経済の話

米大統領選を前に銃がバカ売れしている理由

こんばんは。かわ吉です。

民主党のバイデン候補が支持率でリードする中、

アメリカ株式市場では、銃器メーカーである「スミス&ウェッソン」と

「スターム・ルガー」の株価が上昇しています。

民主党大統領候補のバイデン前副大統領と、副大統領候補のハリス上院議員はともに銃規制を支持しており、この2人の躍進が続く限り、銃メーカー株の高騰も続くかもしれませんね。

いったいなぜ??

バイデン氏は、軍事用武器と大容量弾倉の販売禁止を公約に掲げています。

さらにこうした武器の所有者に対して、売却するか政府への届け出を義務付けることも求めているようです。

もしバイデン氏が勝利し、民主党が上院で多数派を奪還すれば、新たな銃規制は、あっさり成立するかもしれません。

つまりは、規制強化を警戒する人々が、銃の買いだめに走っているということです。

武器販売の資料となる連邦政府の身元調査員は、年初からの9か月で、過去最多となる2880万人を記録したのです。

昨年更新したばかりの記録2840万人を上回ったようです。

それ以外の好調な理由は?

銃メーカーは、新型コロナに伴う社会不安や、米国の複数都市で続くデモ、さらに警察予算の削減を求める声が高まっていることも要因とみられる。

「自分の身は自分で守る」これが鉄則であり、「いかなるときも

わが身は守れる準備をしておきたい」といったところでしょうか?

誰が銃を買っている??

以上のような理由から、銃を買っているのは、伝統的な銃の愛好家とは異なるこれまで銃を買わなかった黒人やリベラル、女性といった層の市民がいま銃を買っているのです。

銃砲店を対象に行った調査によると、年初来の売り上げのうち40%が、

初めて銃を買った人への販売で占めているようです。

スミス&ウェッソン【SWBI】の株価は今年すでに135%、スターム・ルガー【RGR】は51%それぞれ上昇しています。

もしかすると、仮にバイデン氏が敗北しても、米国の社会的な緊張はしばらく続き、銃販売を押し上げるとみられ、銃メーカーの株は、高値圏で推移するかもしれませんね。

考察

銃メーカーの2社の株価をチェックすると、50日平均線付近を推移しています。

それぞれこのラインを超えれば、【SWBI】は22ドル、【RGR】は85ドルがそれぞれ次のターゲットになるかな??

今の大きなトレンドであるESG投資の点から考慮すれば、銃メーカーというのは投資家からすれば、あまり魅力的な投資対象ではないかもしれません。

いずれにせよ長期で保有する株ではないと私は判断します。

アメリカで銃器販売が急増するのは、民主党出身の大統領の誕生や銃乱射事件の頻発など、銃規制強化が近いなどの懸念を引き起こすような事件を契機とすることが多いようです。

短期で株を仕込むならこのようなことを意識して仕込むと面白いかもしれませんね。

ではまた!!

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