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【コントロールしろ】ピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)の注意点TOP3とその対策

2023年6月24日

こんにちは。かわ吉です。

前回の記事でピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)の魅力TOP3について解説しました。

ただ、金融商品を選択する際に、魅力や強みのみに着目すると非常に危険です。想定外の損失を被る可能性がありますから。

そこで、今回は、このファンドの注意点と対策を解説します。

この記事が投資家の選択肢を広げる1つにきっかけになれば幸いです。

ではいきましょう。

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①リスクは高い傾向がある

■注意点『リスクは高い傾向がある』

このファンドの投資対象は新興国株式です。人口が増加傾向にある国とはいえ、新興国であることに変わりありません。

一般的に、新興国株式は先進国株式や日本株と比較してリスクが高い傾向があります。

新興国株の特徴として、リターンは低いのにリスクは高い印象があります。つまり、長期で保有しても儲かりにくいということです。

これらの資産に集中投資すると長期で保有しても大きなリターンを得られなかったり、大きな変動幅に精神をやられて損切する可能性が非常に高いとも考えています。

■対策『最適な投資タイミングで少額で投資する。IT以外のセクターへ投資する。』

このポイントの対策としては、『最適な投資タイミングで少額で投資する。割安な銘柄中心に投資する。』方法が考えられます。

まず、新興国株の最適な投資タイミングとはいつでしょうか??

その1つのタイミングとして米国の政策金利が今後低下もしくは横ばいとなるタイミングだと考えています。米ドル建て債務の多い新興国は、米国の金融政策に大きく左右されます。金利が上昇すれば支払い利息も増えますからね。

そのように考えると、米国の金利は高止まりもしくは、今後下落する可能性が高い局面で新興国株式に投資した方が、パフォーマンスが良くなると思います。

今のタイミングは100点とは言えないまでも、70点から80点くらいの水準ではないかと考えます。

次に、IT以外のセクターに投資する意味とはなんでしょうか??

先進国の主要産業は、ITです。これは先進国のみで完結はせず、新興国の企業も密接にかかわっています。

つまり、米国の主要企業がこけると新興国の関連企業も共倒れになります。

そのように考えるとITセクター以外への投資比率を高めた方が、リスクを抑えられると思います。

ピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)の銘柄選定はこれらのことがしっかり考慮されています。

②狙える分配金は限定的

■注意点『狙える分配金は限定的』

このファンドで狙える分配金は限定的です。アライアンスバーン米国成長株投信C・Dコースと比較すると、分配金はそれらの3分の1程度です。

なぜかというと、分配方針がそのようになっているからです。

分配方針とは、各ファンドに決められた分配金のルールです。予想分配金提示型でいえば、決算タイミングでの分配金水準で支払われる分配金は決まっています。

ピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)とアライアンスバーン米国成長株投信の分配方針は、以下になります。

具体的に比較すると基準価格が12,000円以上13,000円未満の場合、分配金(1万口あたり)はピクテ100円でアライアンス300円受け取れます。

ピクテよりもアライアンスバーンの方が、分配金を積極的に狙えるファンドと言えます。だから、ピクテ・グローイング新興国株式ファンドに集中投資すると狙える分配金は他のファンドへ投資した場合と比較して少なくなります。

■対策『その他の商品を通じてインカム源を増やす』

上記の注意点の対策としては、シンプルにその他の金融商品へ分散投資して多数のインカム源を確保するしかないでしょう。

分散投資する商品としては、アライアンスバーン米国成長株投信や世界のベストが有力だと考えます。これらのファンドに関する情報は当ブログで多数解説しておりますので、詳しくはそちらをご覧ください。

③高い運用管理費用

■注意点『高い運用管理費用』

このファンドの運用管理コストは、年率1.7715%です。ぶっちゃけこれは平均と比較すると高いです。

インカム実績が優秀なファンド群と比較すると、それらのファンドとほぼ同水準です。ただ、アクティブファンドの平均と比較すると高く感じますね。

そもそもインデックスファンドよりは圧倒的に高いわけですが、そもそもそれらのファンドとは投資目的が異なるので敢えて比較しません。

ただ、このファンドの運用管理コストは平均よりも高いということは把握しておきたいですね。

■対策『手数料を還元してくれる証券会社を活用する。』

そもそも運用管理コストは、ファンド毎に決められているので基本的にはどうしようもありません。

ただ、これを挽回する方法が1つあります。それは、投資信託の保有中に信託報酬の一部がポイントまたは現金で還元される証券会社を活用することです。そのようなサービスを行っている証券会社は限定的です。

お得度が高い証券会社としては、SBI証券・楽天証券・松井証券の3つが挙げられます。

中でも、松井証券が一番オススメです。なぜなら松井証券には、圧倒的還元率を誇る『投信毎月ポイント・現金還元サービス』があるからです。このサービスを簡単に説明すると、松井証券が受け取る信託報酬の内、0.3%を超える部分を毎月投資家に還元するサービスです。

だから運用管理コストが高いファンドは基本的に松井証券で保有すべきですが、ピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)の販売会社に松井証券はありません。

とりあえずSBI証券で保有すれば、年間0.1%(1,000万円未満)のポイント還元は受けることができます。

(仮に松井証券で取扱があれば年間0.4%の還元が受けれたことは振れないでおきます。。。)

私が個人的に考えるSBI証券・楽天証券・松井証券の理想の使い方は以下の記事にまとめていますので、ご興味ある方は是非読んでみてください。

まとめ

今回は、ピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)の注意点TOP3とその対策についてまとめてみました。

個人的に、非常に魅力のあるインカムファンドだと思いますが、投資する際は悪い面も考慮した上で投資判断して欲しいので今回の記事を書きました。

この記事が読者のお役に立っていれば幸いです。

以上!!

ピクテ・グローイング新興国株式ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)に関する記事はこちらです。



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