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【3つのアクションプラン】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースホルダーを救いたい

2023年8月24日

こんにちは。かわ吉です。

今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースホルダーを救う方法について解説します。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースはインカムファンドです。

それにもかかわらず2022年3月以降、分配金は1円も出ていません。これは由々しき問題です。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースは3か月連続の分配金200円を記録しているのにもかかわらず。。。

ホルダーの方は、今後どのように立ち振る舞えばよいか困惑している人も多いと思います。このファンドは売却すべきか否か、もし継続保有するならいつまで無配に耐えなければいけないのか、、、不安は尽きません。

そこで今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースの現状を整理した上で、今後考えられる3つのアクションプランについて考えてみます。

この記事が、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースホルダーのお役に立てれば嬉しいです。

ではいきましょう。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースの現状

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースの現在(2023年8月時点)の状況では、分配金が受け取れる可能性はほぼ0です。

これはこのファンドが予想分配金提示型になっているからです。予想分配金提示型とは、基準価格の水準で支払われる分配金が決まる仕組みです。

ちなみにこのファンドの分配方針は以下になります。

過去の傾向を見ると、基準価格が10,000円を超えたあたりから分配金が支払われる可能性が高まります。2023年8月18日時点の基準価格は、9,148円となっています。10,000円を超えるまで、基準価格は9.3%の上昇が必要です。

下の図でイメージすると、赤ラインより基準価格が上回らないと分配金は受け取れません。上昇トレンドにも見えないことはないですが、少し上値が重い印象です。

ではなぜ、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースの基準価格は冴えないのでしょうか??

考えらえる原因はいくつかあると思いますが、主な原因は為替ヘッジコストだと思います。

為替ヘッジとは、為替変動による外貨資産の円ベース価値の変化を回避することです。つまりは、良くも悪くも為替の影響をほぼ受けないようにする仕組みです。

為替の変動リスクをほぼ0にできることは、1つのメリットになりますが、もちろんデメリットもあります。それは、為替ヘッジにはコストがかかるということです。

直近はこの為替ヘッジコストがアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースの収益を圧迫していると考えています。

なぜなら為替ヘッジコストは常に変動し、そこコストは米ドルと円の短期金利差で決定するからです。

下の図の、日銀の政策金利(水色の線)とFRBの政策金利((グレーの線)をご覧ください。

現状の金利差は、約5%程度あります。つまり、為替ヘッジしているだけで約5%のコストがかかっているということです。組入銘柄が5%上昇して、やっとこのコストを相殺できます。一方で、Dコースはこのコストがかかっていないので上値が軽くなります。しかも円安に振れているので、基準価格の上昇を後押ししてくれます。このコストが、CコースとDコースの明暗を大きく左右しています。

仮にこのように考えると、為替ヘッジコストが安くなる(=日米の短期金利差が縮まる)までは、Cコースの基準価格が低迷する可能性が高いです。

米国大手金融機関のJPモルガンの見通しでは、米国の短期金利は2024年にピークを迎える予想となっています。そのように考えるともう1年近くは、為替ヘッジコストがCコースの重荷になる可能性が高いです。

ではこの現状を踏まえた上で、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースホルダーが取れるアクションプランはどのようなものが考えられるでしょうか??

個人的には、今ホルダーが取れるアクションプランは3つあると考えています。

順番に説明していきます。

アクションプラン①:他のインカム商品へ切り替え

1つ目は、他のインカム商品への切替です。

このプランは、『分配金がない期間はもう耐えられない!!今すぐ分配金が欲しい!!でも長期的に保有できるものがいい!!』と考える人向けのプランです。

このアクションプランには、2つの注意点があります。

1つは、切り替えにより取引金融機関によって買付手数料がかかる可能性があるということです。

買付時手数料がかかる場合は、売買代金×3.3%程度かかる可能性があります。しかし、ネット証券等であれば、買付時手数料は無料のところが多いですから、手数料面はそこまで気にする必要はありません。

2つ目は、切り替える商品を間違えないことです。当たり前ですが、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信コースを売却して、切り替えた商品が、分配金を受け取れないものだったら意味がありません。

『そんなミスはしないよ!!直近の分配金を見ればどの程度狙えるか分かるもん!!』と思った人は、危険です。分配金実績は、あくまで長期で見ることが大切です。

もし、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースから別の商品を切り替えるのであれば、個人的にはインベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算・為替ヘッジなし)を今であれば選択します。

その理由は、分配金が長期間安定しているからです。

このファンドは、2017年1月以降、分配金150円(1万口あたり)を下回ったことは1度もありません。もちろん、今後の分配金水準が継続する保証はありません。しかし、長期で安定した分配金実績があるファンドは多くないので、切り替え候補としてはかなり有力なファンドになると思います。

この記事の詳細はいくつかの記事で解説しておりますので、ご興味ある方は以下の記事をご覧ください。

アクションプラン②:継続保有

2つ目のアクションプランは継続保有です。実質、『何もしない』という選択肢です。

これは、『投信を切り替えて、もう失敗したくない!!失敗するくらいならこのまま動かない方がよい!!』と考える人向けのプランです。

この選択肢の注意点は1つあります。

1つは、短期的には分配金が受け取れない期間が続く可能性があることです。長期的には、日米の短期金利が縮小することにより、為替ヘッジコストは安くなるので、いずれば基準価格が上がって分配金が再度受け取る戦略です。

大きく動かず継続保有する選択肢もアリだと思います。しかし、ただ今の状態で継続保有するだけでは、非常にもったいないと考えています。

どうせ継続保有するなら次に紹介する3つ目のアクションプランも活用すべきです。

アクションプラン③:松井証券へ移管

3つ目のアクションプランは、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースを松井証券に移管(=今の証券会社から松井証券に移す)することです。

このプランは、『投信を切り替える勇気はない!!でもこのまま動かないのもじれったい!!』と考える人向けのプランです。

このようにすることで、あなたは分配金ではない新たなインカム収入を得ることができます。

なぜなら、松井証券には、販売会社が受け取る信託報酬のうち、0.3%を超える部分を投資家に還元する『投信毎月現金・ポイント還元サービス』があるからです。

このサービスを活用することにより、年間0.45%分の現金還元を受けることができます。

このサービスを受けるためにホルダーがやるべきことは、2つです。

ホルダーがやるべきこと

①松井証券で口座開設する

②今保有している証券会社から松井証券にCコースを移動させる(移動にかかるコストは松井証券が負担するため、実質無料)

たったこの2つのアクションをするだけで、新たなインカムを受取ながら、Cコースの復活を待つことができます。今の状態でそのまま継続保有して復活を待つより数百倍いいと思います。

『松井証券ってどこ??聞いたことないけど。。。』と不安に感じている人も多い思いますが、ご安心ください。松井証券は1998年に国内初のインターネット取引サービスを開始した、ネット証券の老舗です。

手数料も業界最低水準で、少額からの取引も可能です。

さらに、『銘柄選び』や『取引タイミング』もアドバイザーに無料で相談できる株の相談窓口もあります。ネット証券のデメリットである営業担当不在は、このサービスを活用すれば補うことができます。もし、メインで使っている証券会社から受けた提案のセカンドオピニオンとしても活用できて便利です。

結論、どうせ継続保有するのであれば、そのファンドを松井証券に移動させて現金もしくはポイント還元を受けながら基準価格の回復を待った方が効率的だと思います。もし松井証券を活用しないのであれば、ただただ分配金0の状態を我慢し続けるしかありません。辛いですね。

そのような辛い思いをしないためにもまずは口座開設をしましょう。移管方法については後日、一連の流れをまとめた記事を更新します。

口座開設自体はすぐに終わりますから、パパっとやりましょう。以下のボタンをクリックすればすぐに口座開設画面に飛びます。

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①松井証券で口座開設する

『松井証券とその他ネット証券との違いがイメージ出来ないなぁ』と感じた人はコチラの記事をご覧ください。

まとめ

今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Cコースホルダーを救うための3つのアクションについて解説しました。

3つのアクションプランは以下になります。

①他のインカム商品へ切り替え

②継続保有

③松井証券へ移管

この3つ中で、誰でもできる再現性の高いアクションプランは③の松井証券へ移管です。なぜなら、リスクが低いし精神的なハードルも低いからです。

①の他の商品を切り替える場合、切り替えるタイミングの前後で相場が大きく変動すると機会損失になる可能性もありますし、切り替えたあとにCコースの動向が気になることもあると思います(笑)売却した商品の動向を追ってしまうのは投資あるあるですが。。。

以上、お役に立てればうれしいです。

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