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【徹底解説】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の評判が悪い理由

2022年2月28日

こんにちは。かわ吉です。

個人的には、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信はインカム狙いの投資家にとって最適なファンドの1つだと認識しております。

ただ巷では、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のホルダーのついて情弱扱いとしている人を見かけるのも確かです。

投資に関して様々な意見があるのは素晴らしいことですが、お互いの投資に対する考え方について批判し合うのは悲しいことです。

人にはそれぞれのライフプランがあって、資産運用はあくまでその理想とするライフプランを叶えるための1つの方法に過ぎません。

それなのに投資に絶対的な正解があると信じ込むのは、気づかないうちに他人を傷つけますし自分の投資の幅も狭める可能性が高くなりますから、百害あって一利なしだと思います。

それにアライアンスバーンスタイン米国成長株投信は国内のファンドでトップクラスの純資産を保有しているファンドです。何事もそうですが、良く売れるモノ・商品というものは他の商品にはない魅力が絶対にあります。

そのような商品を買うべき人は、その魅力の恩恵を享受できる人であり、そうでなければ買わなければ良いだけです。買わなかった人が買った人を批判するのは余計なお世話だと思います。

今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信に対して良くある悪評について1つずつ解説していこうと思います。

今回の記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

巷でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の評判が良くない理由が分かる

なぜそのような悪評が出てしまうのか分かる

投資に関して様々な考え方があることが分かる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①インデックスファンドのパフォーマンスは長期的にはアクティブファンドを上回る

長期的に見れば、アクティブファンドよりもインデックスファンドの方がパフォーマンスが良くなる傾向があるからわざわざ高いコストがかかるアクティブファンドに投資する奴は情弱という意見があります。

運用期間が長期の場合はインデックスファンドの方がパフォーマンスが良くなる傾向があるのは以下のような書籍に書かれていますし、それは1つの事実だと思います。

ただそれらに意見に関しては、20代・30代などの資産形成世代が老後資金などを作るのには最適な投資手法だと思います。

ただ、運用期間が20年・30年ではなく5年や10年くらいであればアクティブファンドのパフォーマンスは悪くないです。むしろインデックスファンドよりも圧倒的に良いパフォーマンスを出しているファンドもあります。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信BコースとS&P500種指数に連動するeMAXISSlim米国株式とパフォーマンスを比較するとかなり大きな差が出ました。

グローバルAIファンドと比較するとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信以上に大きな差が生まれていることも分かりました。

つまりは、『長期的に見ればインデックスファンドの方が有利だから、とりあえずインデックスファンドにどんな場合でも投資しとけばOK!!』と安易に判断してしまうと大きな機会損失に繋がる可能性があります。

長期投資ではインデックスの勝率が上がるが、中短期であれば必ずしもそうではないことを考えると、自分の考えている投資期間に応じてインデックスかアクティブか選ぶことで大きな機会損失を防げるかもしれません。

いかなる運用期間でインデックスファンドがアクティブファンドのパフォーマンスを上回るわけではない。自分の投資期間を考慮してインデックス中心にするのかアクティブ中心にするのかが重要。そうでないと大きな機会損失に繋がる可能性がある。

②予想分配金提示型では複利の効果が得られない

次によくある悪評が、『分配金を受け取ると複利の効果が得られないから、分配金を受け取るやつは情弱』です。

これについてはシンプルに投資をしている人が全員キャピタルゲインしか狙わない世界であればこの主張は間違いないと思います。

ただ投資におけるリターンは、元本の値上がり益を狙うキャピタルゲインと、配当や利息を狙うインカムゲインの2種類があります。もちろんどちらのゲインを狙うのが正解かなんてありません。

その投資家の年齢や実現したいライフプランを達成するためにそれぞれを使い分ける必要があります。

たとえば、20代・30代で老後資金のための資産形成をするかつ毎月の生活費が給料の範囲内であればインカムは狙わず複利の恩恵が受けながらキャピタルゲインを狙うと思います。

一方で60代・70代の方は自分の寿命を考え始める人が多いですから、お金を増やすことよりも使うことを意識される方も多いです。あくまで銀行のお客さまと接してきた営業マンとしての感覚ですが。。。お金はあの世へは持っていけませんから余裕資金を効率よく運用しながらそこから得た利益を定期的に受取り、自分の楽しみなどに使うという考え方もありだと思います。

死ぬ直前に一番お金持ちになっていても仕方ないどころか少し虚しいような気もします。

数十年後に使う予定の資金は複利でどんどんキャピタルゲインを狙うのもありだし、今を楽しむお金が必要であれば運用効率は悪くなってもインカムを狙うべきだと思います。

判断基準は、お金をどのように運用すれば幸せを感じられるかしかないと思います。どうすれば自分が幸せを感じられるかは自分にしか分からないことですから、他人に流されず自分自身で考え抜きましょう!!

あなたの人生はあなたのものです!!(スピリチュアル。。。)

キャピタルを狙うべきかインカムを狙うべきかは人によって違う。自分のライフプランに合ったお金の運用方法をしっかり考えましょう!!

③定期売却サービスの存在

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースは、毎月の基準価格に応じて支払われる分配金が変動します。

この仕組みに対して『わざわざ高い手数料を払わなくても、楽天証券の定期売却サービスを利用すればこのファンドとほぼ同じような仕組みが作れるよ』という意見があります。

楽天証券の定期売却サービスについては過去の記事で既に解説しています。

この仕組みを利用すれば、自分でコストの安いファンドを選別して『定額』・『定率』などの方法で資金を取り崩しながらインカムゲインを狙うことができます。この仕組みについては非常に便利だ思います。

ただ、このような設定を行うことをシンプルに億劫だと考える投資家もいます。予想分配金提示型のような仕組みがあらかじめ準備されていれば、わざわざ面倒な設定をしなくても、毎月のインカムを狙うことができます。

結局、設定をすることが手間と感じなければ定期売却を使えば良いし、設定が面倒だから少しコストがかかってもそのような仕組みが最初から備わっている商品を利用すれば良い。ただそれだけだと思います。

定期売却サービスは非常に便利な仕組み。ただ、そのサービスの設定が面倒だと感じる投資家もいる。全員がそのサービスを使うことを強要することはただのおせっかい。

④信託報酬が高い

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の信託報酬は、年1.727%です。

これに関しては高いと感じます。アクティブファンドの信託報酬の平均は約1.45%ですから、高いのは確かです。

でも手数料が高いから投資すべきでないと短絡的に判断するのは危険な考え方だと思います。

なるべく多くのインカムが欲しい投資家にとって、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の分配金は非常に魅力的だったと思います。

そのファンドによって投資家が満足できるリターンがあるなら、手数料が高いと感じないはずです。

良いサービスや商品にはしっかり対価を払うべきだと思います。

自分が納得できるリターンが得られるなら高い手数料も高いと感じない。手数料だけでファンドの良し悪しを図るな!!

まとめ

今回は、なぜアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の評判が悪いのか解説しました。

評判が悪い主な理由は以下だと思います。

①インデックスファンドのパフォーマンスは長期的にはアクティブファンドを上回る

→投資期間によって必ずしもインデックスファンドが有利とは限らない。安易にインデックスファンドを選べば大きな機会損失に繋がる可能性がある。

②予想分配金提示型では複利の効果が得られない

→投資家全員がキャピタルゲインを狙っているわけでない。ライフプランによってキャピタルゲインとインカムゲインは使い分けるのが最適。

③定期売却サービスの存在

→定期売却サービスは良い仕組み。ただ、その設定でさえ面倒だと感じる投資家もいる。強要はよくない。

④信託報酬が高い

→確かに高い。だけど自分の満足いくリターンがあるなら手数料は高いと感じない。手数料が高いからダメというのはあまりにも短絡的。

物事を1つや2つのモノサシだけで計るのは非常に楽ですが、物事は様々な要素が結びついていますから総合的にもっと広い視点で見ましょう!!私もまだまだ視野が狭いのでもっと広い視点で物事を見れるように精進します!!

以上、お役に立てれば嬉しいです。

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