経済の話

新型コロナウイルスで格差は広がる?!

2021年1月15日

こんにちは。かわ吉です。

1月8日にアメリカ経済指標の中で最も重要な経済指標のひとつである『雇用統計』が発表されました。

12月の非農業部門雇用者数は予想7.1万人増に対して結果14万人減と大幅に予想を下回る結果になってしまいました。

これは、新型コロナウイルスのパンデミックによって失われた雇用が、未だに取り戻すことができていない中で、労働市場が暗転・アメリカ経済の回復への道のりがまだまだ遠いことを意味しています。

なぜ、アメリカ労働市場は低迷しているのでしょうか??

それは感染危機が未だに収束していないからです。

7日の新規感染者数は、28万人を突破して過去最悪を記録しました。

アメリカでの新型コロナウイルスのワクチン接種は、医療従事者や高齢者などの一部の人たちのみで、一般人が接種できるのは、春以降で集団免疫の状態を達成するのは、秋以降だと言われているんです。

労働市場が悪化している中で、株式市場は上昇しました。

『バブルではないか!?』との懸念の声も多く上がっています。

なぜ、労働市場が悪化しているのに株式市場はこれをプラス材料として受け止めたのでしょうか??

それは、FRBによる金融緩和と政府による財政出動が期待できるからです。

労働市場の悪化が、株式市場にとってマイナスの材料になるのは景気拡大期の方が多いんです。

たとえば、景気拡大期というのは、堅調な労働市場と好調な個人消費に支えられて企業業績が拡大し、それに伴って株価が上昇します。

また、FRBは過度なインフレを抑制するために、政策金利を段階的に引き上げている局面でもあります。

こうした中で、突然労働市場が悪化すると、金融引き締めの中で、個人消費が落ち込むわけですから、企業業績の低迷による株安が予想されます。

しかし、今はリセッション(景気後退)局面から脱しつつあるほか、FRBは金融政策に対してすでに緩和的だし、労働市場の行方次第で緩和の拡充を宣言しています。

労働市場の悪化は、量的緩和を連想させるので、株式市場にとってプラス材料になるんです。

そう考えると普通の感覚と株式市場の動きってズレてしまっていますね。

労働市場が悪化して株価が上がるイメージってしっかり勉強した人でないと理解できないです。

コロナ後の世界はマネーサプライの膨張を要因とした資産バブルの時代になる可能性があります。

感染危機が未だに収束しない中で投資を始めた人と、いつまでたっても投資を始めなかった人の格差はどんどん大きくなっていくと思います。

投資をやらない人は、2種類あると思っていて

なんとなく投資を始めない人と、投資を始めたいけどコロナの影響で給与が減ったり職を失ったことで始められない人です。

後者のような人が増えている今はかなり残酷な世の中になっていると思います。

これからの時代は、本業だけではなく、副業などできることは全て使って乗り切りましょう!!

ではまた

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