンなど)を日本、欧州、オセアニア、東南アジアなど世界各地で展開する。

◆投資の着目点

経済活動の再開や観光客増加を受けて、国内消費拡大が見込まれることに加え、2023年10月に実施される国内の酒税改正では、「第三のビール」や「新ジャンル」の税率が引き上げられる一方、アサヒのプレミアムビール等の税率は下がることから、同社への恩恵が期待できるとみています。

また、同社のブランド力と多様な商品ラインナップから、ビールの消費量が多く、ブランドビール志向が高い欧州市場の売上増加による業績への寄与も見込まれると考えます。

「配当」と「割安」の観点からも評価しています。(配当利回り:2.1%、予想PER:14.2倍、いずれも203年5月末現在)

株価と組入比率の推移

まとめ~長期保有OK~

今回は、レポートをベースにインベスコ世界厳選株式オープンの好調なパフォーマンスとその理由について整理しました。

改めて、このファンドの強みが理解できたのではないでしょうか??私自身が、どのような点でこのファンドの強みを認識できたこというと、「割安」と「企業に着目している」点です。

いくら成長企業に投資しても「割高」な状態で投資すれば高値つかみのリスクはあります。そこを敢えてしっかりタイミングを図って投資することに拘るこのファンドは強いです。

さらに「個別企業に着目している」ことにより、国やセクターなど投資対象が偏りません。いつの時代もパフォーマンスが良い国はありませんから、米国が不調な時に他国の企業へ投資することで下落を抑えることができるかもしれません。

このブログでは、このファンドを分配金中心に魅力を語っていました。ただ、なぜ安定した分配金が狙えるのかというとこのような投資コンセプトを長年継続しを実績を出し続けた結果だと思います。

インカムを狙いたい投資家には、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信と並んで最適なファンドの1つになると考えています。

ただ、運用管理コストが、年1.904%と高めの設定であることで投資家が敬遠している部分もあると思います。運用管理コストが高いだけで投資しないのはもったいない。

とある証券会社を活用すれば、年間0.5%分の手数料があなたに還元されます。

それは、このファンドを松井証券で保有することです。なぜなら、松井証券には、証券会社が受け取る信託報酬のうち0.3%を超える部分を投資家に還元する『投信毎月現金還元サービス』があるからです。

たとえば、インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)を松井証券で1,000万円保有した際の還元分は以下になります。

基準価格の変動によって還元分は若干前後しますが、年間50,000円の還元は狙えるかもしれません。もちろん、この還元分とは別に、分配金も全額受け取れます。

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以上、お役に立てれば嬉しいです。

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