こんにちは。かわ吉です。
先日、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の4つもあるコース選びの参考として直近1年でそれぞれのコースのキャピタルゲインとインカムゲインを比較してみました。
そもそもアライアンスバーンスタイン米国成長株投信には以下の4つのコースがあります。
①Aコース(為替ヘッジあり) 年2回決算
②Bコース(為替ヘッジなし) 年2回決算
③Cコース(為替ヘッジあり) 予想分配金提示型
④Dコース(為替ヘッジなし) 予想分配金提示型
A・Bコースについては年2回決算なので分配金は基本的にMAX年2回しか出ません。一方、C・Dコースについては予想分配金提示型なので分配方針に適した水準で分配金が毎月支払われます(基準価格によっては出ない月もあり)。
予想分配金提示型について詳しく知りたい人は以下の記事をご参照下さい。
直近1年で比較した場合のキャピタルゲインとインカムゲインの結果は以下になります。
値上がり益をがっつり狙いながら定期預金も少しだけ多い利息が欲しい投資家はBコースでOK!為替リスクを取りたくない人はAコースでも可
インカムをしっかり狙いたい投資家はDコースでOK!こちらも為替リスクを取りたくない人はCコースで代用してもOK!
ただこの比較はあくまでも直近1年という短期間での比較です。
そうだよね!もし少し長い期間で比較すると結果は変わってくる??
その可能性はあります。なので今回は、4つのコースを長期で比較してみようと思います。
今回の比較の設定としては以下で行います。
2014年9月16日にそれぞれのコースを100万円ずつ買付したケース
スタートを2014年9月16日にした理由は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの設定日がこの日だからです。つまりこの4つのコースを最長で比較するにはC・Dコースの設定日がベストになります。
この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
それぞれのコースの長期間でのキャピタルゲインとインカムゲインが具体的な数字でイメージしやすくなる
どのコースが自分に合っているか分かるようになる
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
①Aコース(為替ヘッジあり)
まずはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Aコース(為替ヘッジあり)から見ていきましょう。
このAコースは年2回決算の為替ヘッジありになります。
では早速、2016年9月16日以降の基準価格の推移を見てみましょう。
基準価格は+174.42%でした。100万円投資した際のキャピタルゲインは+1,744,200円でした。
続いてインカムゲインである分配金実績を見てみましょう。
2014年9月16日以降の分配金実績は、2,270円(1万口当たりの分配金)でした。
2014年9月16日の基準価格(14,045円)で100万円買付した場合の分配金実績は、161,623円でした。
Aコースの100万円買付した場合のキャピタルゲインとインカムゲインをまとめると以下になります。
キャピタルゲイン | インカムゲイン | |
Aコース | 1,744,200 | 161,623 |
+174.42%という圧倒的なキャピタルゲインは凄い。インカムも多くはないが少し遊び金として使いたい人には十分かも
②Bコース(為替ヘッジなし)
続きましてアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)を見ていきましょう。
このBコースは年2回決算の為替ヘッジなしのコースになります。
では基準価格の推移を見てみましょう。
基準価格は+236.90%でした。100万円投資した際のキャピタルゲインは+2,369,000円でした。
続いてインカムゲインである分配金を見てみましょう。
2014年9月16日以降の分配金実績は、2,590円(1万口当たりの分配金)でした。
2014年9月16日の基準価格(14,472円)で100万円買付した場合の分配金実績は、178,966円でした。
Bコースの100万円買付した場合のキャピタルゲインとインカムゲインをまとめると以下になります。
キャピタルゲイン | インカムゲイン | |
Bコース | 2,369,000 | 178,966 |
キャピタルゲインもインカムゲインもAコースの上位互換!AコースかBコースで迷った場合は為替リスクが取れるならBコースで十分かな
③Cコース(為替ヘッジあり)予想分配金提示型
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースは為替ヘッジありの予想分配金提示型ファンドです。
このCコースは為替ヘッジありの毎月決算型です。
ではCコースの基準価格の推移を見てみましょう。
基準価格は+17%でした。100万円投資した際のキャピタルゲインは+170,000円でした。
予想分配金提示型ですから、キャピタルゲインはA・Bコースと比較するとやはり弱いですね。
しかし予想分配金提示型の強みはインカムゲインです。次にその実力を見ていきましょう。
まず設定日である2014年9月16日以降の分配金合計は、10,900円(1万口当たりの分配金)です。
2014年9月16日の基準価格(10,000円)で100万円買付した場合の分配金実績は、1,090,000円でした。
Cコースの100万円買付した場合のキャピタルゲインとインカムゲインをまとめると以下になります。
キャピタルゲイン | インカムゲイン | |
Cコース | 17,000 | 1,090,000 |
キャピタルはA・Bコースと比較すれば見劣りするけど、インカムは投資元本以上の金額の実績がある。
④Dコース(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
最後に分析するのはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコース(為替ヘッジなし)予想分配金提示型です。
Dコースは為替ヘッジなしの毎月決算型です。
では基準価格の推移を見てみましょう。
基準価格は+24.06%でした。100万円投資した際のキャピタルゲインは+240,600円でした。
A・Bコースと比較するともちろんキャピタルゲインは弱いですが、Cコースのキャピタルゲイン(+17,000円)と比較すると強いですね。
そして、重要な2014年9月16日以降の分配金合計は、11,800円(1万口あたりの分配金)でした。
2014年9月16日の基準価格(10,000円)で100万円買付した場合の分配金実績は、1,180,000円でした。
Dコースの100万円買付した場合のキャピタルゲインとインカムゲインをまとめると以下になります。
キャピタルゲイン | インカムゲイン | |
Dコース | 240,600 | 1,180,000 |
キャピタルゲイン、インカムゲインともにCコースの上位互換!インカム狙いで為替リスクを取れる人はDコースでOK!
まとめ
今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の4つのコースを長期間でキャピタルゲイン・インカムゲインを比較してみました。
結果は以下になります。
キャピタル狙いの投資家はやはりBコースでOK!
インカム狙いの投資家のDコースでOK!あわよくまとまったキャピタルゲインも狙えるかもしれない!
前回の記事で比較した直近1年の実績と比べても結論は同じでした。
もちろん過去の実績が未来を約束するものではないけどコース選びの参考にはなるはず。
基本的には、キャピタル狙いはBコースでインカム狙いはDコースでOKだけど為替リスクを取りたくない人はA・Cコースをそれぞれ選べば良いと思います。ただ若干、パフォーマンスは悪化してしまう可能性はあるけど!!といったところですね。
以上、お役に立てれば嬉しいです。
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関連記事として、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信と同じくらい人気のあるグローバルAIファンドも4つのコースがあります。コースが4つもあるとやはり選定に悩んじゃうですよね。こちらも今回同様、キャピタルゲインとインカムゲインを具体的な数字で比較してみましたのでご参考下さい。