経済の話

『投機』『投資』『資産運用』の違いとは?

2020年12月17日

こんにちは。かわ吉です。

突然ですが、運用っていろいろな言葉に変換されますよね。

投資、資産運用、投機がこれに当たります。

みなさま、この3つの言葉の意味をそれぞれ説明することはできますか??

この3つの言葉の意味がわからなければ危険です。

なぜかというと、例えばあなたは資産運用をしたいのに気づかないうちに投機をしたり投資をしてしまう可能性があるからです。

私も仕事をしていて、このようなことになってしまっているお客さまはたくさんいました。

しっかりこの3つの違いを理解すれば、予想外の大きな失敗をすることは少なくなと思います。

そこで今回はこの3つの言葉の意味を解説したいと思います。

これから投資を始めようと考えている人や、運用を始めたけどなんか違和感を感じている人にとって有益な内容になっておりますので是非最後までご覧ください。

①投機

『投機』とは、「機会(タイミング)にお金を投じる」と書きます。短期的には。「今が買い時だ!!」とか「今が売り時だ!!」などと判断し、売買を行います。

メリットとしては、短期的に大きな利益を出したり、損失を避けることができることです。

買い時や売り時のタイミングは、相場の予想やチャートの経験則によって判断します。

例えば、「大統領選は○○が勝つだろうから、○○に投資しよう」とか、「チャートは下落トレンドだから売った方が良い」といった具合に判断します。

こうした予想や経験則は当たることもありますが、外れることもあります。今回も前回と同じようなことになるとは限りません。歴史はある程度は繰り返しますが(笑)

短期的には、相場の動きって読めないですし、短期的な売買を繰り返すと大半の人は失敗することが多くなります。

投機には、ギャンブル要素があることからはまる人もいると思います。

投機がダメなこととは思いません。短期的に大きなリターンを狙いにいくのも投資の醍醐味の一つですからね。

しかし、すべての資金を投機に持っていくのはおススメできません。

致命的な損失をして、運用ができなくなる可能性があるからです。

だからすべての人に『投機』が必要とは思いません。

②投資

投資とは、「企業の資本(株式)にお金を投じる」と書きます。つまり、その会社の株主になって、その会社の長期的な利益や、配当に期待をする行為です。

メリットとしては、大きな利益を生む可能性があります。デメリットは、逆に大きな損失を被る可能性がある点です。

例えば、GAFAなどに早い時期から投資をしていれば、株価が大きく上昇して、莫大な利益が得られました。

一方で、不祥事を起こしたり、大きな損失を出すような企業に投資をしていれば、大損害を被ります。

個別企業への『投資』は、リターンが大きい反面、リスクも大きくなります。

『投資』も誰もがやる必要はなく、投資が趣味で企業分析などが好きな方だけやればいいと思います。

③資産運用

『投機』は相場やチャートに着目し、『投資』は企業に着目し。『資産運用』は、自分自身に着目します。

『資産運用』は、自分の収支状況や、保有資産・負債を把握し、それらをどう管理・運用していくかを考えます。

運用手法は再現性・継続性のあるものを用います。

具体的には、投資信託の積立等を活用した分散投資(ポートフォリオ運用)が一般的です。期間は長期です。

メリットは、長期的に高確率で成果が期待できます。デメリットは、時間がかかることです。短期的に大きな利益を上げる可能性は低いので、ギャンブル性は低く、刺激のない方法になります(笑)

日本では、『投機』や『投資』という考え方は普及していますが、『資産運用』という考え方はあまり浸透していない様子です。

一方、アメリカやイギリスでは、『資産運用』が普及しており、多くの人が資産を拡大しています。

まとめ

それぞれ3つの言葉の違いのイメージは湧きましたか??

今、ご自身がされている運用がどれに当たるのか確認してみましょう!!

もし、自分の考えと違っていればゆっくり修正していきましょう!!

今回の内容は、以下の本に詳しく書かれています。

一度読んでみてください!!きっと運用の新しい視点が見えてきます。

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